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現代韓国の思想 : 一九八〇-一九九〇年代
発行:岩波書店
縦200mm
308, 27ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2000年9月
- 登録日
- 2016年6月9日
- 最終更新日
- 2016年6月9日
書評掲載情報
2018-02-11 |
朝日新聞
朝刊 評者: 木宮正史(東京大学教授・朝鮮半島地域研究) |
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紹介
日本の植民地支配、解放、朝鮮戦争、そして南北分断の固定化。朝鮮半島の激動の時代、韓国の知識人はどんな試練に直面し、どう格闘してきたのか。本書は1980年代以降、とくに90年代を中心に現代韓国の思想の変容を民主化運動や労働運動・統一運動、そして各種市民運動の展開などに即して跡づけ、南北統一に向けた新たな思想の枠組みを模索する。直面する現実の重さを知るその苦闘の足跡は、同時代を生きるわれわれの思想の姿をも照らし出す。
目次
第1章 韓国同時代史への視角(「革命の時代」1980年代と知識人
資本主義論争とマルクス主義
韓国近現代史の枠組み
「民衆」概念と中間層論争)
第2章 激変にさらされる思想(社会主義圏の崩壊と進歩陣営の動揺
マルクス主義の分化とアルチュセール
金泳三政権下の政治・思想空間と市民社会論
市民運動の展開と急進的民主主義論)
第3章 「近代」を問う-1990年代(ポストモダニズムと「近代性」
「脱近代」と新左派
旧左派とマルクス主義の再構成
せめぎあう歴史認識)
第4章 混迷する思想-新時代への模索(金大中政権の誕生(1998年)と新自由主義
脱冷戦下の分断パラダイム
モダニティと「脱植民地主義」
思想の再構築)
むすびにかえて-韓国の同時代思想からなにを学ぶか
上記内容は本書刊行時のものです。