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ミケーネ文明
古代ギリシアの原像
- 初版年月日
- 2026年3月19日
- 書店発売日
- 2026年3月23日
- 登録日
- 2026年2月10日
- 最終更新日
- 2026年3月13日
書評掲載情報
| 2026-04-18 |
朝日新聞
朝刊 評者: 上村剛(東京大学准教授) |
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紹介
紀元前一七─前一二世紀にギリシアの地で栄え、数々の個性的な土器や巨大な建造物を残して消え去った、謎多きミケーネ文明。ギリシア語の文字体系を持ちながら、なぜ一人の王の名も記さなかったのか。最新の考古学的知見にもとづき、周辺地域との関係、後世の記憶の伝承も含め、失われた地中海世界の姿を鮮やかに描きだす。
目次
はじめに
第一章 失われた文明をもとめて
1 古代ギリシア人と過去
過去との連続
過去との断絶
ギリシア神話の英雄たち
トロイア戦争の伝承とミケーネ
2 ミケーネ文明の発見
『古代への情熱』
シュリーマンとミケーネ
円形墓域Aの発掘
3 ギリシア各地における調査の進展
オルコメノスとティリンス
エヴァンズとクノッソス宮殿
ブレーゲンによるコラクウの発掘
ミケーネ土器とその編年
第二章 歴史のなかのミケーネ文明
1 ミケーネ文明の誕生
ミケーネ文明以前のギリシア本土
ミケーネ時代の始まり
2 ミケーネ文明の発展
トロス墓の時代
ミノア文明の滅亡
宮殿の興隆
3 最盛期のミケーネ文明
東地中海への展開
宮殿の要塞化
「前一二〇〇年の破局 」
4 王国からポリスへ
宮殿後の時代
「暗黒時代」
前八世紀のルネサンスとポリスの誕生
第三章 ミケーネ文明の遺跡を訪ねる
1 アルゴリス地方の諸遺跡
アルゴス平野へ
「黄金に満ちた」ミケーネ
「城壁高き」ティリンス
エレクトリュオンの宮殿ミデア
2 地域踏査の進むメッセニア
ネストルの王国
「聖なる」ピュロス
3 アッティカのミケーネ時代
アッティカの統合
アテネのアクロポリス
トリコスとマラトン
4 ボイオティアと内陸部の状況
オイディプスの都テーベ
オルコメノス
謎に包まれたグラ
第四章 諸王国の統治構造
1 史料としての線文字B粘土板文書
線文字Bの解読
線文字Bの表記法
線文字B粘土板とその出土地
2 王権と社会
王国の領域
王の社会的な地位
ミケーネ社会の経済
再分配システム論を超えて
饗宴の社会的機能
3 武器と戦争
戦車と構築道路
戦士たちの武具
第五章 東地中海世界のミケーネ文明
1 エジプトとの文化交渉
「国際様式」の時代
エジプトのケフティウ
「エーゲ海リスト」
エジプトのミケーネ戦士
2 ヒッタイトとの外交関係
ヒッタイト帝国と地中海
アヒヤワ問題
トロイア戦争とペルシア戦争
3 沈没船は語る
交易の証拠としての沈没船
牛皮型インゴットが結ぶ世界
ミケーネ文明と交易
第六章 ミケーネ文明の遺産
1 ミケーネ宮殿社会からポリス社会へ
ミケーネ文明と古典ギリシア文明
線文字B粘土板に現れる神々
連続する聖域
2 ホメロスの「軍船の表」
ホメロス的社会論とトロイア戦争
「軍船の表」
考古学的証拠からの再考
3 文化的記憶としてのミケーネ文明
文化的記憶とは何か
想起されるミケーネ文明
年 表
あとがき
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。

