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ボンヘッファー 反ナチ抵抗者の生涯と思想
- 書店発売日
- 2019年7月18日
- 登録日
- 2019年6月13日
- 最終更新日
- 2019年7月9日
紹介
キリスト教神学者でありながら、反ナチ抵抗運動の一員としてヒトラー暗殺計画に加わり、ドイツ敗戦直前に強制収容所で処刑されたディートリヒ・ボンヘッファー(1906―45)。生命を賭して時代への抵抗を貫き、若くして殉教への道を選んだのは、なぜか。新たな知見も交えながら、その生涯と思想の意味を現代に問う。
目次
まえがき
Ⅰ 生 涯
第1章 ボンヘッファーの生涯
1 生い立ちからドイツ教会闘争まで
2 反ナチ抵抗運動の只中で
3 最後の日々
4 即決裁判の真相と司法的復権
第2章 時代精神の状況分析――「一〇年後に」を読む
1 時代の精神状況――知識人の諸類型
2 愚かさについて――呪縛された民衆
3 市民的勇気ということ
第3章 「獄中詩」における自己分析
1 「私は何ものなのか」
2 「自由にいたる途上の諸段階」
3 「良き力あるものに守られて」
Ⅱ 思 想
第4章 信仰の服従のために――『服従』を読む
1 《安価な恵み》と《高価な恵み》
2 《山上の説教》の釈義
3 教会と服従――《ノンコンフォーミズム》の拠点
第5章 《責任倫理》を生きる――『倫理』を読む(1)
1 全集版『倫理』改訂――《探偵まがい》の編集作業
2 《究極的なもの》と《究極以前のもの》
3 《自然的なもの》――人権の神学的根拠
第6章 政治的抵抗の神学構想――『倫理』を読む(2)
1 《責任倫理》の構造――ウェーバーとの対論
2 政治の論理と倫理――マキャヴェリとの対論
3 抵抗運動と摂理信仰――ヒトラーと対比して
第7章 《真のこの世性》を問う――『獄中書簡集』を読む
1 《成人した世界》
2 《非宗教的キリスト教》とは何か
3 《真のこの世性》を生きる
Ⅲ 遺 産
第8章 ボンヘッファーと日本
1 ボンヘッファーの天皇制批判
2 ナチ・ドイツにおける日本認識
3 《暗号》解読の一つの試み――日本の視点から
4 ボンヘッファーの問いかけるもの
付論 祈ることと正義を行なうこと――ボンヘッファーの生誕一〇〇年の記念に
主要な参考文献
岩波現代文庫版あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。