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マルクスの経済理論 宮田 惟史(著/文) - 岩波書店
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マルクスの経済理論 (マルクスノケイザイリロン) MEGA版『資本論』の可能性 (メガバンシホンロンノカノウセイ)

社会科学
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発行:岩波書店
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ24mm
重さ 562g
374ページ
定価 6,000円+税
ISBN
978-4-00-024835-8   COPY
ISBN 13
9784000248358   COPY
ISBN 10h
4-00-024835-9   COPY
ISBN 10
4000248359   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C3033  
3:専門 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年2月17日
書店発売日
登録日
2023年1月10日
最終更新日
2024年4月9日
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紹介

その思想的側面が注目を浴びることはあっても、経済理論としては見向きされなくなってしまったマルクス。しかし、経済学批判としてのマルクスの意義はいまだ失われてはいない。一つ一つの概念に光をあて、その経済理論の可能性を内在的に描きだすことはできるのか。『資本論』の到達点を正確につかむ最新の研究成果。

目次

 まえがき
 凡例

序 章 本書の課題と視角
 1 本書のアプローチ
 2 新しい研究段階──経済学部門のMEGA 研究
 3 本書の構成

第Ⅰ部 資本主義システムの存立根拠

第1章 マルクスの経済理論の課題と方法
 はじめに
 1 『資本論』の主題と研究領域
 2 『資本論』と現代
 3 『資本論』は「未完」か
 4 『資本論』の方法
 5 経済学批判
 6 経済理論と歴史把握
 7 資本主義システムの矛盾──それが諸個人にアソシエーションを促迫する
 おわりに

第2章 市場──均衡論批判の基礎
 はじめに
 1 市場と均衡
 2 セー法則の基本命題
 3 セー法則の成立根拠
 4 マルクスのセー法則批判
 5 均衡論と貨幣数量説との表裏一体性
 おわりに

第3章 貨幣──貨幣数量説批判
 はじめに
 1 貨幣数量説の基本命題
 2 貨幣数量説の存立根拠
 3 マルクスの貨幣数量説批判
 4 マルクスの外生的貨幣供給論批判
 おわりに

第4章 資本主義の存立根拠──所有基礎論批判
 はじめに
 1 所有基礎論批判
 2 労働を基礎とする社会把握と賃労働
 3 所有・支配・搾取する力の発生根拠
 4 賃労働を強制する諸力
 5 分配を規定するものは何か
 6 主体の対象にたいする能動的行為
 7 生産関係と生産力との矛盾
 おわりに

第Ⅱ部 資本主義システムの矛盾と危機

第5章 剰余価値と資本蓄積──資本の生産過程における支配・矛盾
 はじめに
 1 資本とは何か
 2 市場の外面性批判──市場から生産過程の分析へ
 3 絶対的剰余価値の生産における支配・矛盾
 4 相対的剰余価値の生産における支配・矛盾
 5 資本の再生産──商品生産の所有法則批判
 6 資本主義的蓄積の一般的法則
 おわりに

第6章 資本の流通過程と再生産──社会的再生産の撹乱条件
 はじめに
 1 資本の循環・回転
 2 再生産論の中心課題と叙述方法
 3 単純再生産
 4 拡大再生産
 おわりに

第7章 利潤率の傾向的低下法則──法則の内的諸矛盾の展開
 はじめに
 1 利潤率の傾向的低下法則の課題と分析視角
 2 利潤率の傾向的低下法則の概念
 3 法則の内的諸矛盾とは何か
 4 法則の内的諸矛盾の展開と恐慌を現実化させる諸契機
 5 資本の過剰生産と商品の過剰生産
 6 利潤率の傾向的低下法則と信用論
 おわりに
 補論 利潤率の傾向的低下法則と晩期マルクス

第8章 信用と恐慌──貨幣資本の蓄積と現実資本の蓄積
 はじめに
 1 マルクス信用論の中心課題と構成
 2 貨幣資本(monied capital)と架空資本
 3 貨幣資本の蓄積と現実資本の蓄積
 4 銀行信用の限界──金融政策によって恐慌・不況は回避可能か
 5 不換制下の銀行信用
 おわりに

第Ⅲ部 資本主義システムの超克と現代

第9章 現代資本主義──利潤原理から脱利潤へ
 はじめに
 1 「経済成長」とは何か──その核心である「利潤最大化」
 2 利潤最大化・経済成長の帰結
 3 利潤最大化と人間生活の向上とは両立しうるか
 4 ポスト資本主義──利潤原理から脱利潤へ
 おわりに

第10章 アソシエーション──資本主義システムの超克
 はじめに
 1 アソシエーションの主体
 2 アソシエーションの根本原理
 3 資本主義とアソシエーションとの本質的差異
 4 アソシエーションにおける生産の目的
 5 生産と分配
 6 資本主義システムに内在するアソシエーションの諸契機
 7 資本主義システムの矛盾とアソシエーション
 おわりに

 注
 引用文献
 初出一覧
 あとがき

著者プロフィール

宮田 惟史  (ミヤタ コレフミ)  (著/文

宮田惟史(ミヤタ コレフミ)
1983年生まれ.現在,駒澤大学経済学部教授.専門は経済理論・経済学史.東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学後,北海学園大学経済学部専任講師,駒澤大学経済学部准教授,ロンドン大学・SOAS 客員研究員などを経て現職.第7 回経済理論学会奨励賞受賞.
共著に,『時代はさらに資本論』(昭和堂,2021年),『マルクスの恐慌論』(桜井書店,2019年),『闘わなければ社会は壊れる』(岩波書店,2019年),“Karl Marx's Credit Theory:The Relation between the Accumulation of Monied Capital and the Accumulation of Real Capital”, Marx-Engels Jahrbuch 2015-16, ed. by IMES, De Gruyter, Berlin, 2016 等がある.

上記内容は本書刊行時のものです。