...
書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
注文電話番号:
注文FAX番号:
注文サイト:
キムはなぜ裁かれたのか : 朝鮮人BC級戦犯の軌跡
発行:朝日新聞
縦19mm
382ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2008年10月
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2010-05-16 |
東京新聞/中日新聞
評者: 李鍾元(立教大学教授) |
MORE | |
LESS |
紹介
連合国によるBC級戦犯裁判では、朝鮮人148人が有罪となり、23人が死刑になっている。なぜ多くの朝鮮人が戦犯になったのか。戦時中、日本軍は捕虜の扱いを決めたジュネーブ条約を無視し、連合軍捕虜の4人に1人が死亡した。その捕虜監視を朝鮮人に当たらせていた。裁判では、命令に従うしかなかったにせよ、個人の責任が厳しく追及されたのだった。戦後、「日本人」としてスガモプリズンにつながれ、釈放後は「外国人」として補償や援護の対策からはずされ、「対日協力者」として祖国にも帰れなかった朝鮮人戦犯たち。彼らを30年間追ってきた筆者は、裁判記録と本人証言をつきあわせ、現場を歩き、被害と加害が錯綜する歴史の真相を明らかにする。彼らはなぜ、何を、裁かれたのか。植民地支配、捕虜政策、戦争裁判、戦争責任を検証し、彼らの人生をたどりながら、「戦争」と「戦後」を問う。
目次
第1章 帰れなかった故郷
第2章 強制か志願か
第3章 日本軍と捕虜
第4章 ジャワ極楽、地獄のハルク
第5章 「なぜ戦犯に?」
第6章 死刑の恐怖
第7章 日本へ、スガモプリズンへ
第8章 戦争責任・戦後責任
上記内容は本書刊行時のものです。