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人は語り続けるとき,考えていない 河野 哲也(著/文) - 岩波書店
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人は語り続けるとき,考えていない (ヒトハカタリツヅケルトキカンガエテイナイ) 対話と思考の哲学 (タイワトシコウノテツガク)

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発行:岩波書店
四六判
248ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-00-024539-5   COPY
ISBN 13
9784000245395   COPY
ISBN 10h
4-00-024539-2   COPY
ISBN 10
4000245392   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年9月10日
最終更新日
2023年12月12日
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書評掲載情報

2019-12-14 日本経済新聞  朝刊
評者: 野家啓一(東北大学名誉教授)
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紹介

アクティブ・ラーニングの推進や産業のAI化のなか,創造的な思考力や対話力の育成強化が重視される.しかし,対話とは,また考えるとはそもそもどういうことか.対話において,私の中で誰が話し,誰が思うのか.対話する身体はどのように考えているか.「子どもの哲学」「哲学カフェ」の実践をふまえて原理的に追究.

目次

序 章 岐路の時代の対話と思考
 1.対話と会話はどう違うか
 2.人類が直面する三つの岐路
 3.科学の専門化がもたらす分断
 4.対話的全体性の回復
 5.「哲学カフェ」「子どもの哲学」――哲学対話の興隆

第1章 ソクラテスは問答で何がしたかったのか
 1.子どもは哲学者
 2.子どもの哲学がもたらす不安
 3.哲学に素人などいない――思考の民主化論と自由の文化
 4.ソクラテスの「無知の知」――第三の考え方
 5.非知の方へ――学んだことを「脱ぐ」
 6.はじまりへの回帰としての浄化
 7.よき生,よりよい生ではなく

第2章 思考とは何か (1)――情念と問い
 1.思考力を育てるという課題
 2.推論と思考の違い
 3.自己教育としての思考
 4.驚きは思考のはじまり
 5.情念は思考を動機づける
 6.what, why, how――三つの問いと思考
 7.哲学の問い

第3章 思考とは何か (2)――対話との関係
 1.哲学の問いの二つの特徴
 2.「何か」という問い
 3.「なぜか」という問い
 4.問いとともに生きる
 5.経験における思考
 6.対話に終着点はあるか

第4章 私の中で誰が話し,誰が思うのか――哲学対話とオープンダイアローグ
 1.個人の概念は対話をどう扱ってきたか
 2.思い,話すのは誰か
 3.オープンダイアローグと統合失調症治療
 4.対話主義と腹話術――誰かが私の唇を奪って発話させる
 5.対話とポリフォニー
 6.新しい自己を生みだす過程

第5章 対話する身体はどのように考えているか
 1.哲学対話の身体
 2.話すことと身振り
 3.発話とはリズム
 4.歩くとはどういうことか
 5.われ歩き,考え,対話す

第6章 合理性と非合理性,そして架け橋としての感情
 1.道具的合理性――価値と目的を問わない合理性
 2.対話的合理性――「探求の共同体」へ
 3.非合理な態度はどうして生まれるのか
 4.非合理性をいかにして克服するか
 5.感情は合理的である――共感とユーモア

第7章 対話・教育・倫理
 1.理想的な対話状況は可能か
 2.対話のルール――議論の内容と進め方は分離できない
 3.真理の共同体としての民主主義
 4.哲学対話,民主主義,平和教育


あとがき

上記内容は本書刊行時のものです。