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芭蕉のあそび 深沢 眞二(著/文) - 岩波書店
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芭蕉のあそび (バショウノアソビ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
縦173mm 横107mm 厚さ11mm
重さ 174g
264ページ
定価 900円+税
ISBN
978-4-00-431949-8   COPY
ISBN 13
9784004319498   COPY
ISBN 10h
4-00-431949-8   COPY
ISBN 10
4004319498   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0292  
0:一般 2:新書 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年11月18日
書店発売日
登録日
2022年10月10日
最終更新日
2022年11月24日
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書評掲載情報

2023-01-07 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

俳諧の本分は、たわむれ、滑稽にある。蕉風の確立のもとで、俳聖と称された芭蕉もまた、言葉の力によって、人びとに笑いをもたらすことに苦闘した俳諧師であった。青年期から晩年に至る様々な発句を読み解きながら、「しゃれ」「もじり」「なりきり」などの技法に込められた、芭蕉俳諧の〈あそび〉の精神とその魅力に迫る。

目次

序章 いまこそ「芭蕉へ帰れ」――見失われた俳諧性

第一章 「しゃれ」――掛詞・付合語のあそび
 1 掛詞から「しゃれ」へ
 2 「水とりや氷の僧の沓の音」――二重の文脈
 3 「しばの戸にちやをこの葉かくあらし哉」――たった一字の効果的掛詞
 4 「若葉して御めの雫ぬぐはばや」――「抜け」の技法

第二章 パロディ――古典の世界にあそぶ
 1 出版メディアと古典の大衆化
 2 「ゆふがほに米搗休む哀哉」――『源氏物語』と『枕草子』
 3 「たこつぼやはかなき夢を夏の月」――『源氏物語』と『平家物語』
 4 「初雪に兎の皮の髭つくれ」――『徒然草』の注釈を通じて

第三章 「もじり」から「なりきり」へ――謡曲であそぶ
 1 教養としての謡曲
 2 「から崎の松は花より朧にて」――「鉢木」のもじり
 3 「木のもとにしるも膾も桜かな」――「西行桜」のやつし
 4 「おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉」――「鵜飼」への没入

第四章 「なぞ」――頭をひねらせるあそび
 1 〈なぞ〉の変遷と「聞句」
 2 「元日やおもへばさびし秋の暮」――元日にどうして秋の暮?
 3 「ほとゝぎす正月は梅の花咲り」――梅の花にホトトギス?
 4 「誰やらが形に似たり今朝の春」――誰やら」って誰のことやら?

第五章 蛙はなぜ飛びこんだか――「古池」句のあそび
 1 「山吹や蛙飛込む水の音」――〈なぞ〉の句にしてパロディ句
 2 「古池や蛙とびこむ水の音」――芭蕉の「数奇の者」宣言
 3 「草にあれたる中より蛙のはいる響」――語り直された「古池」句
 4 「言外の風情。この筋にうかびて」――支考の描いた「古池」句誕生シーン

終章 「芭蕉」の未来

 歌句一覧
 関連論稿案内
 図版出典一覧

上記内容は本書刊行時のものです。