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漢字の植物苑 円満字 二郎(著/文) - 岩波書店
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漢字の植物苑 (カンジノショクブツエン) 花の名前をたずねてみれば (ハナノナマエヲタズネテミレバ)

語学・辞事典
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発行:岩波書店
四六変型判
206ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-00-061391-0   COPY
ISBN 13
9784000613910   COPY
ISBN 10h
4-00-061391-X   COPY
ISBN 10
400061391X   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0081  
0:一般 0:単行本 81:日本語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年2月19日
書店発売日
登録日
2019年12月28日
最終更新日
2024年4月12日
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紹介

楳はウメ。甘+木で酸っぱいウメとはこれいかに。中国で椿はツバキでない!? 海棠には違和感あり…。植物名にまつわる面白話を歳時記よろしくお届けします。なぜそうなったのか。語源や漢字の成立ち、日本伝来の頃にまで遡り解説。謎が謎を呼ぶこともあります。広辞苑の解説と絵を見ながら大胆推理をお楽しみください。

目次

 まえがき

Ⅰ 春の訪れ
 ウメに関する小さな謎 【梅・楳】
 ミツマタを見る目の違い 【三椏・三叉】
 コブシのつぼみを食べてみる 【辛夷】
 モクレンは神様の意地悪? 【木蓮・木蘭】
 ウドは風なんて気にしない 【独活】
 もしも人間がアセビを食べたら…… 【馬酔木】
 サクラをめぐる勘違い 【桜】
 アンズの読み方に悩む話 【杏・杏子】
 カイドウと二日酔いの美女 【海棠】
 逆輸入品としてのスミレ 【菫】
 チャルメルソウの遠い旅 【嗩吶草】
 レンゲソウはピンと立って揺れる 【蓮華草・紫雲英・翹揺】

Ⅱ 初夏から梅雨へ
 ヤナギを表す二つの漢字 【柳・楊・楊柳】
 ヒツジが消えたツツジ 【躑躅】
 日本人のフジへの愛 【藤】
 ウノハナと白ウサギ 【卯の花】
 文人貴族のバラ屋敷 【薔薇】
 オダマキの正しい分け方 【苧環】
 イイギリは椅子の原材料? 【飯桐・椅】
 アジサイは仙界の花 【紫陽花】
 庶民と化したビヨウヤナギ 【未央柳・美容柳】
 ザクロと几帳面な日本人 【石榴・柘榴・若榴】
 アヤメが抱える複雑な問題 【菖蒲】
 こだわりの香草、ヘンルーダ 【wijnruit】

Ⅲ 炎熱の夏
 サルスベリは何日間咲く? 【猿滑り・百日紅・紫薇】
 ネムノキとエッチな妄想 【合歓木】
 高みを目指すノウゼンカズラ 【凌霄花】
 フヨウを見られない悲しさ 【芙蓉】
 地球を半周! ヒマワリの俗説 【日回り・向日葵】
 ホオズキとハロウィンの化け物 【酸漿・鬼灯】
 上手なモモの切り方 【桃】
 ブドウの色はどんな色? 【葡萄】
 アカザと流浪の老詩人 【藜】
 才女はイタドリに不満あり! 【虎杖】
 エノコログサはピカレスク? 【狗尾草】
 世界最大! ショクダイオオコンニャク 【燭台大蒟蒻】
 ジュンサイの昔の名前 【蓴菜】
 バショウの花にびっくり仰天 【芭蕉】

Ⅳ 涼風の秋
 ハギが咲くのが待ち遠しい! 【萩・芽子】
 キキョウの根っこはどんな形? 【桔梗】
 ナデシコというには武骨だなあ…… 【撫子・瞿麦】
 コスモスの別名って知ってる? 【秋桜】
 ワレモコウの大いなる謎 【吾木香・我毛香・吾亦紅・割木瓜】
 ススキの漢字を求めて…… 【薄・芒】
 陶淵明のキクはどんな形? 【菊】
 可憐なだけがリンドウじゃない! 【竜胆】
 それってフジバカマなの? 【藤袴・蘭】
 キンモクセイの木肌の観察 【金木犀】
 カリンをめぐる三角関係 【花櫚・榠樝・花梨】
 サイカチの細かい話 【皂莢】
 ケンポナシは仙人の甘味 【玄圃梨】
 サフランはサフランもどき? 【洎夫藍・saffraan】

Ⅴ 紅葉、そして冬
 カエデではないと言うけれど…… 【楓】
 ハゼノキの理屈と現実 【黄櫨・櫨・梔】
 三つの名前を持つイチョウ 【鴨脚樹・銀杏・公孫樹】
 ひょんなことからサザンカに…… 【山茶花】
 袋にならないツワブキ 【槖吾・石蕗】
 コノテガシワを間違えるかな? 【児手柏】
 ユズは樹木の名前ではない? 【柚・柚子】
 ロウバイの二つの書き方 【蠟梅・臘梅】
 ソヨゴが代表になれたわけ 【冬青】

Ⅵ 新年と春の芽生え
 ダイダイは音読み? 訓読み? 【橙】
 ユズリハの葉っぱにご注目! 【譲葉・交譲木・楪・𣜿】
 クワイはやさしいお姑さん 【慈姑】
 ナズナが生えるわびしい情景 【薺】
 スズシロはシルクロードを伝って…… 【清白・蘿蔔】
 フキのとうのややこしさ 【蕗の薹】
 セリはお口に合いませんか? 【芹・芹子・水芹】
 ハンノキとハシバミは共存できるか? 【榛の木・榛】
 ヒイラギのとげとげが痛い! 【柊・疼木】
 ブンタン船長の活躍 【文旦・朱欒・香欒】
 ツバキはいわゆる「確信犯」? 【椿】

 あとがき
 索引

著者プロフィール

円満字 二郎  (エンマンジ ジロウ)  (著/文

円満字二郎(えんまんじ じろう)
1967年,西宮市生まれ.大学卒業後,出版社に勤務,高校国語教科書や漢和辞典などの編集を担当.現在,フリーの編集者兼ライター.
著書に『数になりたかった皇帝――漢字と数の物語』『人名用漢字の戦後史』(岩波書店),『漢字ときあかし辞典』『部首ときあかし辞典』『漢字の使い分けときあかし辞典』『四字熟語ときあかし辞典』(研究社),『漢和辞典的に申しますと.』(文春文庫),『雨かんむり漢字読本』(草思社文庫),『知るほどに深くなる漢字のツボ』(青春出版社)など多数.

上記内容は本書刊行時のものです。