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コミュニティ・デザイン新論
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2024年9月9日
- 書店発売日
- 2024年9月9日
- 登録日
- 2024年4月27日
- 最終更新日
- 2024年8月19日
紹介
現代社会の困難=希望をめぐる難問に挑む! 政策科学、社会学、減災・人間科学、建築・都市計画学、 事業構想学など、バックグラウンドの異なる気鋭の執筆陣が集い、旧来のコミュニティ・デザイン論を捉え直し、アクティブな知として新たに鍛え直すことを目指す。
目次
まえがき 新川達郎・弘本由香里
序章 対談 ― 難問に向き合っていくために
新川達郎×川中大輔+弘本由香里
第1部 共生社会に向けての包摂/平等化はいかにして可能か?
第1章 共生社会の基盤をなすコミュニティ政策とは? 新川達郎
1 共生社会とコミュニティの考え方
2 共生社会はどのようにとらえられるのか
3 共生のコミュニティは可能か、デザインできるのか
4 日本における伝統的共生社会の変化とコミュニティの課題
5 伝統的隣保共同の崩壊とコミュニティ政策
6 バブル崩壊と相次ぐ災害経験の中での社会的排除
7 「新しい公共」「共助社会」におけるコミュニティの再構築
8 共生社会のためのコミュニティ・デザインに向けて
第2章 共生社会を先導する市民性とは? 川中大輔
1 「共生」とコミュニティ・デザイン
2 「共生」からの揺らぎ
3 「共生」の進展を阻むもの
4 「共生」のための学び
5 「共生」の場への踏み込み
第3章 共生社会を実現するケアのありかたとは? 筒井淳也
1 共生の二つの側面
2 定義の問題
3 自立と孤立 ― 共助を活かす公助のあり方
column 01 「つくる」Minamiこども教室の多文化的実践
原めぐみ
column 02 少女が自分らしく生きるために大切なこと
― わかくさリビングの実践より 北川美里
第2部 むら・まちの持続/縮退はいかにして可能か?
第4章 集落の「尊厳ある縮退」とは? 渥美公秀
1 はじめに
2 集落の縮退という概念
3 関係概念としての尊厳
4 尊厳ある縮退を考えるために
5 新しいコミュニティ・デザインへの実践的提案
― 集落ソーシャルワーカーの導入
6 新しいコミュニティ・デザインに取り組む研究者に向けて
― 民衆的アプローチ
7 おわりに ― 尊厳ある縮退同好会への誘い
第5章 集落のレジリエンスを高めるには 山口洋典
1 地域の一人を1として捉えない
2 過疎戦略から適疎受容へ認識を転換する
3 過去の災害復興過程に学び被災地間をつなぐ
4 個人の行為の集合化を経て地域が湧活する
5 集落のレジリエンスが高まるには
第6章 集落の価値を高め磨くツールとは? 大和田順子
1 はじめに ― 交流力×地域力
2 世界農業遺産とは
3 「SDGs未来都市」
4 みなべ町の過去・現在
5 みなべ町の未来
column 03 元気になる地域 花戸貴司
column 04 縮退/縮充は、誰が決めるのか? 松原永季
第3部 現代的な共同性/公共性の創造はいかにして可能か?
第7章 「異なる価値観の共存」を実現する生活空間の構築 髙田光雄
1 はじめに
2 コミュニティおよびコミュニティ・デザインの概念
3 京都の「まちづくり」に学ぶコミュニティ・デザイン
4 コミュニティ・デザインの課題 ― 異なる価値観の共存
5 コミュニティ・デザインの仕組み
― タイトでオープンなコモンズ
6 コミュニティ・デザインのプロセス ― シナリオ・アプローチ
第8章 共同性を育む文化的実践とは? 弘本由香里
1 はじめに
2 前提そのものの揺らぎ
3 共同性は崩壊しているのか?
4 再帰性を内包した文化的実践へ
5 一つの実践は何を物語るのか
6 おわりに ― 市民的公共性の土壌を耕す
第9章 共同性と公共性を架橋するには 前田昌弘
1 共同性の変容 ― 文化を担う「私たち」とは誰か?
2 ポスト・ヒューマンな公共性 ― 人と環境のやりとりからみる
3 文化のせめぎあいを記述する試み
4 「私」の表現が共同性と公共性をつなぐ
column 05 ルーズプレイス
― 目的から自由になる、もうひとつのコミュニティ論
アサダワタル
column 06 学校跡地を活用した「いくのパーク」の挑戦 宋悟
終章 座談 ― 実践的研究へ
髙田光雄×渥美公秀×山口洋典+弘本由香里
あとがき 山口洋典・川中大輔
参考文献
執筆者紹介
上記内容は本書刊行時のものです。