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次なるパンデミックを回避せよ
環境破壊と新興感染症
- 初版年月日
- 2021年2月25日
- 書店発売日
- 2021年2月27日
- 登録日
- 2021年1月10日
- 最終更新日
- 2024年4月11日
書評掲載情報
2021-04-10 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
森林破壊、温暖化、野生動物食、ペット取引、食糧開発…。人間が引き起こしてきたさまざまな環境問題が、新型コロナをはじめ、近年加速している動物由来感染症のパンデミックの背景にある。その関連性を、著者自身のルポや最新の研究報告、識者の発言を交えて解き明かし、過去の教訓を踏まえて正しい未来を作り直す術を提言する。
目次
はじめに
序 章 動物由来感染症の時代
パンドラの箱/動物から人間へ/エボラの出現/再興感染症/グローバル化/根本原因はどこに?/七つの要因
第1章 進む森林破壊
アブラヤシの海/起源は森に/減り続ける熱帯林/増えたネズミ/マラリア増加の背景/土地の改変
◆コラム できるか持続可能なパームオイル
第2章 地球温暖化がもたらす感染症
水たまりの出現/暑くなる地球/最も危険な動物/三〇年前の警告/エルニーニョがモデル/変わる動物の分布/一〇億人にリスク/細菌や寄生虫も/日本にも忍び寄る蚊の恐怖/日本脳炎/復興投資
◆コラム マラリア再興の懸念
第3章 広がる野生動物食
「森の肉」が急増/森林破壊とともに/ブッシュミートクライシス/チンパンジーの肉/長い連鎖/低い意識/困難な対策
◆コラム 日本にもリスクはある
第4章 ペット取引のリスク
押収オウムの群れ/エキゾティックペット/ペットが広める感染症/日本ではオウム病/爬虫類も原因に/消費大国日本/違法取引の巧妙な手口/ラスカルブームの果てに/コロナと野生動物取引
◆コラム 輸入できないはずなのに
第5章 肉食とパンデミック
大湿地に家畜の群れ/ニパウイルスの大流行/増える家畜/多い家畜のウイルス/人肉市場/既にあった警告/共通の環境、一つの健康
◆コラム 人間も危険にさらす
第6章 生物多様性の視点
大絶滅の時代に/目標達成できず/生物多様性とウイルス/ウイルスの役割/目立つコロナの悪影響
◆コラム 四種に一種が絶滅の危険に
終 章 根本からの変革を
主犯は人間/復興投資の利用/お金の流れを変える/野生生物とのソーシャルディスタンス/自然が助けてくれる
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。