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国語をめぐる冒険
- 初版年月日
- 2021年8月20日
- 書店発売日
- 2021年8月24日
- 登録日
- 2021年7月10日
- 最終更新日
- 2021年8月18日
書評掲載情報
2022-01-22 |
朝日新聞
朝刊 評者: 安藤宏(東京大学教授・日本近代文学) |
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紹介
「国語は冒険だ」と言われたら、驚きませんか? 国語には,未知の世界や存在が溢れています.危険を恐れず踏み出せば,新しい自分,他者,言葉との出会い,そして成長への機会が待ち受けています.学ぶ意味や楽しさだけでなく,国語を使ってどう生きるかを,「冒険」をモチーフに語ります.
目次
はじめに
第一章 国語は冒険の旅だ……………渡部泰明
願いは、何?
国語って何を勉強するの?
虹の根もとを探す人
なぜ偶然なのか
境界という場所
冒険者、登場
僕なんていらない!?
八橋という異世界
言葉を武器にせよ
言葉の魔力
すみだ河の都鳥
昔の日本列島はどんなイメージ?
境界の空間
都鳥、現る
命の、危うさ
感動が壁や殻を取り払う
第二章 言葉で心を知る……………平野多恵
わたしの心は、どうやったら見える?
占うって何?――隠されたものをあらわす
言霊の力――歌の呪文とお告げ
こんなふうに占った――室町時代の和歌占い
占う前に大切なこと――〈問い〉を立てる
和歌占いにチャレンジ!
歌を読み解く――見えない心と見える景色
心と言葉の深い関係――「むかつく」と「かわいい」の向こうへ
正解は一つじゃない――そして冒険は続く
【コラム】 「文法を勉強してどうなるの?」前編
第三章 他者が見えると、自分も見える……………出口智之
なぜ国語で小説を学ぶのか?
物語の裏側を読む
「山月記」の謎――発端
種本「人虎伝」と中島敦「虎狩」
李徴は噓をついている!
人はなぜ噓をつくのか?
文学者、李徴
小説から人間を理解する
柔軟な発想力を養う
他者が見えると、自分も見える
【コラム】 「文法を勉強してどうなるの?」後編
第四章 言葉で伝え合う……………田中洋美
言葉につまずく
「わかりやすさ」を疑う
「わかりにくさ」と向き合う
書けない理由を整理する
「自由」の不自由さ
「つまずき」のち「ひらめき」
言葉で伝える「きっかけ」
本当の「きっかけ」を見つけよう
できごと×心の動き
題材を選ぼう
モノを見つめて気づくこと
「心の動き」から伝えたいことをつかもう
【コラム】 「旧字より新字が難しい!?」
第五章 言葉の地図を手にいれる――そして新たなる旅立ちへ……………仲島ひとみ
国語って何だろう?
個人の言葉と国家の言葉
日本の「国語」ができるまで
どこまで国語? いつから国語?
消滅の危機にある言語
ろう教育と言語権
境界を越えて
深掘りしたい人へのオススメの本
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。