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大絶滅は,また起きるのか? 高橋 瑞樹(著/文) - 岩波書店
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大絶滅は,また起きるのか? (ダイゼツメツハマタオキルノカ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
縦172mm 横105mm 厚さ12mm
重さ 170g
204ページ
定価 860円+税
ISBN
978-4-00-500953-4   COPY
ISBN 13
9784005009534   COPY
ISBN 10h
4-00-500953-0   COPY
ISBN 10
4005009530   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0245  
0:一般 2:新書 45:生物学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年6月17日
書店発売日
登録日
2022年5月10日
最終更新日
2024年4月9日
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紹介

毎日、最大一五〇種もの生きものたちが、地球上から姿を消している――いま「六度目の大絶滅が進行中」だと、科学者たちが警鐘を鳴らしています。過去五度起きた大絶滅とは? 日本のトキは絶滅したのか? 恐竜はいまも生きている? 生きものの絶滅とはどういうことか、なぜ問題なのか、さまざまな生きものを例に解説します。

目次

 はじめに

序章 絶滅とは何か?
 絶滅と誕生はくり返される
 絶滅はなぜ問題なのか?
 《コラム》レッドリストとレッドデータブック

1章 ラッコが消えて、カイギュウも滅んだ――生きものの輪と絶滅の連鎖
 ステラーカイギュウはなぜ絶滅したか?
 原因はラッコ?
 カイギュウを支えていた「生きものの輪」
 ゴキブリなら、絶滅してもいい?
 分解者たちの仕事
 人間は、思い通りに自然をコントロールできるのか?

2章 いろいろな種類の絶滅――日本のトキは絶滅をまぬがれたのか?
 日本のトキは絶滅をまぬがれたのか?
 トキはよくて、オオサンショウウオはダメ?
 トキとコウノトリの復活
 そもそも生きものの「種」とは?
 見た目で種を決める!――形態学的種の概念
 子孫を残せるかどうかで種を決める!――生物学的種の概念
 系統樹をつくって種を決める!――系統学的種の概念
 「系統学的種の概念」は万能か?
 属の絶滅と科の絶滅
 恐竜は絶滅していないし、鳥は爬虫類だ
 《コラム》リンネの分類法が世界を変えた!
 《コラム》その生きもの、持ち出さないで!――ワシントン条約

3章 5度の大絶滅・ビッグファイブと、6度目のいま
 ビッグファイブ――過去5度の大絶滅
 カンブリア大爆発(5億4000万年前)
 1度目の大絶滅??オルドビス紀末(4億4500万年前)
 2度目の大絶滅――デボン紀後期(3億7400万年から3億5900万年前)
 3度目の大絶滅――ペルム紀末(2億5200万年前)
 4度目の大絶滅――三畳紀末(2億100万年前)
 5度目の大絶滅――白亜紀末(6600万年前)
 そして、6度目の大絶滅――現在進行中
 6度目の大絶滅はまだ起こっていない!

4章 消えゆく生きものたち――大絶滅は止められるのか?
 人間の進化・移動とメガファウナ(大型動物)の絶滅
 猛獣たちのいない世界
 猛獣たちはいなくていいのか?
 リョコウバトのマーサ
 キタシロサイのナジンとファトゥ
 カエルが消える
 サンゴも消える
 なぜ弱い人間が地球の支配者になれたのか?
 大絶滅は止められるのか?
 《コラム》人間が滅ぼした生きものたちを検索する

5章 大絶滅時代を生きる私たち
 「環境に優しい国」で目にしたショッキングな事実
 バッファローが絶滅した地で、バッファローで熱狂する
 この国にも、あの国にも、ウシガエル
 スヴァールバル世界種子貯蔵庫
 誰にも食べてもらえない果実
 寄生虫の卵を飲んで元気になろう!?
 オーストラリアの森林火災
 新型コロナにたくされたメッセージ
 人新世――手つかずの自然はもうすでにない

6章 大絶滅時代を生き抜く
 沈黙の春のあと、ハクトウワシはよみがえった
 オオカミを復活させるという決断
 キットカットを食べるとオランウータンが絶滅?
 日本全国に広がる草の根的な保全活動
 SDGsウェディングケーキ
 里山資本主義で環境にも人にも優しい暮らしを
 君のチョイスが世界を変える
 《コラム》アメリカ人留学生に聞いてみた、「日本人は自然環境に配慮した人たち?」

 あとがき

著者プロフィール

高橋 瑞樹  (タカハシ ミズキ)  (著/文

高橋瑞樹(たかはし みずき)
1973年,北海道生まれ,東京都町田市育ち.理学博士.米国・バックネル大学生物学部准教授.日本ハンザキ研究所研究員.専門は保全生態学.共働きの両親のもと,町田の里山と母親の実家山形県鶴岡市羽黒の自然と生きものたちを遊び相手に育つ.筑波大学生物資源学類卒業.東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了.両生類の世界的減少を知り,保全生態学を学ぶため米国大学院留学.メンフィス大学生物科学部博士課程修了.2011年よりバックネル大学で生態学などを,研究休暇中は同志社大学にて日本の環境保全問題についての授業を担当.生きものが減り続ける現状への危機感と環境教育の大切さを痛感し,本書の執筆を決意.学術雑誌「Herpetological Conservation & Biology」の共同編集者.

上記内容は本書刊行時のものです。