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岩波講座東南アジア史
巻次:第1巻
発行:岩波書店
縦220mm
337ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2001年6月
- 登録日
- 2016年3月27日
- 最終更新日
- 2016年3月27日
紹介
東南アジアの平原や森の中に無数の巨大遺跡が眠っている。都市遺跡、寺院遺跡、そして美術品の数々。しかし、それらは誰がいつ、なんのために建てたのだろうか。古代中国の諸文献には、一〇世紀以前の東南アジアには多くの国際港市があり、中国諸王朝に朝貢する「王国」を形作っていたとする。しかし、その王国のどれもが、現在の東南アジアの諸国には連続しない。その時代は間違いなく東南アジア世界の歴史の基礎を形成しているが、なお歴史構造の中に位置を与えられない。これを原史と呼ぶ。本巻では、原史の東南アジアを求めて、現在にまで到達しえた研究地点を総括し、さらに新たな仮説をもって挑む。
目次
総説 東南アジアの原史-歴史圏の誕生
1 原史東南アジアの展開(狩猟採集生活の時代
東南アジアにおける稲作の始まり
金属器の出現と首長制社会の成立へ)
2 初期国家の成立-10世紀まで(南海交易ネットワークの成立
「中国」と「東南アジア」のはざまで
カンボジア平原・メコンデルタ
綿布と旭日銀貨
林邑と環王
マラッカ海峡交易世界の変遷
ジャワの初期王朝
古代・中世東南アジアにおける文化発展とインド洋ネットワーク)
上記内容は本書刊行時のものです。