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『啓蒙の弁証法』を読む 上野 成利(著/文) - 岩波書店
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『啓蒙の弁証法』を読む (ケイモウノベンショウホウヲヨム)

社会科学
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発行:岩波書店
四六判
縦188mm 横129mm 厚さ20mm
重さ 362g
314ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-00-061578-5   COPY
ISBN 13
9784000615785   COPY
ISBN 10h
4-00-061578-5   COPY
ISBN 10
4000615785   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年1月17日
書店発売日
登録日
2022年12月10日
最終更新日
2023年1月20日
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紹介

なぜ人類は、真に人間的な状態に踏み入っていく代わりに、一種の新しい野蛮状態へ落ち込んでいくのか――。難解なことで知られるホルクハイマーとアドルノの代表作『啓蒙の弁証法』。この書物で展開される複雑に入り組んだ「理性の自己批判」の理路を余すところなく読み解き、その前史、フランス現代思想、アメリカ批判理論との関係をも踏まえて全体像を解明する。

目次

 まえがき
 凡例

第Ⅰ部テクストを読む
 Ⅰ啓蒙の概念――理性の自己省察を求めて……細見和之
  はじめに
  1 「脱呪術化」の弁証法
  2 言語・芸術・宗教の可能性
  3 『オデュッセイア』のアレゴリー解釈
  おわりに
 Ⅱオデュッセウス論――主体性の原史と神話……麻生博之
  はじめに
  1 叙事詩『オデュッセイア』と神話
  2 犠牲と断念――自己保存の実質
  3 オデュッセウスの旅程とその行方
  おわりに
 Ⅲジュリエット論――自己保存原理と道徳……上野成利
  はじめに
  1 理性と情念との緊張関係
  2 ラディカリズムの光と影
  3 文明と自然との絡み合い
  おわりに
 Ⅳ文化産業――文化と産業との相克……竹峰義和
  はじめに
  1 退行への訓練
  2 権威への同一化
  3 文化産業とファシズム
  おわりに
 Ⅴ反ユダヤ主義の諸要素――同一化としての反ユダヤ主義,その原史……藤野寛
  はじめに
  1 前史――リベラリズムの正嫡子としてのファシズム
  2 一九四四年(第一―六節)――ミメーシス的衝迫への憎悪、投影
  3 一九四七年(第七節)――チケット思考(同一性思考)としての反ユダヤ主義
  おわりに――啓蒙の「限界」をめぐって
 Ⅵ手記と草案――新たな弁証法的人間学へ……見附陽介/古賀徹
  はじめに
  1 自然史としての文明史
  2 思考と支配との絡み合い
  3 非同一性の思考に向けて
  4 新たな人間学に向けて

第Ⅱ部コンテクストを読む
 Ⅰ『啓蒙の弁証法』の思想史的位置と意味――その前史から後史へ……高幣秀知
  はじめに
  1 『啓蒙の弁証法』への前史
  2 アドルノの反体系的体系構成
  3 この時代への架橋のために
  おわりに
 Ⅱ来たるべき啓蒙への問い――フランス現代思想と『啓蒙の弁証法』……宮﨑裕助
  はじめに
  1 クロソウスキーとサドの問い
  2 フーコーと啓蒙/近代性の問い
  3 デリダと来たるべき啓蒙への問い
  おわりに
 Ⅲ『啓蒙の弁証法』から新自由主義批判へ――アメリカ批判理論の展開……日暮雅夫
  はじめに
  1 アメリカにおける批判理論の受容
  2 ハーバーマスの理論の応用と展開
  3 『啓蒙の弁証法』から新自由主義批判へ
  おわりに

 特別寄稿ヴェーバーからアドルノへ――アメリカ体験をめぐって……徳永恂
  1 大きな物語り――二〇世紀初めの布置状況コンステラチオン
  2 ヴェーバーのアメリカ旅行――移民問題をめぐって
  3 アドルノのアメリカ体験――マルクスよりニーチェ
  4 ヴェーバーからアドルノへ――偽の救済への拒否

 訳者として今思うこと――アドルノの語り口のむずかしさと魅力をめぐって……徳永恂

 あとがき

上記内容は本書刊行時のものです。