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書店注文情報
戦士の食卓
- 初版年月日
- 2021年4月14日
- 書店発売日
- 2021年4月16日
- 登録日
- 2021年3月10日
- 最終更新日
- 2021年4月15日
書評掲載情報
2021-05-29 |
朝日新聞
朝刊 評者: 押切もえ(モデル・文筆家) |
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紹介
好きなものは、カレーライス、鍋焼きうどん、芋焼酎。鍋料理で夏バテを防ぎ、試合前には大福2つ――。偉大な記録の背後には、けっしてブレない食への信念、そして信子夫人の創意工夫があった。スタジオジブリ『熱風』好評連載エッセイを書籍化。人間・落合博満の心と体の原動力が明らかになる、プロ野球ファン必読の1冊。
目次
1 そのトマトはどんな味?
食べるのも仕事/最後の晩餐──秋田の米/食とは腹をいっぱいにすること
2 「心技体」ではなく「体技心」
選手の食事への気配り/農耕民族の日本人と肉食の欧米人の違い/炭酸水を飲んで驚かれる/食べることに神経質になり過ぎないほうがいい
3 三冠王の生みの親
好き嫌いが多い人/夕食の買い出しに付き合わせた効果/たった一度の「不味い」
4 現役生活を誰よりも長く続けるための食事
三冠王を手にした頃からの食──鍋料理/夏バテを防ぐ「お煮かけ」
5 監督時代の選手の食生活への目配り
監督・コーチと一緒に夕食を摂りたがらない選手たち/「郷に入れば郷に従う」外国人選手/食事が気持ちを整え、食べる楽しみを生む
6 酒の効用
秋田県産芋焼酎『だんぶり長者』に出会う/酒とは上手く付き合いながら、生きてきた/自由を奪われる感覚?──飲み会という空間/飲み会は、他者の知恵を借り新たな着想を得る時間
7 息子と孫たちへの食育
和歌山県の落合博満野球記念館での食コミュニケーション/カレールウをつまみに酒を飲む/自分たちが育った時代の感性を大事に孫も教育する
8 人と器
監督が選手をふさわしい器に入れるタイミング/野球人・落合博満のプロデューサーとして、器に時間も費用もかける/高級な食器を普段使いする効用/器を熟知した人の導き
9 酒飲みの甘党
『渡辺のジュースの素』が、甘党の起源?/餡子を家で作る、パンの上に粒餡をのせて食べる/甘味との付き合い方にも自分自身の生活にも責任を持つ
10 偉大な食の主役・漬物
野菜の漬物、ハタハタの塩漬け、樽職人──秋田・冬の記憶/野菜嫌いで漬物も好まずだったが、浅漬けなら/「穏やかで幸せだ」と感じながら、鰻と奈良漬けを食べる
11 スポーツ選手の力の源、肉
日本人の肉食文化/パチンコで雀を獲る/一流のメジャー・リーガーはビーフ、マイナー・リーガーはハンバーガーやチキン/「食の太い選手は大成する」
12 コロナ禍の食事と日本人
「何か食べられればいい」から「好きな物を食べたい」へ/何かを突き詰める満腹感より、他者からの評価による満足感/三食規則正しく、そして禁酒──コロナ禍で私のライフスタイルも変化
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。