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サイボーグになる
テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて
- 初版年月日
- 2022年11月17日
- 書店発売日
- 2022年11月21日
- 登録日
- 2022年10月10日
- 最終更新日
- 2024年12月25日
書評掲載情報
2023-02-26 |
読売新聞
朝刊 評者: 池澤春菜(声優・作家・書評家) |
2023-01-14 |
毎日新聞
朝刊 評者: 伊藤亜紗(東京工業大学教授・美学) |
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紹介
世界が注目するS F作家と、俳優にして弁護士の作家。ともに障害当事者でもある二人が、私たちの身体性とテクノロジーについて縦横に語る。完全さに到達するための治療でなく、不完全さを抱えたままで、よりよく生きていくための技術とは? 韓国発・新しい社会と環境をデザインするための刺激的な対話。韓国出版文化賞受賞作。
目次
日本語版への序文………キム・チョヨプ、キム・ウォニョン
はじめに………キム・ウォニョン
Ⅰ われわれはサイボーグなのか
1章 サイボーグになる………キム・チョヨプ
ダイヤモンド惑星のサイボーグの男
遠くて身近な障害者サイボーグ
向上ではなく変換する技術
2章 宇宙での車椅子のステータス………キム・ウォニョン
伴侶種車椅子
鏡の前の障害者サイボーグ
義足や車椅子は身体の一部だろうか
車椅子になって
3章 障害とテクノロジー、約束と現実のはざま………キム・チョヨプ
障害を克服するやさしい技術?
「わたしたちは障害を根絶します」
技術は障害の終焉をもたらすだろうか
4章 青テープ型サイボーグ………キム・ウォニョン
火星で生き残ったヒューマン
人間を超えた人間
ホーキングほど人間的でないなら
人間というアイデンティティーを問題視する存在
青テープのような存在たち
Ⅱ ケアと修繕の想像力
5章 衝突するサイボーグ………キム・チョヨプ
見えない障害
サイボーグという烙印
サイボーグはロボットスーツを夢見るのか
サイボーグの身体を維持すること
単一のサイボーグはない
6章 「障害とサイボーグ」のデザイン………キム・ウォニョン
骨工学の限界
マッコウクジラの骨と見えない補聴器
ファッションとディスクレション
テクノロジー、障害、フェティシズム
「不気味の谷」を回避して
障害をデザインすること
7章 世界を再設計するサイボーグ………キム・チョヨプ
不具の科学技術を宣言する
知識生産者としての障害者
ユニバーサルデザイン、障害者中心のデザイン
ストロー廃止は非障害者中心主義だろうか
YouTubeとハッシュタグ、障害者運動の新しい波
仮想空間のアクセシビリティー
残された問い
8章 スーパーヒューマンの継ぎ目………キム・ウォニョン
障害を治す薬
治療を受けてキャプテン・アメリカになる?
滑らかさの誘惑
シームレスなデザインと継ぎ目労働
滑らかな世界に亀裂を入れる存在
ガタつきを甘んじて受け入れる力
Ⅲ 連立と歓待の未来論
9章 障害の未来を想像する………キム・チョヨプ
わたしたちの異なる認知世界
あなたの宇宙船を設計してみてください
火星の人類学者たち
サイボーグニュートラル
10章 つながって存在するサイボーグ………キム・ウォニョン
二本の脚で立てば依存しなくても済むのだろうか
わたしを世話するロボット、わたしが世話するロボット
他人の顔を見なくてもいい生活
連立の存在論――「共にあること」を助ける技術
対談 キム・チョヨプ×キム・ウォニョン
一つのチームになる
生存以上の話
障害と科学技術の複雑な関係を考える
身体または存在を公表するきっかけ、オンラインとオフラインで
障害の経験の固有性
サイボーグという象徴に関して
人間と技術文明の切っても切れない関係
わたしたちの生が交差する瞬間
おわりに………キム・チョヨプ
謝辞
訳者あとがき
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。