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人の心に働きかける経済政策 翁 邦雄(著/文) - 岩波書店
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9784004319085
岩波新書巻次:新赤版 1908

人の心に働きかける経済政策

新書
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発行:岩波書店
新書判
縦173mm 横107mm 厚さ10mm
重さ 162g
236ページ
定価 860円+税
ISBN
978-4-00-431908-5   COPY
ISBN 13
9784004319085   COPY
ISBN 10h
4-00-431908-0   COPY
ISBN 10
4004319080   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0233  
0:一般 2:新書 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年1月20日
書店発売日
登録日
2021年12月10日
最終更新日
2022年1月18日
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書評掲載情報

2022-05-14 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 根井雅弘(京都大学教授)
2022-04-02 毎日新聞  朝刊
評者: 大竹文雄(大阪大学教授・経済学)
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紹介

感染抑止のために行動変容を促す国民の心への働きかけと、デフレ脱却を目的とした人々の期待への働きかけ。この二つの「働きかけ」は、背景とする人間観(と経済学)が違う。行動経済学の成果を主流派のマクロ経済学に取り入れた公共政策を、銀行取付、バブル、貿易摩擦、日銀の異次元緩和などを題材に考える。

目次

はじめに


第1章 自己実現的予言
日本におけるトイレットペーパー・パニックと銀行取り付け/メインストリームの経済学とバブルは折り合いが悪い/銀行取り付け等はなぜ起きるのか:メインストリームの経済学の複数均衡による説明/人間は、なかなかパニックを起こさない:正常性バイアス/パニックを起こす四つの条件/金融市場にも正常性バイアスが働く:ドーンブッシュの法則


第2章 ヒトはどのように判断・行動しているのか
メインストリームの経済学による公共政策の基礎
1 行動経済学の知見
現在バイアスの罠/サンクコストの罠/責任者は深みにはまる:膝まで泥まみれ/人間のなかには二つのシステムがある/自動システムは原始的か/AIと人間の「ヒューリスティック」の違い/人間としての成長は人間をエコンから遠ざける/人間にとっての社会規範の重要性/人間は損失を嫌う:プロスペクト理論
2 ヒトの心への働きかけ:フレーミングとナッジ
フレーミング・選択アーキテクチャ/プライミング効果/ナッジ/ナッジの公共政策への応用/ナッジの倫理的課題/行動経済学的な人間像


第3章 マクロ的な社会現象へのフレーミングやナッジ
1 米中貿易摩擦と日米貿易摩擦:ポジティブなフレーミングの陥穽
中国から見た日米貿易摩擦/「国際協調」というポジティブなフレーミング/非対称的な国際協調の陥穽
2 日本の移民政策:フレーミングが強める現在バイアス
「新三本の矢」/日本は日本人の国として高齢化し収縮していくのか/「定住外国人」というフレーミングのリスク/将来の日本社会を混迷させる現在バイアス
3 新型コロナ対策:ナッジと社会規範の重要性
新型コロナウイルス禍の幕開け/各国の感染対策/日本の対策におけるナッジの要素/ウイルスの感染拡大とストーリーの感染拡大には類似性がある


第4章 メインストリームの経済学の「期待への働きかけ」
1 メインストリームのマクロ経済学が考える金融政策の枠組み
金融政策の基本:安定化政策としての金利操作/自然利子率と中央銀行の誘導金利の規範的関係/インフレ率はどこに落ち着くか/期待への働きかけの重要性/インフレ目標政策の歴史的出発点/金融危機後の状況/その後のニュージーランド
2 物価安定をどう定義すべきか
グリーンスパンによる物価安定の定義/物価測定が困難になってきた理由/物価測定をより困難にする経済の急激な変化


第5章 「期待に働きかける金融政策」としての異次元緩和
異次元緩和の出発点
1 公開市場操作からみた異次元緩和
量的緩和についての二つの考え方/公開市場操作のメカニズム/異次元緩和下でマネタリーベースを激増させることができる理由/当座預金への付利は売出手形売却と同じ資金吸収手段/自由に預金を引き出してはいけない日銀当座預金
2 「期待への働きかけ」の帰結
エコノミスト・金融市場関係者は懐疑的/家計の反応はエコノミストを下回る/家計は異次元緩和に関心をもたなかった/日本の状況はグリーンスパンの物価安定の定義を満たしていた/グリーンスパン的な物価安定脱却の二つの方法/異次元緩和に欠落していた家計にとってポジティブなストーリー/物価が上がっても賃金は上がらない/心理的衝撃を与えるサプライズの試み/物価上昇につながるフレーミングとナッジ/ピーターパンは飛ばなかった


第6章 物価安定と無関心
1 物価安定のあるべき姿とその達成手段
インフレ目標を二%とする理由/金融政策の「のり代」を巡る議論の変化/インフレ目標引き上げ論の高まり/インフレ目標引き上げ論へのイエレン議長とバーナンキ元議長の反応/国により「のり代」は異なる/「グローバル・スタンダード」という片思い/「のり代」はいつ作るのか/「物価への無関心」を障害と考えるのは本末転倒
2 ニューノーマルを超えて
正常性バイアスを壊さずインフレ率を上げることはできるか/コロナ禍での財政政策の復権とその金融政策への影響/正常性バイアスからみた物価の財政理論/財政インフレとインフレ目標


あとがき

付録:金融政策に関するノート

文献案内と脚注的補論

上記内容は本書刊行時のものです。