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森の日本史
- 初版年月日
- 2021年10月20日
- 書店発売日
- 2021年10月22日
- 登録日
- 2021年9月10日
- 最終更新日
- 2024年4月11日
書評掲載情報
2021-10-30 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 澤宮優(ノンフィクション作家) |
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紹介
世界有数の林野率を擁する一方、衰退して危機的な状況にある日本の林業。日本人は森とどのように関わってきたのか。森林と共生した古代から、城郭、都市建設のための森林伐採拡大、植林技術の広がり、近代以降の森林利用の増大を経て、現代の環境共生まで、日本人と森林の関係を丹念にたどる。
目次
まえがき
第1章 森林と日本人
第1節 人類の登場と森林
第2節 縄文文化とブナ帯文化
第3節 弥生文化と照葉樹林帯文化
コラム1●花粉からみる環境考古学と森林
第2章 古墳時代から室町中期までの森林・林業――森林伐採の開始と都市造営
第1節 大化の改新と森林利用規制
第2節 古代における寺社造営と森林伐採
コラム2●仏像と森林・木材
第3章 室町中期から近世までの森林・林業――大森林伐採時代と人工造林の成立拡大①
第1節 説話・物語にみる巨樹信仰と開発
第2節 農地開発と森林開発
第3節 幕藩体制下の商品流通と木材産地形成
第4節 木材市場の発達と三都
第5節 「尽山化」と林野制度の整備
第6節 吉野式造林法の成立と人工造林の拡大
コラム3●弘前藩の屏風山緑化
第4章 林野制度の近代化と森林・林業――大森林伐採時代と人工造林の成立拡大②
第1節 明治維新と近代的林野制度の確立
第2節 入会林野問題
第3節 国有林の創出とその展開
第4節 森林法の制定と森林組合
第5節 民有林の展開
第6節 木材市場と木材産業の発展
第7節 木炭生産の全国的展開
第8節 紙・パルプ産業の原料問題と王子製紙
第9節 第二次世界大戦前の林業と林政
コラム4●榎本武揚と森林法
コラム5●浅川兄弟と朝鮮半島の緑化
第5章 林業・木材産業危機の時代――新たな森林の環境機能
第1節 敗戦における「林政統一」と林業生産
第2節 天然林から人工林への転換
第3節 外材輸入自由化と木材市場
第4節 資源ナショナリズムの登場と環境問題
第5節 人間と自然との新たな共生
コラム6●金原明善と木曽河川の緑化
参考文献・参考論文リスト
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。