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保育の自由 近藤 幹生(著/文) - 岩波書店
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保育の自由

発行:岩波書店
新書判
224ページ
定価 780円+税
ISBN
9784004317524
Cコード
C0236
一般 新書 社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年12月5日
最終更新日
2018年12月14日
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書評掲載情報

2019-02-10 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 普光院亜紀(保育園を考える親の会代表)

紹介

子ども・子育て支援新制度の施行から3年。解決しない待機児童問題、規制緩和による質の低下、企業参入による責任の所在の曖昧化など、問題は山積し、現場を混乱に陥れている。本書では、新制度と「新指針」を正面から検討し、現状と課題を整理。各地で独自の実践を続ける事例等を通して、今後の保育の在り方を提唱する。

目次

はじめに


第1章 子ども・親・保育者の姿を見つめる
  保育園生活に支えられ,子どもの育ちを学ぶ/保育者としての生きがいを考える/制度改革と「保育の自由」が意味すること

第2章 保育の理念を考える――いま,求められる子ども観・保育観
 1 子ども観を豊かにしていくために
  子どもの権利条約を知る/乳幼児期から権利をもつこと
 2 保育観を深めるために
  乳児の願いや想い(第1条)/意見表明の権利と保育(第12条)/子どもの最善の利益をめぐって(第3条)/休息及び余暇と保育(第31条)
 3 保育の質の向上と専門性
  保育者に求められる専門性の内容/保育の質の向上に必要なこと

第3章 新制度の開始と待機児童問題
 1 新制度のおおまかな仕組み
 2 新制度で待機児童はどうなるか?
  施設(保育園・幼稚園・認定こども園)型の保育と地域型保育
 3 なかなか増えない認可保育園
 4 親たちのほんとうの希望とは?
 5 待機児童数は,どう変化してきたか

第4章 子ども・親・保育者が大事にしたいこと――規制緩和を考える
 1 規制緩和策による対策でよいのか
  保育園の職員配置基準の見直し/保育園の定員の緩和――詰め込むことでよいのか/保育現場とかけ離れた答申――「規制改革推進会議第二次答申」
 2 急速にすすむ企業主導型保育
 3 幼児教育・保育の無償化と待機児童対策
 4 園庭の確保はあたりまえではないか
 5 保育者の賃金・労働条件の改善――公的財政の拡充が必要
 6 乳幼児保育施設における事故と保育の専門性

第5章 保育所保育指針の改訂内容をどうとらえるか
 1 新指針の検討経過と全体の構成
 2 保育現場の実情から新指針を自由に議論する――私の基本的立場
  全体的な計画(保育課程)――園の目標・理念・方針/乳児保育――新指針の学びと諸条件の改善/小学校との接続強化の影響――「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」/道徳性・規範意識の芽生えをめぐって/新指針にはじめて記載された「国旗・国歌」
 3 保育の理念,保育の自由

第6章 保育を学ぶ――保育の自由を深めるために
 1 京都の風土を生かして――保育が地域を創る試み
 2 子ども・人間への深い探究――『まきばのかぜ』と子どもたちの育ち
 3 九州の私立保育園でうかがう――保育者の真剣さと人間への信頼

終 章 保育の自由と未来
  「三つの大好き」が育つ――園長論に学ぶ/子どもに向き合う――保育の悩みと喜び/「子どもの時間」を考える/親のパワーに学ぶこと/AI(人工知能)と保育/「ESD(持続可能な)保育」とセンス・オブ・ワンダー/地域と保育を考える――新制度五年後の議論/保育の自由と「夢」をもつ職員集団の形成


あとがき
引用文献・参考文献――さらに学びたい方へ   

上記内容は本書刊行時のものです。