版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
漢字ハカセ,研究者になる 笹原 宏之(著/文) - 岩波書店
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

受注センター:
貴店担当者:
注文電話番号:
注文FAX番号:
注文サイト:

漢字ハカセ,研究者になる (カンジハカセ,ケンキュウシャニナル)

新書
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:岩波書店
新書判
縦172mm 横105mm 厚さ13mm
重さ 172g
204ページ
定価 820円+税
ISBN
978-4-00-500950-3   COPY
ISBN 13
9784005009503   COPY
ISBN 10h
4-00-500950-6   COPY
ISBN 10
4005009506   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0281  
0:一般 2:新書 81:日本語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年3月18日
書店発売日
登録日
2022年2月10日
最終更新日
2024年4月11日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

「漢字博士」として、辞書の編さんや国の漢字政策などに関わってきた著者。様々な当て字を得意になって書いていた小学校時代。秋桜をコスモスと読むのが許せなかった中学時代。進路に悩んだ高校時代。地名漢字を調べに出かけた現地調査など、漢字にまつわるエピソードを交えながら、漢字の魅力や研究者への道のりを語ります

目次

 はじめに

1 蛸と鮹──マンガのタコと辞典のタコ
 人生最初に書いた漢字が、「誤字」!
 漢字が苦手な小学生
 人と違うところに興味が向かう
 「笹」は国字
 漢和辞典との出会い
 漢字博士として
 漢字博士の日々

 コラム
  漢字のはじまりと古代の漢字
  当用漢字と常用漢字──なぜ漢字は勝手に使えないのか?
  国字とは?
  漢和辞典を使ってみよう

2 秋桜と書いてコスモス──こんな当て字は許せない
 漢字の「観察」
 数々の「当て字」
 「当て字」集めに熱中
 辞典の世界を飛び出して
 授業中の漢字
 地理歴史クラブでもやっぱり漢字
 許せなかった、山口百恵の「秋桜」
 当て字の、気づき

 コラム
  おもしろい当て字とその由来

3 〓、囍、靏──全一三巻『大漢和辞典』にもない漢字
 『大漢和辞典』がほしい!
 『大漢和辞典』を探せ
 ついに購入!
 『大漢和辞典』に対する「なぜ?」
 白い手袋の少年
 桃源郷発見
 広がる興味と、もどかしさ
 検定試験よりも……
 漢字と経験
 当て字にがっかり
 書店や図書館に足しげく通う

4 脣から唇、膚から肌へ──当用漢字から常用漢字へ
 始まった高校生活
 やっと勉強に集中
 まさかのビリギャル超え?
 異体字に関心
 国字に注目
 国語学(日本語学)に出会う
 古代中国だけでは
 『小学雑記稿』を書く
 「常用漢字表」の公布
 学校の漢字
 漢字を数える
 何でも習ってみよう
 将来についての悩み
 家庭の激変
 受験勉強

5 早慶は〓〓?──大学生活で出会った漢字
 夢の大学一年生
 構内と図書館で
 習い事と図書館通い
 サークル活動で学んだこと
 大学二年生に
 今につながる外国語の勉強
 中国の漢字
 国語学の洗礼

 コラム
  めずらしい姓名

6 〓──俗字や国字は、何かしっくりくる
 大学三年生に
 中心を外す
 大学四年、中文から日文へ
 ひたすら資料を読む日々
 不安とたたかった大学院への進学

 コラム
  田国男の周圏論
 
7 腺、濹の追跡──個人文字の広がり
 初めてのワープロ
 昭和の終わり
 修士論文を提出
 学会デビュー
 学会誌への投稿
 国字「腺」「濹」の追跡
 視野の広げ方

8 妛、腥──幽霊文字、人名用漢字と向き合う
 タイミングの大切さ
 女子大学に就職
 女子大学での日々
 野外で地名を調べる
 「KYON2」という表記
 パソコン導入とデータ消滅の失敗
 国立国語研究所への転職
 研究所での仕事
 JIS漢字(経済産業省の所管)の調査
 幽霊文字の正体を暴く
 JISの記号
 研究所での意外な仕事
 テレビと大学
 子の名に付けられる漢字
 意味よりイメージ?

 コラム
  姓名判断

9 粁、蛯──博士論文と北海道の蛯天丼
 母校に戻る
 教授としての日々
 「左馬」の記憶
 ついに博士論文の提出へ
 博士になってみて
 国字「蛯」を調べ、時代差、地域差、集団差を見出す
 最初の出版は新書
 博士論文の出版
 初めての受賞

10 麺、混む──時代とともに「常用漢字」も変わる
 文字政策の力と怖さ
 道が「こむ」?
 当て字
 テレビ・ラジオ番組
 変化を続ける仕事
 人の幸せのために

 おわりに

著者プロフィール

笹原 宏之  (ササハラ ヒロユキ)  (著/文

笹原宏之(ささはら ひろゆき)
1965年東京生まれ.早稲田大学社会科学総合学術院教授.博士(文学).ティーチングアワード受賞.日本語と漢字の研究者.
著書に『日本の漢字』(岩波新書,2006年),『当て字・当て読み漢字表現辞典』(三省堂,2010年),『訓読みのはなし』(角川ソフィア文庫,2014年),『方言漢字』(同,2020年),『謎の漢字』(中公新書,2017年),『国字の位相と展開』(三省堂,2007年,第35 回金田一京助博士記念賞,第11 回立命館白川静記念東洋文字文化賞受賞)など多数.
漢字に関する政策作り,教育,学会,教科書・辞典編纂,普及啓発の活動にも携わり,『漢字博士がマンガで解説! 漢字が好きになる!!』(小学館,2021年)の監修なども手がける.

上記内容は本書刊行時のものです。