版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
なぜ働き続けられない? 鹿嶋 敬(著/文) - 岩波書店
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

受注センター:
貴店担当者:
注文電話番号:
注文FAX番号:
注文サイト:

なぜ働き続けられない? (ナゼハタラキツヅケラレナイ) 社会と自分の力学 (シャカイトジブンノリキガク)

新書
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:岩波書店
新書判
256ページ
定価 820円+税
ISBN
978-4-00-431756-2   COPY
ISBN 13
9784004317562   COPY
ISBN 10h
4-00-431756-8   COPY
ISBN 10
4004317568   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年12月22日
最終更新日
2019年1月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2019-04-07 東京新聞/中日新聞  朝刊
2019-03-30 日本経済新聞  朝刊
2019-03-10 読売新聞  朝刊
評者: 本多正一(文筆家)
2019-03-03 毎日新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

働く女性は雇用者全体の半数近くを占めるのに、本人が望んでも働き続けられないのはなぜなのか。なぜ非正規雇用が多いのか。「女は家に」という意識、育休のとりにくさ、介護の問題など課題は多い。男女共同参画社会の中での「軋轢」を描きながら、当事者の声とともに、未来に向けて提言する。

目次

はじめに


Ⅰ いま,起きていること

1 男女共同参画と女性活躍推進のはざまで
 部署名が変わる/経済政策と位置づける限界/変化の兆し/世界の共通目標「ジェンダーの平等」/社会に浸透したのか
2 「参画」理念は息づいているか
 男女の個人の尊厳/固定的な性別役割分担
3 データから見る働く女性の実情
 高い女性の非正規雇用比率/一人一人が個性と能力を発揮/どのようにして正規雇用になったのか/「男性と同等の雇用環境を」/一般職女性は「活躍」の対象外?/賃金に現れている格差/男性発信型の制度


Ⅱ 男女雇用機会均等の時代

1 「一九八五年」はターニングポイント
 ジョージ・オーウェル/男性に限定,男性と区別/使用者側と労働側の議論/採用,配置,昇進などが努力義務に/失望の声/男対女のせめぎあい
2 コース別雇用管理制度の登場
 「平等」を使いわけ/総合職と一般職/コース別に名を借りた男女別管理/続く男性スタンダード
3 均等法時代のシンボル,総合職女性
 総合職女性をめぐっての混乱/中間職の登場/残っている差別感覚/電話に出ると「男の人に替われ」
4 “家庭”に
 結婚,出産で退職/「特別な人」でないと続かない/家事・育児は男性も巻き込んで,が未成熟


Ⅲ 「家庭を維持するのは私」という生き方

1 出産後
 「次代を担う者」を育てる/機が熟していなかった/「賛成反対」か,「同感するしない」か/第一子出産後はパート・派遣へ
2 夫の育児参画
 夫は「午前」,妻は「午後」/負担が大きかった迎え担当の妻/保育所への送り迎え/世代間にバラツキ/“性別社員分離”の構図とは/「家事育児も半分半分に」
3 新たな主婦論争の可能性
 「外さん」が出始めたころ/「主婦の自由」を謳歌?/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ/女性の社会進出が少子化をうながす?/「適齢期」をどう受け止めるか/経済団体からの提言


Ⅳ 女性が活躍できる社会か

1 三〇年経ても男女間格差
 活躍できない/雇用管理区分ごとの平等/格差の原因/「女性活躍」は本気か?
2 企業による女性社員の活躍推進
 企業が試みていること/中小企業が女性の活躍をうながすきっかけ
3 女性は管理職になりたくない?
 重くのしかかる性別役割分担/管理職志向と職場環境/社会保険制度,配偶者控除が就労を抑制/管理職志向の低さは「作られたもの」か
4 何が影響しているのか
 なぜ仕事を続けられないのか/女性も多様であることを重視/育児休業の取得と昇進/育児が昇進の妨げになる女性活躍推進とは?
5 親の介護
 母を老人ホームへ/介護も妻の負担が大/女性への依存を前提にした男女平等社会


Ⅴ 活躍推進時代の影

1 男女間格差のルーツをたどる
 独立とは「経済的独立」/明治の経営者の証言/女性は「温順親切」「綿密丁寧」?/堤清二の証言
2 女性の貧困
 困難に直面している人たちの暮らし/背景に非正規雇用問題/母子世帯の預貯金額/男性より低い女性の再婚率/困難の「複合化,固定化,連鎖」/「女性は経済的な自立を必要としない存在」?
3 高齢者の貧困
 高齢社会は「女性社会」/ひとり暮らしの高齢者の経済不安/第2号被保険者への適用へ/求職者の事情に合わせて働ける社会になったが……


Ⅵ 新たなステージに向けて

1 「自らの意思」の大切さ
 「自らの意思」とは/「自らの意思」で選んだ生き方/労働力不足が解消したら,どうなる?
2 古くて新しい課題「固定的な性別役割分担意識」の解消
 自分は専業主婦が夢?/「男性が主で女性が従」/末の子の年齢が低いほど,重い妻の負担/ヨーロッパでは/日本型男女共同参画/仕事,家庭「どちらも」/地方自治体の緊急課題
3 「男女共同参画の視点」をあらゆる分野に
 被災地から学んだこと/避難所のあり方/固定的な性別役割分担の否定が前提/裁量労働は生活を侵食する?/男女ともに「親などの介護」/「男女」か「すべての人」か/男女二元論に限界?/パートナーシップ制度を採用/パートナーシップ関係にある場合/在日米国商工会議所の意見/プロセスとゴール


おわりに

上記内容は本書刊行時のものです。