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いのちとリスクの哲学 ―病災害の世界をしなやかに生き抜くために―
発行:ミュー
B6判
縦18mm
横13mm
厚さ2mm
398ページ
定価
2,700円+税
- 初版年月日
- 2021年3月11日
- 書店発売日
- 2021年3月11日
- 登録日
- 2021年2月25日
- 最終更新日
- 2021年2月25日
書評掲載情報
2021-04-18 |
産經新聞
朝刊 評者: 伊藤乾(作曲家・指揮者) |
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紹介
正しく知り、正しく恐れる。
東日本大震災から10年。私たちは、新型コロナウイルス感染症という新たな問題に直面しています。恐怖や不安をあおることばが影響力をもち、自粛警察による私的な取り締まりや、医療従事者への差別など、震災時と似た過ちがふたたび繰り返されています。今こそ震災の悲劇から学ばなければなりません。
重要なのは、過度に恐れるのではなく、「正しく」恐れること。そのためには当然、起きている事態を正しく知る必要があります。震災直後から原発問題に真摯に向き合い続けてきた著者が提起するのは、正しい知識をもってリスクと向き合い、ときにはそのリスクを受け入れるという生き方。「いのちを大切にする」、「ほんの少しでも危ないと思われることはしない」、こういった一見当たり前のスローガンに潜む欺瞞と錯誤を、いのちとリスクの観点から哲学的に明らかにし、混迷の世を「しなやかに生き抜く」すべを探ります。
「知識を得ようと努めてみること、それこそが、[...]どんなときでもしなやかに生き抜いていく力を得るひとつの道程なのではなかろうか。」(「まえがき」より)
目次
まえがき どんなときもしなやかに生き抜けるはず
第1章 いのちは大切、いのちは切なし
第2章 被害とリスク
第3章 震災関連死の原因
第4章 被災動物、避難弱者、そして動物倫理
第5章 合理性のほころび
第6章 予防原則・条件文・因果性
補章 高校新科目「公共」についての哲学的覚え書き
あとがき 「物体性を伴う倫理」と宇宙視線
上記内容は本書刊行時のものです。