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アメリカの制裁外交 杉田 弘毅(著/文) - 岩波書店
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アメリカの制裁外交 (アメリカノセイサイガイコウ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
252ページ
定価 840円+税
ISBN
978-4-00-431824-8   COPY
ISBN 13
9784004318248   COPY
ISBN 10h
4-00-431824-6   COPY
ISBN 10
4004318246   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0231  
0:一般 2:新書 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年2月20日
書店発売日
登録日
2019年12月28日
最終更新日
2020年3月3日
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書評掲載情報

2020-05-24 読売新聞  朝刊
評者: 篠田英朗(東京外国語大学教授、国際政治学者)
2020-05-09 東京新聞/中日新聞  朝刊
2020-04-11 日本経済新聞  朝刊
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紹介

米外交は経済制裁、特にドル覇権を背景とする金融制裁を抜きには語れない。しかも北朝鮮やイランなどの敵対国やテロ集団にとどまらず、根拠法の「国外適用」により第三国の企業や個人も制裁の対象になり得る。なぜ経済制裁は多用されるのか。それは世界に、そして自国に何をもたらすのか。「米国第一主義」の内実を抉る渾身の一冊。

目次

はじめに



第1部 司直の長い腕

第1章 孟晩舟はなぜ逮捕されたのか
 豪華な保釈生活/米国の威信をかける/米国のスパイがいた/ファーウェイの誤算/国際緊急経済権限法/米金融システムを守る/ブラック・スワン/米中覇権争い/日本の企業も対象に

第2章 経済制裁とその歴史
 三形態とその効果/安保理制裁の限界/制裁目的の多様化/戦争と経済制裁/世界大戦と禁輸/冷戦下の経済制裁/朝鮮戦争とOFAC/最初のイラン制裁/イラク制裁の失敗/米国の金融制裁は「死刑宣告」



第2部 アメリカ制裁の最前線

第3章 米制裁を変えた9・11――テロ
 異彩放つ財務省/ブラックリスト/八〇対二〇の原則/愛国者法/門戸を開いたSWIFT/スイスの銀行も屈服/消えた名門銀行/安保理財務相会合

第4章 マカオ発の激震――北朝鮮
 資金洗浄の懸念先/ドル紙幣偽造が発端/二一世紀型の精密兵器/北朝鮮の暴発/地球を一周した北朝鮮マネー/北朝鮮はなぜ核実験をしたのか/米政府内の対立/金正恩も金融制裁対象に/外交の欠落

第5章 原油輸出をゼロに――イラン
 国民的英雄を殺害/イラン制裁の源/秘密核施設/Uターン決済禁止/徹底的なイラン締め出し/JCPOA/積み残し/トランプの気まぐれ

第6章 地政学変えたクリミア制裁――ロシア
 困難になった平和条約/クリミアの併合/エネルギー産業を狙い撃ち/米大統領選への介入/人権違反も対象に/外国の「悪事」を懲罰/議会の縛り/広がる対象、薄れる効果/欧米の溝



第3部 制裁の闇

第7章 巨額の罰金はどこへ
 史上最大の罰金/不明朗な制裁金の基準/政治が金をむしり取る/金の使い道は?/警察官のスマホ購入資金/三重の取り立て/あいまいな基準/外銀が標的に

第8章 冤罪の恐怖
 あるソマリア移民/証拠がなくとも制裁/「祝福」の代償/疑わしきは罰する/一三年の法廷闘争/名門の上院議員も/慈善団体とテロ/ディリスキング/日本のメガバンクも/送金業務が急減/汝の客の客を知れ/朝令暮改/一般市民が犠牲に

第9章 米法はなぜ外国を縛るのか
 「国外適用ではない」/国外適用の法理/かつては各国政府が抗議/骨抜きの対抗措置/司法に介入せず/「国際正義」の確立/米国と国際法/米国至上主義/司法の強さ/広がる国外適用



第4部 金融制裁乱用のトランプ政権

第10章 制裁に効果はあるのか
 仕事の半分は制裁/体制転覆を狙う?/貿易不柊衡か覇権争いか/金融制裁は「効く」/「成功」は三六%/短期的な目標は達成/制裁だけでは目的は達成できない/なぜ制裁は効かないのか/被制裁国を支援する国々/米国内に共通する危機感

第11章 基軸通貨ドルの行方
 通貨主権/ポンドからドルへ/基軸通貨の条件/通貨の番人/あからさまな挑戦/プーチンの執念/INSTEXとCIPS/英中銀総裁の提言/危機感を語る実務家たち/「法外な特権」失う日



あとがき――覇権の行方

上記内容は本書刊行時のものです。