版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
日没 桐野 夏生(著/文) - 岩波書店
..
詳細画像 0
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

受注センター:
貴店担当者:
注文電話番号:
注文FAX番号:
注文サイト:

日没 (ニチボツ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:岩波書店
四六判
縦188mm 横129mm 厚さ27mm
重さ 464g
332ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-00-061440-5   COPY
ISBN 13
9784000614405   COPY
ISBN 10h
4-00-061440-1   COPY
ISBN 10
4000614401   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年9月29日
書店発売日
登録日
2020年7月31日
最終更新日
2024年4月12日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-12-26 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 小島慶子(エッセイスト、タレント)
2020-12-26 日本経済新聞  朝刊
評者: 清水良典(文芸評論家)
2020-12-19 東京新聞/中日新聞  朝刊
2020-12-19 毎日新聞  朝刊
評者: 角田光代(作家)
2020-12-12 毎日新聞  朝刊
評者: 沼野充義(名古屋外国語大学副学長・スラブ文学)
2020-11-28 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 井口時男(文芸評論家)
2020-11-21 日本経済新聞  朝刊
評者: 大澤聡(メディア史研究者)
2020-10-31 毎日新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は――。
装丁:鈴木成一


■ 推薦のことば

筒井康隆
これはただの不条理文学ではない。
文学論や作家論や大衆社会論を内包した
現代のリアリズム小説である。
国家が正義を振りかざして蹂躙する表現の自由。
その恐ろしさに、読むことを中断するのは絶対に不可能だ。

荻上チキ
息苦しいのに、読み進めずにはいられない。
桐野作品の読後には、いつも鈍い目眩が残ると知っていても――。
自粛によって表現を奪い、相互監視を強める隔離施設。
絶巧の文章が、作中世界と現実とを架橋する。

石内 都
個人的な価値観、個人的な言葉、個人的な行動をもとにして作品を創る。
それは自由への具体的な希求であり表現だ。
その基本がいつの間にか奪われ拘束される。
『日没』は桐野夏生でさえ越えられない身のすくむ現実がすぐそこにあることを告げる
  
武田砂鉄
絶望の中でも光を探すことができる、と教わってきた。
だが、この物語にそういう常識は通用しない。
読みながら思う。今、この社会は、常識が壊れている。
どこに向かっているのだろう。もしかして絶望だろうか。


■ 著者のことば
私の中の「書かなくてはならない仕事」でした。
桐野夏生


■『日没』Twitterアカウント
☞ @nichibotsu2020

目次

第一章 召喚
第二章 生活
第三章 混乱
第四章 転向

著者プロフィール

桐野 夏生  (キリノ ナツオ)  (著/文

桐野夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。 93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。 99年『柔らかな頬』(講談社)で直木賞、 2003年『グロテスク』(文藝春秋)で泉鏡花文学賞、 04年『残虐記』(新潮社)で柴田錬三郎賞、 05年『魂萌え!』(毎日新聞社)で婦人公論文芸賞、 08年『東京島』(新潮社)で谷崎潤一郎賞、 09年『女神記』(KADOKAWA)で紫式部文学賞、 『ナニカアル』(新潮社)で10年、 11年に島清恋愛文学賞と読売文学賞の二賞を受賞。 1998年に日本推理作家協会賞を受賞した『OUT』(講談社)で、 2004年エドガー賞(Mystery Writers of America主催)の候補となった。 2015年、紫綬褒章を受章。『ハピネス』(光文社)、『夜また夜の深い夜』(幻冬舎)、『抱く女』(新潮社)、『バラカ』(集英社)、『猿の見る夢』(講談社)、『夜の谷を行く』(文藝春秋)、『デンジャラス』(中央公論新社)、『とめどなく囁く』(幻冬舎)など著書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。