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歴史論集 成田 龍一(著/文) - 岩波書店
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歴史論集 (レキシロンシュウ) 巻次:3 危機の時代の歴史学のために (キキノジダイノレキシガクノタメニ)

文庫
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発行:岩波書店
縦148mm 横105mm 厚さ19mm
重さ 266g
444ページ
定価 1,680円+税
ISBN
978-4-00-600434-7   COPY
ISBN 13
9784006004347   COPY
ISBN 10h
4-00-600434-6   COPY
ISBN 10
4006004346   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0121  
0:一般 1:文庫 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年7月15日
書店発売日
登録日
2021年6月10日
最終更新日
2021年7月13日
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紹介

「歴史の消去」が進行する現在という時代の危機と、歴史学そのものの危機的状況――二重の問題意識のもと、歴史学と社会との関係を改めて問い直す。3・11後の経験、東アジアの歴史認識問題や、ジェンダーの視角からの問いかけ、転換期にある歴史教育の現場が拓く可能性に、歴史学はどう向き合うのか。近年の「歴史批評」を集成する現代文庫オリジナル版。解説=戸邉秀明

目次

歴史論集3 まえがき


問題の入口 「危機」を見据える
 第1章 記憶せよ、抗議せよ そして、生き延びよ――井上ひさしのことばから
 第2章 歴史学の「逆襲」
 第3章 危機の時代の歴史学と歴史学の危機

Ⅰ 3・11以後――「核時代の歴史学」へ
 第4章 「3・11」を経た歴史学――歴史学は災害にどう向き合ってきたのか
  はじめに
  1 災害と歴史家たち
  2 災害史のメタヒストリー
  3 核時代の歴史学へ――「現代的災害」を扱うということ
  おわりに
 第5章 「被爆」と「被曝」をつなぐもの――井上光晴『西海原子力発電所/輸送』をめぐって

Ⅱ 東アジアのなかの歴史学
 第6章 人間的想像力と歴史的記憶
 第7章 高崎宗司『定本「妄言」の原形』をめぐって
 第8章 「帝国責任」ということ
  はじめに
  1 「併合」の論じ方
  2 帝国意識
  3 植民地体験
  おわりに
 第9章 新しい歴史家たちよ、目覚めよ
  1 歴史認識の問い
  2 「韓国併合」をどう呼ぶか
  3 「韓国併合」をめぐる認識の展開
  4 アイデンティティの問い直し
  5 歴史認識の問い、再び
 第10章 「東アジア史」の可能性
  はじめに――二〇〇五年の東アジア
  1 『未来をひらく歴史』をめぐって
  2 テクストとしての『未来をひらく歴史』
  3 東アジア史の可能性――あるいは「日中韓三国共通歴史教材」の可能性

Ⅲ ジェンダーと歴史認識
 第11章 歴史認識と女性史像の書き換えをめぐって――近現代日本を対象に
  はじめに
  1 女性史を書き換える/女性史で書き換える
  2 一九七〇年代初めにおける女性史像とその書き換え
  3 一九九〇年代半ばにおける女性史像とその書き換え
  おわりに
 第12章 上野千鶴子と歴史学の関係について、二、三のこと
 第13章 性暴力と近代日本歴史学――「出会い」と「出会いそこね」
  はじめに
  1 近代日本歴史学と性/性暴力
  2 性暴力をめぐる近代日本歴史学の歴史
  3 オーラルヒストリーとの「出会いそこね」
  4 「転回」をめぐって

Ⅳ 〈歴史の知〉の環境――歴史学・歴史教育・メディア
 第14章 「歴史」が語られる場所
 第15章 「通史」という制度――「戦後歴史学」の風景のなかで
  はじめに
  1 戦後史学史のなかの「通史」
  2 「通史」の構造
  3 問題としての「通史」
 第16章 「歴史」を教科書に描くということ
  1 いま「歴史修正主義」とは
  2 物語としての歴史
  3 歴史研究と歴史教育
  4 問われる歴史の語りの主体
 第17章 「教科としての歴史」との対話
  はじめに
  1 歴史教科書の叙述
  2 授業という場所と歴史教科書
  3 入試問題をめぐって
  おわりに
 第18章 「戦後歴史教育」の実践について――加藤公明・授業実践を考えるために
  はじめに
  1 「戦後歴史教育」の推移
  2 「戦後歴史教育Ⅱ」としての「考える日本史」授業
  3 「戦後歴史教育」の歴史的位相と加藤実践
 第19章 次世代に「知」を伝えるということ――歴史の「知」と歴史学の「学知」のあいだ
  はじめに
  1 「戦後歴史教育」のメタヒストリー
  2 歴史教育の「場所」(その1) ――教室内外での自由民権運動
  3 歴史教育の「場所」(その2) ――メディアのなかでの自由民権運動

あとがき――「歴史論集」全3冊をめぐって
初出一覧
解 説……………戸邉秀明

上記内容は本書刊行時のものです。