版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
死者を巡る「想い」の歴史 山本 幸司(著) - 岩波書店
..
詳細画像 0
【利用可】
ウェブの承諾表明により「利用可」にしています

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

受注センター:
貴店担当者:
注文電話番号:
注文FAX番号:
注文サイト:

死者を巡る「想い」の歴史 (シシャヲメグルオモイノレキシ)

歴史・地理
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:岩波書店
四六判
縦188mm 横129mm 厚さ21mm
重さ 360g
310ページ
定価 2,500 円+税   2,750 円(税込)
ISBN
978-4-00-061558-7   COPY
ISBN 13
9784000615587   COPY
ISBN 10h
4-00-061558-0   COPY
ISBN 10
4000615580   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年9月14日
書店発売日
登録日
2022年8月10日
最終更新日
2024年4月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2022-11-05 日本経済新聞  朝刊
評者: 上野誠(万葉学者)
MORE
LESS

紹介

古代・中世を生きた人びとは、人の死をどのように受けとめ、死者をどのような想いで送ってきたのだろうか? 亡くなっても遠い彼岸に旅立たないで身近にいてほしい、夢でもいいから時には語りかけてほしい。多くの人びとは、そうした想いでいたのではないか? 死と死者を巡る日本人の「想い」を、和歌・物語などを手がかりに探る。

目次

はじめに

第一章 死者を送る、死者を悼む
 一 家族・親族との死別
  1 妻・夫との別れ
  2 親を送る
  3 子に先立たれ
  4 兄弟を送る
 二 家族・親族以外の別れ
  1 友人・知人を送る
  2 名も知らぬ人を送る

第二章 遺された側の想い
 一 慰め合う人々
  1 慰めの歌を贈る
  2 弔問の頃合い
 二 遺された身の孤独
  1 連れ合いに先立たれ
  2 友に後れる
  3 遠方で接する死
  4 重なる不幸
 三 厳しい現実
  1 切れる絆
  2 処世の姿
  3 流れへの反発
  4 悲喜交々
  5 供養の負担
 四 死後の供養
  1 服喪と喪明け
  2 年忌
  3 墓参り

  【コラム】記紀万葉の他界観1 政治神話と天上他界

第三章 死者の世界へ
 一 死に行く者の思い
  1 『万葉集』の例
  2 八代集以降
  3 死者の詠んだ歌
 二 死への諦念
  1 夢と現
  2 無常の世
 三 死後の道程
  1 死者の行く道
  2 三途の川
  3 死出の山

  【コラム】記紀万葉の他界観2 黄泉国と山

第四章 なお残る死者への想い
 一 蘇る思い出
  1 幼い子
  2 形見の品
  3 主なき家
  4 花に触れて
  5 鳥の声・虫の音
 二 夢に託す想い
  1 夢の中での再会
  2 夢の悲しさ
 三 死者は身近に
  1 再会を念じて
  2 死者の還る日

  【コラム】記紀万葉の他界観3 鳥と天翔る

第五章 死者とその霊魂
 一 死者の霊魂と肉体
  1 あこがれ出る魂
  2 死者の霊魂
 二 説話や物語に見る死者の霊魂
 三 死者の霊魂に対する二つの見方
 四 浄土や極楽を信じるか
 五 「あの世」とは

補章 能楽――負の他界の死者
 一 穏やかな死者の霊
 二 死者の前生における社会的属性
 三 死者の成仏を妨げる要因
  1 合戦という修羅道
  2 殺生の業
  3 男女の妄執
  4 親子の恩愛
  5 晴らしがたい怨念
  6 やり残したことへの執着
 四 導師としてのワキ
 五 救済劇としての能楽

 文献一覧
 あとがき
 引用史料略年表

著者プロフィール

山本 幸司  (ヤマモト コウジ)  (

山本幸司(ヤマモト コウジ)
1946年生まれ.慶應義塾大学大学院経済史専攻修士課程修了.出版社勤務を経て,中央大学大学院国史学専攻博士課程単位取得.神奈川大学短期大学部・同大学院教授,静岡文化芸術大学教授を務めた.静岡文化芸術大学名誉教授.専門は日本中世法制史・思想史.著書に『天武の時代』(朝日新聞社,1995),『頼朝の精神史』(講談社,1998),『〈悪口〉という文化』(平凡社,2006),『頼朝の天下草創(日本の歴史 09)』(講談社学術文庫,2009),『穢と大祓(増補版)』(解放出版社,2009),『狡智の文化史』(岩波現代文庫,2022),共編著に『岩波講座 天皇と王権を考える』『網野善彦著作集』,編著に『網野善彦対談集』(以上,岩波書店)などがある.

上記内容は本書刊行時のものです。