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森鷗外,自分を探す 出口 智之(著/文) - 岩波書店
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森鷗外,自分を探す (モリオウガイジブンヲサガス)

新書
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発行:岩波書店
新書判
縦172mm 横105mm 厚さ13mm
重さ 190g
232ページ
定価 880円+税
ISBN
978-4-00-500961-9   COPY
ISBN 13
9784005009619   COPY
ISBN 10h
4-00-500961-1   COPY
ISBN 10
4005009611   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0291  
0:一般 2:新書 91:日本文学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年12月20日
書店発売日
登録日
2022年11月10日
最終更新日
2022年12月16日
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書評掲載情報

2023-03-04 毎日新聞  朝刊
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紹介

文豪で軍医の、歴史上の天才? 「舞姫」って本当は何が書いてあったんだろう? 江戸時代の終わりに生まれ、明治の激動のさなかに勉強して留学し、自由恋愛を経験して、一人称小説を書くとはどういうことだったのか。その時代の感覚に立って、作品や資料を読み解けば、悩んで悩んで自分を探した、鴎外の横顔が見えてくる。

目次

 はじめに

第一章 鷗外少年の勉強──自分は何を学びたいのだろう?
 勉強しなさい! ……でも何を?
 鷗外少年の書いた漢字
 鷗外という名前
 鷗外の手習い
 江戸が終わった!
 森家の上京
 勉強が役に立たない!?
 十一歳で東大医学部合格……!?
 医学生、鷗外
 漢詩文への思い
 陸軍入り

第二章 鷗外の恋と「舞姫」の事情──自分の思いは貫けるか?高校現代文の四天王
 「舞姫」なんて最悪だ!
 鷗外の恋人
 「エリス」の実像
 結婚をめぐって
 エリーゼとの別離、登志子との離婚
 現実の体験から「舞姫」へ
 自己を見つめる豊太郎
 家族に読み聞かせられた「舞姫」
 エリーゼへの思い

 コラム① 自分を書く小説──「文づかひ」から「舞姫」を考える

第三章 古文と現代文のあいだ──自分の言葉で書くのは難しい!
 古文と現代文の接続点
 言葉は変化する
 江戸後期の文体のいろいろ
 明治の言語改革
 文語なんて必要か?
 言文一致で小説は書けるか
 書き言葉と描写の問題
 話し言葉を話すのは誰?
 言文一致小説の難しさ
 「舞姫」の文体ふたたび
 新しい文体を探して
 一人称小説という新しさ
 一人称は書きやすい
 「舞姫」の奥ゆき

 コラム② 一人称小説の難しさ──夏目漱石「吾輩は猫である」と鷗外の「雁」

第四章 文学者にはなったけど──ジャンルとスタイルの自分探し
 森鷗外は小説家か?
 文学者鷗外の自己認識
 多種多様だった「文学」
 鷗外の立ち位置
 翻訳家、鷗外
 「ミニヨンの歌」
 「オフエリヤの歌」
 評論家、鷗外
 「没理想論争」
 西洋思潮の紹介者
 匿名合評「三人冗語」
 樋口一葉「たけくらべ」の絶讃
 明治文学者としての自分探し

第五章 引き裂かれる鷗外──分裂してしまう自分
 明治二十年代の森鷗外
 鷗外や露伴たちの飲み会
 小倉への「左遷」
 あらためて勉強をはじめる
 二度目の結婚
 妻に厳しい遺言
 母と妻との狭間で
 家庭内の問題を描いた「半日」
 陸軍での栄達と文壇への復帰
 派閥を超越した存在として
 二重の自分
 引き裂かれる鷗外
 大逆事件と「沈黙の塔」
 暴行する日本兵と「鼠坂」
 狭間に立つことの苦闘

第六章 自己更新を続ける文学者──自分探しのゆくえ
 江戸と明治
 明治天皇の崩御と乃木大将の殉死
 「興津弥五右衛門の遺書」
 鷗外の突きあたった問題
 「歴史そのままと歴史離れ」
 ふたたび文学的想像力の問題
 「渋江抽斎」
 自己更新を続ける文学者
 軍医を辞して
 最後の公務
 家庭状況と「蛇」
 しげの立場の難しさ
 理想的な父を向こうに
 鷗外の遺言
 最後の自分探し

 おわりに

 森鷗外年譜
 主要参考文献

上記内容は本書刊行時のものです。