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動物がくれる力 教育,福祉,そして人生 大塚 敦子(著/文) - 岩波書店
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動物がくれる力 教育,福祉,そして人生 (ドウブツガクレルチカラキョウイクフクシソシテジンセイ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
縦173mm 横107mm 厚さ12mm
重さ 190g
286ページ
定価 1,060円+税
ISBN
978-4-00-431970-2   COPY
ISBN 13
9784004319702   COPY
ISBN 10h
4-00-431970-6   COPY
ISBN 10
4004319706   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年4月20日
書店発売日
登録日
2023年3月10日
最終更新日
2023年4月18日
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書評掲載情報

2023-06-17 朝日新聞  朝刊
評者: 椹木野衣(多摩美術大学教授・美術評論家)
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紹介

犬への読み聞かせは子どもを読書へ誘い、生きづらさを抱える子どもは傷ついた動物をケアする中で学ぶ。保護犬を育て直して若者は生き直し、補助犬は障害のある人の人生を切り拓く。高齢者は犬や猫と共に充実した最期の日々を過ごす。人間にとっての動物の存在を国内外で30年近く取材した著者が、未来に向けて綴る。

目次

 はじめに

序 章 動物との暮らしがもたらすもの
 人と動物が暮らすこと
 「動物介在介入」とは
 「ワンヘルス」と「ワンウェルフェア」

第1章 子どもの教育と動物
 1 他者への心の回路を開く
  JAHAのふれあい授業
  犬の立場になって考えてみる
  不登校の児童がきっかけとなった学校犬の導入
  学校生活の一部
  教育の効果は、すぐには測れない
  学校犬を導入する条件
  欧米のスクールドッグ
  学校での動物飼育
  自然の中でおこなう療育
  犬と猫が活躍する動物介在活動
  乗馬セラピー
  動物は未知のものへの興味をかき立てる
  自然に親しむ子どもの減少
  子どもたちと自然界をつなぐ
 2 子どもの学びを支援する
  読書教育のニーズが高いアメリカ
  犬が相手なら安心して読める
  子どものセルフ・エスティーム
  子どもの読書にもたらす効果
  日本初のR.E.A.D.プログラム
  三鷹市立図書館の「わん!だふる読書体験」
  共感力を育む、ふれあい教室
  犬のために本を選ぶ
  広がる犬への読み聞かせ
  シェルターにいる動物に子どもが本を読む
  保護猫の社会化のために

第2章 困難を抱える子どもを支える
 1 自然の中での癒しと学び
  先駆者、グリーン・チムニーズ
  動物や自然の力を借りて
  慈しむ心を見出す
  自然を介したメタファー
  すべての生き物と環境を大切に
  動物福祉と児童福祉に貢献する「わすれな草農場」
  虐待からの回復をめざして
  やさしくすることを学ぶ
  ボランティアの大きな役割
  動物を介した職業訓練
 2 司法の場で子どもを支える
  裁判所に犬が来る
  広がるコートハウス・ファシリティドッグ
  子どもに寄り添う付添犬
  虐待を話す苦痛を減らすために
 3 生きづらさを抱える若者の自立支援
  人と動物双方の福祉をめざすキドックス
  犬のためなら、がんばれる
  孤立を防ぐ予防的な取り組みを

第3章 人の生き直しを助ける
 1 動物を介在した刑務所での社会貢献活動
  盲導犬パピー育成プログラム
  価値観の変化につながる交流
  子犬を育てるということ
  盲導犬ユーザーの言葉
  アメリカのプリズン・ドッグ・プログラム
  なぜ保護犬を救うことにこだわるのか
  行き場のない猫たちを終生飼養
  動物たちは心理的な安全をくれる
  受刑者の力を借りて、猫の殺処分を減らす
  個々の物語の力
  受刑者による自然保護活動
  人は自然に接すると向社会的になる
  日本での新たな試み
 2 少年院の動物介在活動
  少年たちが保護犬を訓練するGMaCプログラム
  犬の訓練で学ぶライフレッスン
  少年たちの成長
  地域の課題解決と3Re‐Smileプロジェクト
  ともに寝起きして保護犬と絆を育む
  自分も誰かの役に立てる
  地域社会とのかかわり
 3 馬の力を借りた試み
  心身に障害のある人を癒すホースセラピー
  馬という動物の特性
  馬を介在した心理療法
  薬物依存からの回復をめざして
  馬に受け入れられるということ
  馬をとおして自分を知るイアガラ・モデル
  島根あさひ社会復帰促進センターのホースプログラム
  馬が馬らしくいることがセラピーに

第4章 人のために働いてくれる犬たち
 1 障害のある人に寄り添う
  盲導犬がくれる安心
  スカイとなら歩ける
  三頭の盲導犬と歩む人生
  保護犬が聴導犬に
  聞こえない人の目印にもなる聴導犬
  もっと多様性のある社会を
  自分で考える犬たち
  介助犬とともに自立をめざす
  本来の自分を取り戻す
  介助犬がいれば、きっとなんとかなる
 2 補助犬の可能性
  もっと補助犬の受け入れが進むためには
  適性に合わせてキャリアチェンジ
  新たな存在を受け入れ、心の回路が開いた
  家族や地域にも変化をもたらす
  アメリカのサービスドッグたち

第5章 医療や福祉の場で
 1 病気の子どもや大人を支える犬たち
  犬が来る病院
  子どもが子どもらしくいられる時間
  最後まで楽しむことをあきらめない
  医療チームの一員、ファシリティドッグ
  不安なときこそ、アイビー
  ハンドラーとの絆
  勤務犬が活躍する病院も
  ホスピス病棟への訪問活動
 2 高齢者施設の動物たち
  犬がいる特別養護老人ホーム「さくら苑」
  犬と接して表情が豊かに
  介護職員のメンタルヘルスにも
  犬は地域との架け橋
  生きがいを創り出す
  施設で人も動物も幸せに暮らすために
  最期まで自分のペットと暮らす願いをかなえる「さくらの里山科」
  動物の存在がもたらすもの
  看取り犬、文福
  動物とのあたたかな日々

 おわりに 私と動物
 主な参考・引用文献

上記内容は本書刊行時のものです。