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草の根のファシズム
日本民衆の戦争体験
- 初版年月日
- 2022年8月10日
- 書店発売日
- 2022年8月12日
- 登録日
- 2022年7月10日
- 最終更新日
- 2022年8月2日
書評掲載情報
2022-09-17 |
朝日新聞
朝刊 評者: 安田浩一(ノンフィクションライター) |
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紹介
日中戦争、アジア太平洋戦争を引き起こし、日本を崩壊させた天皇制ファシズム。その被害者とされてきた民衆がファシズムを支えていたこと、そして戦争末期の悲惨な体験から戦後デモクラシーが生まれたことを民衆が残した記録から明らかにしてゆく。従来の戦争観に根本的転換をもたらした名著、待望の文庫化。【解説=加藤陽子】
目次
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第1章 デモクラシーからファシズムへ
第1節 戦争への不安と期待
第2節 民衆の戦争
第3節 中国の戦場で
1 上海戦・南京戦・徐州戦・武漢戦
2 華北の戦いと東北出身兵士たち
3 華南の戦場で
第2章 草の根のファシズム
第1節 ファシズムの根もと
1 民衆の不満
2 ファシズムの媒介者・受容者
3 占領地日本人の状況
4 アジア太平洋戦争下の出征・渡航
第2節 民衆の序列
1 沖縄県人
2 アイヌ
3 ウィルタとチャモロ人
4 朝鮮人
5 台湾人
第3章 アジアの戦争
第1節 インドネシアの幻影
1 運送業者から横須賀重砲部隊へ
2 在留邦人からスマトラ軍政支部へ
3 サイパン島渡航前に近衛騎兵連隊へ
第2節 ビルマの流星群
1 自由労働者からビルマ防衛軍兵備局へ
2 小間物商から歩兵第一一四連隊へ
3 日通運送店員から烈兵団通信隊へ
第3節 フィリピンの山野で
1 機帆船船員から戦車第二師団工兵隊へ
2 マニラ日本人会職員から主婦に
3 ホワイト・カラーから菅兵団砲兵大隊へ
第4節 再び中国戦線で
1 高等女学校教員から迫撃第四大隊へ
2 傘屋から北支派遣軍宣撫官へ
3 種畜場職員から歩兵第二三二連隊
第4章 戦場からのデモクラシー
第1節 ひび割れるファシズム
第2節 国家の崩壊を越えて
1 一九四五年八月一五日
2 確立する戦後精神と崩壊せざる意識
あとがき
岩波現代文庫版あとがき
解説 民衆の意識を研究史に刻む……加藤陽子
参照文献一覧
上記内容は本書刊行時のものです。