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デジタル社会の日本語作法 井上 史雄(著/文) - 岩波書店
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デジタル社会の日本語作法 (デジタルシャカイノニホンゴサホウ)

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発行:岩波書店
四六判
縦190mm
224ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-00-024023-9   COPY
ISBN 13
9784000240239   COPY
ISBN 10h
4-00-024023-4   COPY
ISBN 10
4000240234   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0081  
0:一般 0:単行本 81:日本語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2007年7月
書店発売日
登録日
2016年4月22日
最終更新日
2016年4月22日
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目次

 この本のねらい

序章 デジタル社会の作法
 アナログとデジタル
 メールの機能拡大と「無形の刃物」
 ことば殺人事件と作法の習得法
 メールの語彙――パソコンメールとケータイメール
 メールの経済言語学

Ⅰ章 デジタル出世論――メール作法の通時論
 1 メールの登場
  電子(パソコン)メール発展史
  電子メールの便利さと普及
  電子メールが置き換えたもの
 2 メールの地位
  通信手段の丁寧さスケール
  メール文の地位上昇と作法確立
  メール文と上からの変化
  山出しの男の出世としてのメール文変化

Ⅱ章 デジタル行動論――談話としての電子メール
 手紙とメールの2重の3分割
 手紙とメールの定型性と独創性
 2つのネチケット
 談話・対話としての電子メール

Ⅲ章 デジタル書簡論――電子メールの共時的構造
 1 電子メールの基本構成
  手紙との共通性
 2 メールの外側(封筒の表書き)
  a 宛先・メールアドレスは必須
  b 差出人は自動的
  c 件名(題名,タイトル)を付ける
 3 メール本文の冒頭――宛先と挨拶文
  d 本文冒頭の宛名は有効
  e 本文冒頭の名乗りは省略可
  f,g,h,i 頭語・前文・末文・結語は省略可
 4 メール本文の主文
  j1 主文(用件)は簡潔に
  j2 主文の文体は丁寧に
  j3 主文は改行で読みやすく
 5 メール本文の末尾
  k 署名(シグネチャー)の勧め
 6 メールの付加機能の活用
  l Cc:の有効性
  m Bcc:の使い方
  n 添付ファイルの便利さ
 7 メールの注意――文面・交信
  o 返信での引用に用心
  p 送信前の読み直し・点検は必須
  q データのバックアップ

Ⅳ章 デジタル文体論――ケータイメールの新言文一致体と方言
 1 文体とメディア
  書きことばと話しことばの挨拶の違い――もしもし
  ケータイメールの文体スケールの下降
 2 ケータイメールの文体
  ケータイメールにおける新言文一致体の出現
  ケータイの方言メールと方言の復権
  顔文字の文体スケール
  電子メールの丁寧さスケールの交叉

Ⅴ章 デジタル談話論――電子民主主義の作法
 1 メーリングリスト
  メーリングリストの特徴
  メーリングリストで議論は可能か?
  メーリングリストの管理者
  隠れたメーリングリストの活用
 2 電子掲示板
  掲示板の匿名性
  匿名性の特徴――実社会との対比
  掲示板の発言の記録性
  掲示板と民主的な議論
 3 ネット会議――情報保存の重要性
  ネットで相談し,決定する
  ネット会議の注意点
  ネット会議と対面相談
 4 トラブルはこうして避ける
  誰に伝えるか――個人メールとMLの使い分け
  MLに名前を消して伝える
  何を伝えるか,伝えないか

Ⅵ章 デジタル表現論――デジタル空間を浮遊することばとコミュニケーション
 1 ケータイメールのコミュニケーション
  ネオ・メーラーとしての若者
  メールアドレス登録数とメール送受信数
  通話よりメールがいい
  ケータイはメール送受信機
 2 ウェブ日記文体論試論
  誰もが読める「日記」
  括弧付き文字列の機能
  感情伝達機能
  「ツッコミ」機能
  サブカルチャー的表現形式
 3 電子掲示板における「名無し」コミュニケーション
  「名無しさん」って誰?
  名無しとコテハンの違い
  「開いた」談話
  伝言ダイヤルから電子掲示板へ
  無名性コミュニケーションの功罪
  「電車男」が意味するもの/電子掲示板からSNSへ
 4 「未承諾広告」のポライトネス
  スパムメールの氾濫
  「詫び」で始まるメール
  親しさを演出するメール
  ネガティブ・ポライトネスとポジティブ・ポライトネス

Ⅶ章 デジタル対話論――イエ電からケータイへ
 1 留守電付きイエ電からケータイへ
  ケータイ以前の時代
 2 イエ電の冒頭対話
  冒頭対話の機能
  着信場所の提示
  発信者の名乗り
  取り次ぎの依頼
 3 ケータイの冒頭対話
  すぐに用件に入る対話
  電話番号登録機能
  電話番号通知機能
  個人所有物としてのケータイ
 4 ケータイの新しい作法
  ケータイの留守電をめぐる行動
  ワン切り
  電話に出ないという選択
  電話かメールか

Ⅷ章 デジタル敬語論――デジタル社会の敬意表現
 1 世界的な「敬語の民主化」傾向
  第三者敬語から聞き手敬語へ
  上下関係から親疎関係へ
  デジタル社会と敬語の変化
 2 パソコミ,ミディコミと敬語
  パソコミとしてのメール
  ミディコミとしてのメーリングリスト,メルマガ,ウェブ
  ミディコミとしての議論のあり方
  ミディコミと敬語
 3 情報縁と敬語
  情報による人間の新たな結びつき
  情報縁集団における敬語
 4 時間圧と情報の完結性・簡潔性
  メールの爆発的増加
  高まる「時間圧」
  丁寧さの新しいルール
  「丁寧な」メールとは?

Ⅸ章 デジタル作法論――メディアの中の人間関係
 1 迷ったら一番丁寧に
  手間暇の法則
 2 日本社会が共有するコミュニケーション原則
  社会が前提にしている原則
  コミュニケーションの原則は変わらない
 3 メディアの使い分け
  新しいメディアの登場
  「相手にどのように伝えるか」を考える
  社会の変化への適応
  言語行動としてのメディアの使い分け

終章 電子メールとケータイによる情報革命

 あとがき
 参照文献
 索引

上記内容は本書刊行時のものです。