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「オピニオン」の政治思想史
国家を問い直す
発行:岩波書店
新書判
縦173mm
横107mm
厚さ10mm
重さ 162g
238ページ
定価
840円+税
- 初版年月日
- 2021年4月20日
- 書店発売日
- 2021年4月22日
- 登録日
- 2021年3月10日
- 最終更新日
- 2021年9月26日
紹介
現代におけるデモクラシーの危機。それは、世界の大規模な変容の反映である。この危機を生き抜く鍵は、人々が織りなす「オピニオン」なる曖昧な領域と、その調達・馴致の長い歴史にある。国家にかかわる思想史をオピニオン論で再解釈することで、大きく変化しつつある政治の存立条件を未来まで見通す、斬新な政治学入門。
目次
序
第一章 オピニオンとは何か
1 フィクションとしての国家――オピニオンの領域
2 オピニオンとは何か
第二章 中世のボディ・ポリティック――「死なない王」のオピニオン
1 「王」――近代国家の起源
2 宗教と法――不死性の言説
3 「王は死んだ。国王万歳!」――イメージとシンボルの力
第三章 近代主権国家の誕生――「死なない国家」のオピニオン
1 抵抗の論理――それでも王を殺すには
2 絶対主義――新たなルールの新たなゲーム
3 リヴァイアサン――言語と思考の海から生まれた怪物
4 神学と政治学のハイブリッド――王権の高みの限界へ
第四章 革命が生んだ新たな祖国――オピニオンは国家のための死を求めるか
1 フランス革命=二重の王殺し――「王は死んだ。国家万歳!」
2 人民主権――合理主義と宗教
3 そして帝政へ――皇帝ナポレオンのオピニオン操作
第五章 現代の国家――ナショナリズムとオピニオン
1 ナショナリズム――危険なる「愛」
2 「死なない国家」の新世界秩序
3 デモクラシーとオピニオン
第六章 国家の未来――政治の死? 不死の人間?
1 オピニオンの歴史と歴史のアイロニー
2 オピニオンが不要になる時代
3 人間を変えるテクノロジー
結
主要参考文献
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。