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日本近世村落論 渡辺 尚志(著/文) - 岩波書店
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日本近世村落論 (ニホンキンセイソンラクロン)

歴史・地理
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発行:岩波書店
A5判
358ページ
定価 7,900円+税
ISBN
978-4-00-061395-8   COPY
ISBN 13
9784000613958   COPY
ISBN 10h
4-00-061395-2   COPY
ISBN 10
4000613952   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C3021  
3:専門 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年2月26日
書店発売日
登録日
2019年12月28日
最終更新日
2024年4月12日
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紹介

著名な武士や華やかな江戸町人の暮らしがクローズアップされることの多い日本の近世。しかし、武士や町人は、近世においては圧倒的少数者であり、当時の人口の約八割は村に住む「百姓」であった。「百姓」の行動様式や思考パターンこそが近世社会の常識・趨勢を形作っていたのである。近年の村落史研究を牽引してきた著者の議論を一冊にまとめる。

目次

序 章
 一 近世の村とは何か
 二 本書の狙いと構成



第Ⅰ部 村をどう把握するか――研究史との対話と、方法の模索

第一章 中世・近世移行期の村を考える
 はじめに
 一 中世・近世移行期村落についての基本的な見方
 二 近年の注目すべき諸研究から
 三 東西の事例からみえてくること
 四 近代への展望
 おわりに

第二章 近世の村の特質
 はじめに
 一 近世村落の成立
 二 村の領域と生業
 三 家を構成する人々
 四 村による家数のコントロール
 五 災害復興と備荒貯蓄
 おわりに

第三章 近世の村をめぐる論点――批判に答える
 一 中世・近世移行期村落論
 二 土地所有論
 三 豪農論
 四 地域社会論
 五 民衆運動論
 六 近世・近代転換期論

第四章 近世・近代移行期の村を考える
 はじめに
 一 「公共性」をめぐって
 二 近世・近代移行期における地域社会の変容
 三 民衆運動からみた近世・近代移行期
 おわりに



第Ⅱ部 村の具体像を解明する――各地の事例から

第一章 海辺の村の一七世紀――伊豆国の事例から
 はじめに
 一 漁業をめぐる所有関係
 二 慶安二年の村方騒動
 三 寛文年間の村方騒動
 おわりに

第二章 畿内における山と上層百姓・村・地域――和泉国の事例から
 はじめに
 一 上神谷山の全体構造
 二 小谷山をめぐる富蔵村との宛山出入
 三 村対村の争論
 四 小谷家・上神谷村々と職人集団
 おわりに

第三章 近世・近代転換期の村と民衆運動――出羽国の事例から
 はじめに
 一 村山騒動の概要と特徴
 二 村山騒動に関する研究史
 三 観音寺村における矛盾と対立
 おわりに――村山騒動を観音寺村から考える

終 章――幕末に村と地域社会はどう変わったか
 はじめに
 一 「世直し状況」論をめぐって
 二 村と百姓経営の変容
 三 組合村と郡中議定
 四 年貢納入をめぐる対抗
 五 百姓の武装化と農兵・戦争

おわりに



あとがき
索 引

著者プロフィール

渡辺 尚志  (ワタナベ タカシ)  (著/文

渡辺尚志(わたなべ たかし)
1957年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。国文学研究資料館助手を経て、現在一橋大学大学院社会学研究科教授。日本近世村落史。博士(文学)。
著書に『海に生きた百姓たち――海村の江戸時代』『江戸・明治百姓たちの山争い裁判』『百姓たちの水資源戦争――江戸時代の水争いを追う』『武士に「もの言う」百姓たち――裁判でよむ江戸時代』『百姓たちの幕末維新』(以上、草思社)、『百姓の力――江戸時代から見える日本』(角川ソフィア文庫)、『百姓たちの江戸時代』(ちくまプリマー新書)、『東西豪農の明治維新――神奈川の左七郎と山口の勇蔵』『近世の村落と地域社会』(以上、塙書房)、『百姓の主張――訴訟と和解の江戸時代』(柏書房)、『村からみた近世』『近世村落の特質と展開』(以上、校倉書房)、『幕末維新期の名望家と地域社会』(同成社)、『近世の豪農と村落共同体』(東京大学出版会)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。