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ふあっと 「ふあっと」20周年記念誌刊行委員会(編) - やどかり出版
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ふあっと (フアット) 出雲の精神保健と精神障害者の福祉を支援する会 20年の軌跡

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A5判
226ページ
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-946498-94-7   COPY
ISBN 13
9784946498947   COPY
ISBN 10h
4-946498-94-X   COPY
ISBN 10
494649894X   COPY
出版者記号
946498   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2007年5月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

「ふあっと」とは「出雲市の精神保健と精神障害者を支援する会」の通称だ.医療関係者,福祉職員,市町村職員,弁護士……多機関,多職種の老若男女たちが,毎月1回とにかく集まり,話し,学び,情勢を読み解き,未来を描き,出雲市のネットワークを形づくってきた.このインフォーマルなつながりが,本来のそれぞれの仕事に大きく活かされ,役割を補完し合ってきた.このつながりを支えに,作業所,グループホーム,生活支援センターができ,精神障害のある人たちもピアサポーターとして活躍するようになった.人と人とのつながりから,誰もが生き生きと暮らせるようないなる地域づくりが学べる1冊.

目次

発刊にあたって
発刊を祝して
「ふあっと」20周年を祝して

第1章 「ふあっと」について
1.「ふあっと」の魅力
 1)「ふあっと」の地域的な広さ
 2)本音を話し合う会である
 3)会員の資質
 4)「精神科医療の時代」に一致した
 5)地域精神保健福祉活動の推進力になった行政のパワー
 6)行政職の広がり
 7)みんな成長している
コラム いろいろな「ふあっと」
2.「ふあっと」とは
 1)「ふあっと」とは何か
 2)本音で語り合う例会
 3)ネットワークによる活動の展開
 4)人と人としてのつながり
コラム 雨ニモ負ケズ,風ニモ負ケズ

第2章 「ふあっと」が生まれるまで
1.島根の地域医療に賭ける思い
  医療の質を高め合ってきた活動(精神科医懇話会)
2.ソーシャルワーカーの自立的な活動
  患者が地域で暮らすことの実現に向けて
3.病院はどうあるべきか 看護師の気づき
コラム 鈴木静江氏とは

第3章 「ふあっと」の歴史
第1期 「ふあっと」の開始期〔1987(昭和62)~1990(平成2)年〕
 1)6人の仲間と「出雲の精神医療を考える会」
 2)コンサートの開催
 3)「考える会」の活動
第2期 「ふあっと」の停滞期〔1991(平成3)~1994(平成6)年〕
 1)いちばん辛かった時期
 2)なぜ停滞してしまったのか
 3)停滞期からの教訓
 4)ともに学ぶ中で
第3期 地域展開期〔1995(平成7)~2000(平成12)年〕
 1)医療の中にいる私
 2)私づくり
 3)まちづくり・ひとづくり
 4)地域生活支援
 5)エンパワメント
 6)ケアマネジメント
 7)まとめ
第4期 社会のニーズに向けての活動〔2001(平成13)~2006(平成18)年〕
     公的な活動との連携
 1)社会福祉法人設立〔2001(平成13)年9月〕
 2)精神科救急システム〔2003(平成15)年〕
 3)在宅支援ネットワークの構築
 4)通所授産施設の開設〔2004(平成16)年4月〕
 5)リリー賞の受賞〔2004(平成16)年12月〕
 6)障害者自立支援法をめぐって

第4章
1.「ふあっと」と出雲のネットワーク
 1)出雲の市民活動ネットワーク
 2)「出雲成年後見センター」の活動
 3)2つのネットワークに共通するもの
 4)ネットワークの過程について考える
 5)ネットワークを育てるリーダー
 6)2種類のネットワーク
 7)バランスを意識すること
 8)例えば障害福祉計画
 9)そして,これから
2.精神科医療と「ふあっと」
3.弁護士の立場で「ふあっと」に参加して 私の歩んだ道
 1)人と人とのつながりを大切にする「ふあっと」
 2)成年後見制度の改正から福祉分野に
 3)ともに成長していく仲間
4.出雲市と「ふあっと」
5.「ふあっと」と保健所
 1)転勤しても会員
 2)地域にそれぞれのネットワークがある
 3)人と人とのつながり
 4)人と人とのつながりを保証したもの
 5)研究事業に取り組んで
 6)「ふあっと」と保健所
 7)おわりに
6.The Villageとの出会い
 1)「やどかりの里」との出会い
 2)ヴィレッジとの出会い
 3)ヴィレッジの概要
 4)ヴィレッジ研修
 5)アフターヴィレッジ研修からNPO法人精神保健福祉交流促進協会の設立へ
7.出雲の地域ケアと「ふあっと」
 1)私と障害者との出会い
 2)開発途上国での技術協力
 3)「ふあっと」とのつき合い
 4)福祉活動とボランティア
 5)ボランティアをする障害者
 6)障害者参加のまちづくり
 7)ピアサポート(仲間支援)
 8)「ふあっと」と地域ケアシステム
8.当事者による退院促進(生活サポーター)活動の支援
  地域生活支援センターとしての当事者活動支援の関わり
 1)はじめに
 2)生活サポーター活動の概要
 3)センターの関わり
 4)生活サポーター活動の効果
 5)当事者主体の活動へ
 6)まとめ
9.障害者自立支援法下での地域生活支援事業
  「地域」が力をつける
 1)はじめに
 2)崖っぷちの地域生活支援センター
 3)地域生活支援を考える 出雲での実践を手がかりに
 4)おわりに 地域生活支援事業への期待をこめて

第5章 「ふあっと」からのメッセージ
1.座談会「ふあっと」での学び,育った私たち
 1)「ふあっと」との出会い
 2)主体性が稀薄になっていた時期
 3)出雲成年後見センターとの接点
 4)人とのつながりはすごい宝
 5)仲間として尊重し合う関係
 6)議論の中で育てられる
 7)これからの「ふあっと」
2.座談会 現在の活動を基盤に未来を語る
 1)出会い
 2)コンサートと精神科医療
 3)作業所の立ち上げ
 4)出雲大社の御柱
 5)普通のつきあいを続けていけばいい
 6)形のあるもの,形のないもの
 7)ちょっとヘンだよ,それは
 8)20年後の「ふあっと」へ

資料編
 資料1 「ふあっと」例会ニュース(抜粋)
 資料2 「ふあっと」の活動年表

あとがき

上記内容は本書刊行時のものです。