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リベラル・デモクラシーの現在
「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで
発行:岩波書店
新書判
202ページ
定価
840円+税
- 書店発売日
- 2019年12月22日
- 登録日
- 2019年11月12日
- 最終更新日
- 2024年4月25日
紹介
戦後西側諸国の憲法の共通基準であったリベラル・デモクラシーが,「ネオリベラル」と「イリベラル」の挟撃を受けて世界的な危機に直面している.トランプ現象,イギリスのEU離脱をめぐる混迷,日本の改憲論議などを前に,戦後知識人たちの言説を手がかりにしつつ,私たちの座標軸をどこに求めるべきか考える.1979年以降21世紀まで,10年刻みで岩波新書を刊行してきた著者が新たに問う.
目次
はじめに
Ⅰ リベラル・デモクラシーの展開,そしてその現在―― 一九四五-一九八九-二〇一九
0 前提:「リベラル」の論理と「デモクラシー」の論理――「リベラル」の制度化としての「立憲」
1 ポスト一九四五憲法基準としてのリベラル・デモクラシー――〈リベラル〉デモクラシーとリベラル〈デモクラシー〉
2 国境を越える「ネオリベラル」化の中の「イリベラル」――非西欧世界からの拡散
3 「イリベラル」+「ネオリベラル」vs.「リベラル」
Ⅱ 戦後民主主義をどう引き継ぐか――遺産の正と負
0 前提:日高社会学がいま持つ意味
1 日高『国策転換に関する所見』(一九四五・七)から「戦後」へ
2 一九六〇年代:高度成長と「民主主義」――順接続と逆接続
3 一九七〇年代以降:「経済大国」の盛衰と憲法
Ⅲ 「近代化モデル」としての日本――何が,どんな意味で
0 前提:あらためて「四つの八九年」
1 「西洋化ぬきの近代化」vs.雑種としての憲法文化―― 一八八九年憲法と「和魂洋才」論
2 二〇一二自由民主党「憲法改正草案」――脱近代憲法としてのモデル性
3 法改正,とりわけ憲法改正の作法と没作法
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。