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レコード歌謡の誕生
黒船から終戦まで
- 初版年月日
- 2020年11月19日
- 書店発売日
- 2020年11月21日
- 登録日
- 2020年10月10日
- 最終更新日
- 2024年4月12日
紹介
関東大震災以降、音響テクノロジーの進化と複製技術の発展によって、大きな転換期を迎えた音楽産業の様相を叙述する。レコード会社は、作詞・作曲・演奏・歌唱を統括して、流行歌謡の大ヒットと大量消費を巧みに主導していった。併せて、ラジオやトーキーをはじめ同時代におけるメディアの強化と人びとの知覚の変容を描く。
目次
凡 例
序 章 歌工場の始動
第一節 歌は世にもつれ
第二節 世は歌にもつれ
第一部 モダン相の歌
第一章 行進曲歌謡
はじめに
第一節 行進曲の脱軍事化
第二節 帝都の行進
おわりに──行進曲の再軍事化
第二章 「君恋し」
はじめに
第一節 歌手二村定一──オペラ・シンガー、ジャズ・シンガー
第二節 編曲家井田一郎──「ウンチャー歌謡」の創造
第三節 作曲家佐々紅華──オリエンタリズムの消化と昇華
第四節 作詞家時雨音羽──宵闇の慕情
おわりに
第三章 「東京行進曲」
はじめに
第一節 「当世銀座節」
第二節 ジャズる流行歌
第三節 流行歌論争
おわりに
第二部 古賀政男の二つの顔
第一章 「酒は涙か溜息か」
はじめに
第一節 モダン・センチメンタリズム
第二節 古賀歌謡の革新性
第三節 マイクロフォンの美学──音量の彼方
おわりに
第二章 明朗歌謡
はじめに
第一節 モダン時代の青春
第二節 古賀政男の貢献
第三節 幸せな青春
おわりに
第三部 モダン相のB面
第一章 新民謡
はじめに
第一節 工場、温泉、花柳界
第二節 地名の商品化
第三節 新民謡の四元素
おわりに
第二章 股旅小唄
はじめに
第一節 股旅小唄の誕生
第二節 歌謡芸術家、東海林太郎
第三節 流転する歌謡
おわりに
第四部 勝太郎に聴く近代音曲
第一章 「島の娘」
はじめに
第一節 土着的モダニズム
第二節 声の切り替え
第三節 勝太郎という事件
おわりに
第二章 「東京音頭」
はじめに
第一節 踊る町衆──手足揃えて、浴衣揃えて
第二節 踊狂時代
第三節 故郷を失った音頭
おわりに──「世界音頭」の時代
第三章 「さくら音頭」
はじめに
第一節 業界総踊り
第二節 「さくら音頭」以降──桜花の軍国化
おわりに
第五部 モダン女子を歌う
第一章 小市民歌謡
はじめに
第一節 歌われるサラリーマン
第二節 新婚歌
おわりに
第二章 モガ歌謡
はじめに
第一節 人目に映るガールたち
第二節 女給の歌
おわりに
第三章 ネエ小唄
はじめに
第一節 会話体歌謡
第二節 古賀政男と新婚物
第三節 「忘れちゃいやヨ」──熱狂、検閲、論争
おわりに
注
第三巻 参考文献
第三巻 図・表一覧
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。