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検察審査会 デイビッド・T.ジョンソン(著/文) - 岩波書店
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検察審査会 (ケンサツシンサカイ) 日本の刑事司法を変えるか (ニホンノケイジシホウヲカエルカ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
縦173mm 横107mm 厚さ10mm
重さ 156g
234ページ
定価 860円+税
ISBN
978-4-00-431923-8   COPY
ISBN 13
9784004319238   COPY
ISBN 10h
4-00-431923-4   COPY
ISBN 10
4004319234   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年4月20日
書店発売日
登録日
2022年3月10日
最終更新日
2024年4月9日
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書評掲載情報

2022-06-11 日本経済新聞  朝刊
2022-05-07 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

日本の検察審査会は世界でも類を見ない独特な機関だ。11人の市民で構成されるこの組織は、絶大な権力を握るプロの検察官が下した不起訴処分を検証し、事件の再捜査および起訴すべきかを決定する。裁判員制度と違い、強制起訴の権限を付与されその重要性がようやく認知され始めたばかりの検察審査会の初の体系的な分析を示す。

目次

 謝辞
 序文

第1章 検察官と検察審査会
 刑事司法における市民参加
 検察官についての問題
  ①権力
  ②裁量
  ③非違行為
  ④イデオロギー
  ⑤アカウンタビリティー
  ⑥惰性
  ⑦役割の曖昧さ
 三つの枠組み
  ①被害者
  ②不処罰
  ③民主主義

第2章 検察審査会の誕生と運用
 検察審査会の誕生
 1948年の検察審査会法
 検察審査会の改革
  ①犯罪被害者の権利運動
  ②司法制度改革
  ③福岡高裁判事妻ストーカー事件
 検察審査会の運用
 検察審査会は大陪審と見なされるか
 検察審査会は日本の特別検察官なのか
 結論

第3章 検察審査会の影響
 俯瞰的な見方
 検審バック
 検審バックの影響
 金丸事件で急増した不満の声
 結論

第4章 強制起訴
 1 明石花火大会歩道橋事件
 2 JR福知山線脱線事件
 3 沖縄未公開株詐欺被告事件
 4 陸山会事件
 5 尖閣諸島中国漁船衝突事件
 6 徳島県石井町長暴行事件
 7 ゴルフインストラクター準強姦被告事件
 8 柔道教室学生重傷事件
 9 東名高速道路あおり運転をめぐる名誉毀損事件
 10 東電福島第一原発事件
 ホワイトカラー犯罪と強制起訴
 結論

第5章 教訓
 強制性交(旧強姦)事件を起訴しないという問題
 教訓
  ①検察官をチェックすることは可能
  ②検察審査会の起源
  ③正当化がもたらす効果
  ④検審バックの効果
  ⑤影シャドウ効果と影響
  ⑥強制起訴と有罪判決の少なさ
  ⑦企業犯罪の抑制に向けた課題
  ⑧分かっていないことが多い
  ⑨市民の満足度
  ⑩検察審査会の危険性
  ⑪民主的な刑事訴追を目指して
  ⑫他国への示唆
 改革のための提言

 注

著者プロフィール

デイビッド・T.ジョンソン  (デイビッドティージョンソン)  (著/文

デイビッド・T.ジョンソン(David T. Johnson)
ハワイ大学教授(社会学)。著書に『アメリカ人のみた日本の死刑』(岩波新書、2020年度守屋賞)、『アメリカ人のみた日本の検察制度――日米の比較考察』(シュプリンガーフェアラーク東京)ほか

平山 真理  (ヒラヤマ マリ)  (著/文

平山真理(ひらやま まり)
白鷗大学法学部教授(刑事法)。『刑事政策がわかる(改訂版)』(共著、法律文化社)。『犯罪被害者と刑事司法〈シリーズ刑事司法を考える第4巻〉』(共著、岩波書店)ほか

福来 寛  (フクライ ヒロシ)  (著/文

福来 寛(ふくらい ひろし)
カリフォルニア大学サンタクルズ校教授(社会学)。『民事陪審裁判が日本を変える――沖縄に民事陪審裁判があった時代からの考察』(共編著、日本評論社)ほか

上記内容は本書刊行時のものです。