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なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識 宮本 ゆき(著/文) - 岩波書店
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なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識 (ナゼゲンバクガアクデハナイノカアメリカノカクイシキ)

社会科学
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発行:岩波書店
四六判
縦188mm 横129mm 厚さ18mm
重さ 296g
234ページ
定価 2,900円+税
ISBN
978-4-00-024182-3   COPY
ISBN 13
9784000241823   COPY
ISBN 10h
4-00-024182-6   COPY
ISBN 10
4000241826   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年7月29日
書店発売日
登録日
2020年6月10日
最終更新日
2020年7月28日
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書評掲載情報

2020-10-10 朝日新聞  朝刊
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紹介

原爆投下を多くの人々が肯定し、キノコ雲が高校の校章になるアメリカ。日本との核認識の大きな隔たりは何に起因するのか。教育での語り、映画やコミック・歌に潜む独自の核イメージ、軍と市民の距離、歴史的に隠されてきた被ばく被害……シカゴの大学で核倫理を教える著者が、アメリカの核認識を縦横無尽に論じる。

目次

序 章 核意識の齟齬――日本とアメリカ
 アメリカ政治における原爆論説
 表象としてのキノコ雲、象徴としての超人
 倫理学と原爆論説
 アメリカにおける語りと謝罪
 この本の流れ

第一章 アメリカのキノコ雲
 戦争の語り――日本とアメリカ
 アメリカの教育の中の原爆と核兵器
 忘れられていく原爆の語り
 困難の克服を目指すという物語のパターン

第二章 原子力の様々な表象
 強力なアトム・無垢なアトム・手なずけられるアトム
 核のセクシュアライゼーション
 歌われる原子力
 放射能でパワーアップ
 日米の温度差

第三章 原爆と正義をつなぐもの――軍隊
 アメリカの教育制度
 教育と軍隊――GIビルとROTCプログラム
 軍・兵士の社会的位置づけ
 セーフティーネットとしての軍
 自衛としての核兵器
 記憶の受け皿

第四章 「核の平和利用」言説――反共としての宗教政策
 転換の一九五〇年代
 五〇年代のアメリカ核政策
 アイゼンハワーのキリスト教による原爆論説
 核と宗教

第五章 ジェンダー化された原子力
 核論説における言葉とジェンダー
 「新しい」女性像と核兵器
 「家庭」の軍事化
 アメリカにおける「原爆乙女」の表象
 守られる性・無垢性・仕える性

第六章 隠されてきた被ばく――核実験・人体実験・核廃棄物
 被ばく隠しの政治
 科学者たちの被ばくの影響を巡る攻防
 放射能人体実験
 被ばくを語れない被害者

第七章 被ばくを歪める語り――なぜ被ばくを語りえないのか
 ラジウム・ガールズはいかに語られたか
 健康飲料としてのラジウム
 観光化するアメリカの被ばく地
 語られる核の力・語られない核の被害
 これからの「語り」
 「歪められた語り」の解体と「被ばくの語り」の連帯の可能性

あとがき

上記内容は本書刊行時のものです。