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リベラル・デモクラシーの現在 樋口 陽一(著/文) - 岩波書店
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リベラル・デモクラシーの現在 (リベラルデモクラシーノゲンザイ) 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで (ネオリベラルトイリベラルノハザマデ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
202ページ
定価 840円+税
ISBN
978-4-00-431817-0   COPY
ISBN 13
9784004318170   COPY
ISBN 10h
4-00-431817-3   COPY
ISBN 10
4004318173   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0231  
0:一般 2:新書 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年11月12日
最終更新日
2024年4月25日
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紹介

戦後西側諸国の憲法の共通基準であったリベラル・デモクラシーが,「ネオリベラル」と「イリベラル」の挟撃を受けて世界的な危機に直面している.トランプ現象,イギリスのEU離脱をめぐる混迷,日本の改憲論議などを前に,戦後知識人たちの言説を手がかりにしつつ,私たちの座標軸をどこに求めるべきか考える.1979年以降21世紀まで,10年刻みで岩波新書を刊行してきた著者が新たに問う.

目次

はじめに


Ⅰ リベラル・デモクラシーの展開,そしてその現在―― 一九四五-一九八九-二〇一九
0 前提:「リベラル」の論理と「デモクラシー」の論理――「リベラル」の制度化としての「立憲」
1 ポスト一九四五憲法基準としてのリベラル・デモクラシー――〈リベラル〉デモクラシーとリベラル〈デモクラシー〉
2 国境を越える「ネオリベラル」化の中の「イリベラル」――非西欧世界からの拡散
3 「イリベラル」+「ネオリベラル」vs.「リベラル」


Ⅱ 戦後民主主義をどう引き継ぐか――遺産の正と負
0 前提:日高社会学がいま持つ意味
1 日高『国策転換に関する所見』(一九四五・七)から「戦後」へ
2 一九六〇年代:高度成長と「民主主義」――順接続と逆接続
3 一九七〇年代以降:「経済大国」の盛衰と憲法


Ⅲ 「近代化モデル」としての日本――何が,どんな意味で
0 前提:あらためて「四つの八九年」
1 「西洋化ぬきの近代化」vs.雑種としての憲法文化―― 一八八九年憲法と「和魂洋才」論
2 二〇一二自由民主党「憲法改正草案」――脱近代憲法としてのモデル性
3 法改正,とりわけ憲法改正の作法と没作法


おわりに

著者プロフィール

樋口 陽一  (ヒグチ ヨウイチ)  (著/文

樋口陽一(ひぐち よういち)
1934年生まれ.憲法専攻.1957年東北大学法学部卒業.東北大学法学部,パリ第2大学,東京大学法学部,上智大学法学部,早稲田大学法学部などで教授・客員教授を歴任.日本学士院会員.
主要著作─『近代立憲主義と現代国家』(1973年,勁草書房),『比較のなかの日本国憲法』(1979年,岩波新書),『自由と国家──いま「憲法」のもつ意味』(1989年,岩波新書),『憲法と国家──同時代を問う』(1999年,岩波新書),『憲法という作為──「人」と「市民」の連関と緊張』(2009年,岩波書店),『抑止力としての憲法──再び立憲主義について』(2017年,岩波書店)他多数.

上記内容は本書刊行時のものです。