書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
検察審査会
日本の刑事司法を変えるか
- 初版年月日
- 2022年4月20日
- 書店発売日
- 2022年4月22日
- 登録日
- 2022年3月10日
- 最終更新日
- 2024年4月9日
書評掲載情報
2022-06-11 | 日本経済新聞 朝刊 |
2022-05-07 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
MORE | |
LESS |
紹介
日本の検察審査会は世界でも類を見ない独特な機関だ。11人の市民で構成されるこの組織は、絶大な権力を握るプロの検察官が下した不起訴処分を検証し、事件の再捜査および起訴すべきかを決定する。裁判員制度と違い、強制起訴の権限を付与されその重要性がようやく認知され始めたばかりの検察審査会の初の体系的な分析を示す。
目次
謝辞
序文
第1章 検察官と検察審査会
刑事司法における市民参加
検察官についての問題
①権力
②裁量
③非違行為
④イデオロギー
⑤アカウンタビリティー
⑥惰性
⑦役割の曖昧さ
三つの枠組み
①被害者
②不処罰
③民主主義
第2章 検察審査会の誕生と運用
検察審査会の誕生
1948年の検察審査会法
検察審査会の改革
①犯罪被害者の権利運動
②司法制度改革
③福岡高裁判事妻ストーカー事件
検察審査会の運用
検察審査会は大陪審と見なされるか
検察審査会は日本の特別検察官なのか
結論
第3章 検察審査会の影響
俯瞰的な見方
検審バック
検審バックの影響
金丸事件で急増した不満の声
結論
第4章 強制起訴
1 明石花火大会歩道橋事件
2 JR福知山線脱線事件
3 沖縄未公開株詐欺被告事件
4 陸山会事件
5 尖閣諸島中国漁船衝突事件
6 徳島県石井町長暴行事件
7 ゴルフインストラクター準強姦被告事件
8 柔道教室学生重傷事件
9 東名高速道路あおり運転をめぐる名誉毀損事件
10 東電福島第一原発事件
ホワイトカラー犯罪と強制起訴
結論
第5章 教訓
強制性交(旧強姦)事件を起訴しないという問題
教訓
①検察官をチェックすることは可能
②検察審査会の起源
③正当化がもたらす効果
④検審バックの効果
⑤影シャドウ効果と影響
⑥強制起訴と有罪判決の少なさ
⑦企業犯罪の抑制に向けた課題
⑧分かっていないことが多い
⑨市民の満足度
⑩検察審査会の危険性
⑪民主的な刑事訴追を目指して
⑫他国への示唆
改革のための提言
注
上記内容は本書刊行時のものです。