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“正しい”を疑え!
- 初版年月日
- 2022年9月21日
- 書店発売日
- 2022年9月24日
- 登録日
- 2022年8月10日
- 最終更新日
- 2022年9月23日
書評掲載情報
2022-11-20 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
「自分の考えが絶対に正しい!」と他人に意見を押しつけSNSを炎上させる人。その一方で、たやすく人の意見に流されてしまう人々も…。不安と不信が蔓延する社会において、私達は何を拠り所にすればよいのでしょうか。自分を信じて自分らしく生きるためのヒントを人気作家・真山仁さんが語ります。特別書下ろし。
目次
はじめに
1 世の中は、“正しい”に満ちている
空気を読むのは、“正しい”ことか
コロナ禍での自粛
自粛警察に見る“正しい”の面倒さ
日本人気質が根源に
不安定になってきた空気
1章のキーポイント
2 SNSに影響されすぎてない?
SNSって、疲れない?
SNSの関係は、何が前提か
本物の「親友」がいるか
わたしは正しい、よね!?
同じ価値観とつながる
「許せない!」という感情
承認欲求なんて捨ててしまえ
わかり合えないから語り合う
2章のキーポイント
3 不安は、“正しい”を求める
日本人は不安気質?
情報の氾濫が不安を深刻にする
“正しい”を導いてくれる人を探す
会ったことがなくてもつながれる、は安心か
震災によって壊れた「神話」
「お上」にだまされた!
「お上」不信に拍車をかけたSNS
自分を信じて精一杯生きる
3章のキーポイント
4 “正しい”の正体を暴く
連綿と“正しい”を主張する歴史書
「新大陸」は、誰にとっての「発見」か
宗教対立での譲れない正当性
あなたの「コミュ障」は、本物?
何事も決めつけは危険
4章のキーポイント
5 コミュニケーション苦手解消法
「コミュ力」にまつわる誤解
相手が何を考えているのかを探る
相手の話を自分語に翻訳
相手を理解することは、同意ではない
「大筋合意」のワナ
価値観が違う相手は敵か
中国で感じたもどかしさ
価値観が違えば“正しい”も違う
誰かと比べる日本人の悪いクセ
「わかり合えない」とわかれば理解できる
「聞く」ことで、自分の考えも鮮明になる
5章のキーポイント
6 疑う力という武器を持て
疑うって、ひねくれていることなのか
情報入手には疑う力が必要
違和感とは、「ひっかかり」
「あれ?」と思う一瞬を大切に
平和のために、自衛隊は必要か
疑う力は、情報を否定する力ではない
納得する前に立ち止まって考える
6章のキーポイント
7 情報には意図がある
情報には発信者の期待がこもる
同じ情報に異なる意図
情報は巧みに発信される
情報には隠された事実がある
SNSには根拠なき思い込みがある
時にウソが真実になる
7章のキーポイント
8 小説があなたを鍛える
小説を奨める四つの理由
小説は、想像力を豊かにする
想像力は人の数だけある
能動的な行動が本質を見抜く
感情移入して人生経験を積む
立ち止まって考える時間を与えてくれる
価値観の多様性を実感できる
複数の登場人物の内面を覗く
「視点登場人物」が多様性を導く
小説は「人間の真実」を描く
8章のキーポイント
9 なぜ、クリスティーなのか?
ミステリで疑う力を養う
世界中のファンに愛される「ミステリの女王」
読みやすくて傑作ぞろい
いい人も悪い人もウソをつく
だまされたら、もう一度読め!
だまされた箇所のチェックで鍛えられる
正解を求めるとつけ込まれやすい
9章のキーポイント
10 歪んだ“正しい”にすがるな
“正しい”は不動ではない
多様性はモラルと社会性が前提
多様性とはたくさんの“正しい”があること
民主主義を守れ! の危うさ
“正しい”を押しつけない民主主義のあり方
自分を信じる
10章のキーポイント
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。