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西洋書物史への扉
- 初版年月日
- 2023年2月21日
- 書店発売日
- 2023年2月24日
- 登録日
- 2023年1月10日
- 最終更新日
- 2023年2月17日
書評掲載情報
2023-05-20 |
毎日新聞
朝刊 評者: 永江朗(ライター) |
2023-04-01 | 朝日新聞 朝刊 |
2023-03-11 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
中世の写字生、グーテンベルクをはじめとする印刷術の立役者、あるいは蒐集家、偽作者、伝統を守ろうとした改革者たち……。いつの時代にも、書物を愛し、あたかも書物に愛されて生きているような人々がいた。巻物から冊子へ、音読から朗読へ、書物と人が織りなす世界を楽しみながら、壮大な迷宮を旅する。カラー口絵四ページ。
目次
はじめに
文字メディア、いにしえの形態
二〇〇〇年近く前の文書板
ローマ軍兵士の日常生活
木板、葦ペン、インク
『アエネーイス』からの引用
写本以前
楔形文字を刻んだ蠟板
先を尖らせた葦の茎が刻む文字
書写材料と使用言語
最古の書記
Book の語源をたどる
書籍とは、書物とは
語源
ブナの木の謎
冊子本の登場
情報へのたどり着きやすさ
パピルス
ペンとインク
羊皮紙
パピルスの冊子本、羊皮紙の巻子本
冊子本への転換
聖マルコのノートブック
中世式知的生産の技術
ぺチア・システム
デストレの発見
中世の授業風景
音読、朗読そして黙読
声に出して読むべからず
アウグスティヌスの読書
視覚と聴覚
写本室は黙読だったか
単語間のスペース
『家庭版シェイクスピア全集』
「publish」の意味
写字生の仕事場
写字生ジャン・ミエロ
机、書見台、羊皮紙
ペンとペンナイフ
マシュー・パリス
回転式書架のイコノグラフィ
頑丈な製本
写本と写字生
六面回転式書見台
図書目録とヨーロッパの書物の文化
古典の再発見とルネサンスの矛盾
ポッジョ・ブラッチョリーニ
古い書体の復活
ニッコロ・ニッコリとコジモ・デ・メディチ
活版印刷本の出現
情報爆発の時代へ
中世趣味
古典主義とロマン主義
中世の復活
均整美の古典主義建築の後で
中世趣味の製本
ラファエル前派の一枚の絵
ヨーロッパ世紀末の写本偽作者
精巧な偽物
スパニッシュ・フォージャー
シエナの偽作者
再製本と偽物作り
愛書狂時代のファクシミリスト
ペン・ファクシミリスト
史上最高の落札価格
汚れを「洗う」
ファクシミリの復刻
『アーサー王の死』の転写ミス
「全体の書」
大きな本と小さな本
ヴァーノン写本
グーテンベルク「四二行聖書」
グーテンベルク聖書、日本へ
ミニチュア・ブック
ホートンのコレクション
物言わぬ余白の力
「遅れに遅れてやってきたルネサンス的知性」
スタイナーの読書論
ペーパーバックとは
ウィリアム・モリスの教え
第二グーテンベルク革命
HUMIプロジェクト
答えは誰にも分からない
図書館情報学の見地から
コラム 蔵書票が語る本の歴史
おわりに
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。