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定本 力と交換様式 柄谷 行人(著) - 岩波書店
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定本 力と交換様式 (テイホンチカラトコウカンヨウシキ)

文庫
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発行:岩波書店
文庫判
縦148mm 横105mm 厚さ20mm
重さ 258g
488ページ
定価 1,880 円+税   2,068 円(税込)
ISBN
978-4-00-600492-7   COPY
ISBN 13
9784006004927   COPY
ISBN 10h
4-00-600492-3   COPY
ISBN 10
4006004923   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0110  
0:一般 1:文庫 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年3月13日
書店発売日
登録日
2026年2月10日
最終更新日
2026年3月13日
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書評掲載情報

2026-04-11 毎日新聞  朝刊
評者: 佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
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紹介

「交換」から生じる目に見えない謎の「力」――。物理的ではない観念的、霊的なこの「力」によって人間と社会は知らない間に動かされている。資本主義の物神と国家という怪物がもたらす危機の克服には交換様式の転換が必要である。世界史の構造を規定する力を交換様式で読み解き、二一世紀に『資本論』を継ぐ、未来への書。

目次

序 論
 1 謎の力
 2 マルクス主義の混迷
 3 「生産」から「交換」へ
 4 物神の支配
 5 「無意識」に動かされる社会
 6 交換の起源
 7 フェティシズム
 8 「科学となった社会主義」
 9 現在の危機

第一部 交換から来る「力」

予備的考察 力とは何か
 1 見知らぬ者同士の交換
 2 科学における迷信
 3 古代イオニアの哲学とその復活
 4 ダーウィンの進化論の隠された起源
 5 貨幣の魔力
 6 ダーウィン以降のダーウィニズム
 7 定住化がもたらした諸問題
第一章 交換様式Aと力
 1 葬られた精霊
 2 遊動と定住
 3 交換様式Aの系譜学
 4 「父殺し」のテーマ
 5 超自我の命令
 6 回帰する力
第二章 交換様式Bと力
 1 恐怖による契約
 2 自発的隷従
 3 支配の誕生
 4 国家の出現へ
 5 聖なる王権
 6 制圧される交換様式A
 7 交換様式Aの変質
第三章 交換様式Cと力
 1 貨幣と国家
 2 遠隔地交易と遊動民
 3 帝国の出現
 4 帝国の法
 5 世界帝国と超越的な神
 6 神の歴史
 7 世界宗教と普遍宗教
第四章 交換様式Dと力
 1 原遊動性の回帰
 2 交換様式Dの出現
 3 ゾロアスター
 4 モーセ
 5 イスラエルの預言者
 6 イエス
 7 ソクラテス
 8 墨 子
 9 ブッダ

第二部 世界史の構造と「力」

第一章 ギリシア・ローマ(古典古代)
 1 「二度とかえらない」もの
 2 亜周辺としてのギリシア
 3 氏族社会の伝統の存続
 4 神の国
 5 帝国の両義性
第二章 封建制(ゲルマン)
 1 「ゲルマン的」社会の独自性
 2 アソシエーションとしての社会
 3 都市の叢生
 4 修道院
 5 宗教改革と千年王国
第三章 宗教改革と絶対王政
 1 イングランドの宗教改革
 2 絶対王政とネーション
 3 プロテスタンティズムと資本主義
 4 絶対王政と資本主義
 5 国家の監視と規律訓練
 6 新都市の出現

第三部 資本主義の科学

第一章 経済学批判
 1 新たなる霊たち
 2 一八四八年革命の「不思議な運命」
 3 物神の現象学
 4 二匹の獣
 5 マルクスとホッブズ
 6 株式会社の台頭
 7 イギリスのヘゲモニーとその没落
第二章 資本=ネーション=国家
 1 不死身の獣
 2 「世界共和国」と「世界同時革命」
 3 自然の「隠微な計画」
 4 帝国主義戦争とネーション
 5 資本主義の拡張
 6 「差異」の生産
 7 交換の科学
第三章 資本主義の終わり
 1 マルクスと革命運動
 2 十月革命の罪
 3 二〇世紀の世界資本主義
 4 帝国主義の回帰
 5 ポスト資本主義とポスト社会主義?
 6 史的唯物論を超えて

第四部 社会主義の科学

第一章 社会主義の科学1
 1 資本主義の科学
 2 トマス・モアの反逆
 3 途方もなく大喰いの羊
 4 「神の国」と「地の国」
 5 「ひどくくずれた」共同体
 6 未来社会への鍵
第二章 社会主義の科学2
 1 エンゲルス再考
 2 エンゲルスの大転回
 3 階級闘争としての宗教改革
 4 原始キリスト教の研究
 5 共産主義を交換様式から見る
第三章 社会主義の科学3
 1 二人の異端者
 2 ブロッホの「希望」とキルケゴールの「反復」
 3 「神的暴力」
 4 無意識と未意識
 5 始原のユートピアの回帰
 6 交換様式Dへの鍵
 7 交換様式Dの到来

  注
  あとがき
  岩波現代文庫版へのあとがき

著者プロフィール

柄谷 行人  (カラタニ コウジン)  (

柄谷行人
Kojin Karatani
1941年生まれ.思想家.著書に『定本日本近代文学の起源』『トランスクリティーク―カントとマルクス』『世界史の構造』『帝国の構造』『哲学の起源』(以上,岩波現代文庫),『世界共和国へ』『憲法の無意識』『世界史の実験』(以上,岩波新書),『定本柄谷行人集』(全5巻),『定本柄谷行人文学論集』(以上,岩波書店),『ニュー・アソシエーショニスト宣言』(作品社)ほか多数.2022年「哲学のノーベル賞」米バーグルエン賞を受賞.

上記内容は本書刊行時のものです。