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ローカルと世界を結ぶ
- 初版年月日
- 2020年10月23日
- 書店発売日
- 2020年10月26日
- 登録日
- 2020年9月10日
- 最終更新日
- 2020年10月22日
紹介
地方共同体、島嶼地方や亡命者などの「よるべないローカル」はどのように自らをグローバルに繋いだのか。従来語られてきた、ローカル→国家→トランスナショナル、という連続的に展開されるネットワークのあり方ではなく、国家の枠組みを飛び越えて繋がっていく、国際NGOやグローバルな組織、広域の関係性や存在に着目する。
目次
刊行にあたって
序 章 絡み合うローカルとグローバル――国家を動かすのか、迂回するのか……………酒井啓子
I 国家を越える人と思想
第1章 亡命者が媒介する「他者のまなざし」――亡命イラク人と域内・国際政治の関係……………酒井啓子
第2章 グローバル化を強いられるイスラーム主義運動
――ムスリム同胞団をめぐる関係性の変化と危機……………横田貴之
II 歴史のなかのトランスナショナル・ネットワーク
第3章 地中海におけるヨーロッパ内植民地
――ドデカネス諸島をめぐる新たな帝国主義と抵抗運動のグローカル・ネットワーク……………石田 憲
第4章 沖縄はどこからきて、どこへゆくのか――独立の回路を求めて……………佐藤幸男
第5章 戦間期におけるアジア・太平洋広域ネットワークをめぐる官民の相互作用
――「太平洋問題調査会」を事例として……………高光佳絵
III 辺境からグローバルへ
第6章 トランスナショナルな運動の成功と国際的規範の揺らぎ――ラテンアメリカ先住民の事例……………宮地隆廣
第7章 辺境からグローバルな権利運動へ
――ボツワナと南アフリカにおけるサンの先住民運動……………丸山淳子
第8章 関係性の記憶とその投影
――大規模開発に直面したエチオピア農牧民の生活選択……………佐川 徹
IV 人間と自然の間のネットワーク
第9章 ミャンマーの周縁の森から見た相互依存の連鎖……………竹田晋也
第10章 「イラク菌」と介入の病理――細菌という「記録」……………ウマル・デワチ/酒井啓子 訳
《コラム》 医薬品の流通における国の機能と個人・グローバルの接点清野薫子
上記内容は本書刊行時のものです。