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シオニズム 鶴見 太郎(著) - 岩波書店
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シオニズム (シオニズム) イスラエルと現代世界 (イスラエルトゲンダイセカイ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
縦173mm 横107mm 厚さ12mm
重さ 196g
302ページ
定価 1,120 円+税   1,232 円(税込)
ISBN
978-4-00-432087-6   COPY
ISBN 13
9784004320876   COPY
ISBN 10h
4-00-432087-9   COPY
ISBN 10
4004320879   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0222  
0:一般 2:新書 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年11月20日
書店発売日
登録日
2025年10月10日
最終更新日
2025年11月18日
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書評掲載情報

2026-04-18 毎日新聞  朝刊
2026-02-07 日本経済新聞  朝刊
2026-01-11 産經新聞  朝刊
評者: 富岡幸一郎(文芸評論家)
2025-12-27 朝日新聞  朝刊
評者: 酒井啓子(千葉大学特任教授)
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紹介

イスラエルはなぜ国際社会の反対や懸念をよそに、ガザを徹底して攻撃するのか。パレスチナにユダヤ人の民族的拠点をつくるという思想・運動である「シオニズム」。ホロコースト以前に東欧で生まれ、建国後はイスラエルを駆動し続けるこの思想の起源と変遷をたどり、その多様性と核心に迫る。現代世界を読み解く必携の1冊。

目次

 まえがき
 最重要カタカナ語一一選(人物/ユダヤ・イスラエル関連用語)

序 章
  用語の起源
  独立運動か、植民地主義か――シオニズムの両義性
  シオニズム理解における西欧中心主義

第1章 帝国への適応――国民国家以前のシオニズム
 1 ヨーロッパ史とユダヤ人
  シオニズムの孤高な先駆者たち
  ユダヤ人口の中心としてのロシア帝国
  ポーランド時代の「植民地化された植民者」
  ロシア帝国下のユダヤ人
 2 ロシア帝国とシオニズムの発生
  一八八一年のポグロムとレオ・ピンスケル
  ネーションという概念
  パレスチナ入植と実践的シオニズム
  アハド・ハアムと精神的シオニズム(文化的シオニズム)
  ヘルツルの登場
  ロシア帝国内政治での飛躍
  反シオニズム
 3 伝統との確執と経済問題
  同胞への苛立ち――「民族詩人」ビアリク
  伝統的共同体の弛緩
  モシェ・レイブ・リリエンブルムと経済
  ロシア・ユダヤ経済の変化
  社会主義シオニズム
  アロン・ダヴィド・ゴルドンと農業入植
  キブツ
  「労働の征服」
  多数派の重視
  「ユダヤ文化」を定義することへの抵抗

第2章 東と西のあいだで
 1 誰が真のユダヤ人か
  西欧の魔力
  「ウガンダ」論争
 2 東からの迷惑な同胞
  ドイツのユダヤ人とシオニズム
 3 オリエンタリズムの連鎖
  オリエンタリズム
  ユダヤ人のなかのオリエント
  オリエントの分割

第3章 戦間期の遺産――「民族」の国際化とファシズム
 1 第一次世界大戦・ロシア内戦とポグロム
  第一次世界大戦とユダヤ人
  ロシア革命後の内戦とポグロム
  ポグロムの影響
 2 「民族」の国際化――強制移住・住民交換・マイノリティ保護
  ネーションと民主主義
  「西ユーラシア東部」での強制移住の歴史
  住民交換
  マイノリティ保護
  ホロコースト
 3 ファシスト的権威主義との共鳴
  シオニストのあいだのイデオロギー対立
  修正主義シオニズムの源流 その1――ジャボティンスキー
  修正主義シオニズムの源流 その2――青年組織ベタル
  世代交代とパレスチナとの連動

第4章 イスラエル建国と植民地主義
 1 祭り上げられたユダヤ人国家
  改めて、独立運動か、植民地主義か
  入植者植民地主義
  シオニストが学んだ世界の再編
  パレスチナ分割という発想
  「ユダヤ人問題」を厄介払いする
  アメリカの消極的支持
  ソ連の豹変
  フランスとチェコスロヴァキアからの支援
 2 シオニズムのアラブ観
  初期のパレスチナのイメージ
  「アラブ人」というカテゴリ
  アラブ観のバリエーションと変化
  アラブ人との距離感
  穏健派のアラブ観
 3 エスニック・デモクラシーの遺産とエスノクラシー
  潰えたソ連式の解決策
  もう一つの東欧式
  エスニック・デモクラシー
  エスノクラシー
  ソ連からの加勢と国民国家法

第5章 シオニズムのイスラエル化とホロコーストの影
 1 多様性の統合と裾野の拡大
  イスラエル人口の多様化
  マムラフティユート(国家性)
  イスラエルとディアスポラの関係
 2 ホロコーストのイスラエル化
  ホロコーストの記憶
  アイヒマン裁判と記憶のフラッシュバック
  ホロコースト教育
  被害者意識ナショナリズム
  ホロコーストの記憶にもかかわらず
  ゆえにこそ
 3 記憶の共同構築と新たな「反ユダヤ主義」定義
  ホロコースト後のケア
  西ドイツによる補償
  ドイツの加害者意識ナショナリズム
  国際社会によるケアの不在

第6章 シオニズムと宗教
 1 キリスト教シオニズム
  キリスト教シオニズムの起源
  アメリカにおける福音派のシオニズム
 2 宗教シオニズムの興隆
  シオニズムとユダヤ教の関係の類型
  宗教シオニズムの過激化
  国家との関係
  カハネ主義――宗教シオニズム過激派のもう一つの源泉
 3 宗教回帰はなぜ起こったか
  世代交代
  ユダヤ教との分かちがたさ
  ユダヤ教の特性

第7章 右派の台頭とゲーテッド・ネーション
 1 右派の源流と支持層の拡大
  修正主義の変遷
  ネタニヤフの思考回路
  欧米諸国のイスラモフォビアとの親和性
  右派支持への人口変化
 2 内外の「対テロ」戦争
  テロ激化と壁の建設
  「対テロ」戦争
  イスラエルのゲーテッド・コミュニティ
 3 壁で遮断された想像力
  分離壁の長期的影響
  ゲーテッド・ネーション
  一〇・七

むすび――ケアの不在の帰結
  シオニズムと女性
  関係性としてのケア
  社会問題という視座
  国際社会の問題として考える

  あとがき
  参考文献
  図版出典一覧

著者プロフィール

鶴見 太郎  (ツルミ タロウ)  (

鶴見太郎(つるみ たろう)
1982年岐阜県生まれ.東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了.博士(学術).日本学術振興会特別研究員,エルサレム・ヘブライ大学客員研究員,ニューヨーク大学客員研究員,埼玉大学准教授などを経て,
現在─東京大学大学院総合文化研究科准教授
専門─ロシア東欧・ユダヤ史、シオニズム,イスラエル・パレスチナ紛争
主著─『ロシア・シオニズムの想像力』(東京大学出版会,2012年/東京大学南原繁記念出版賞,日本社会学会奨励賞),『イスラエルの起源』(講談社,2020年),『ユダヤ人の歴史』(中公新書,2025年)など

上記内容は本書刊行時のものです。