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逃げたい やめたい 自衛隊 根津進司(著) - 社会批評社
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逃げたい やめたい 自衛隊 増補改訂版 現職自衛官のびっくり体験記

発行:社会批評社
四六判
248ページ
並製
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-916117-66-3
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2005年5月
書店発売日
登録日
2019年1月7日
最終更新日
2019年1月7日
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紹介

知らないとこほど面白い―下級隊員が観た自衛隊の生々しい実情を風刺。不祥事・自殺・脱走・いじめがまん延する営内、海外派遣を「ネツボウ」する隊内の赤裸々な姿を描く。

目次

  はじめに
  第1章 シャバから隔離される新兵 13
      ●ポン引きにダマされて入隊 14
      ●現在もあるM検 16
      ●センシ記号の認識番号の付与 19
      ●入れズミ・性病の入隊は禁止、銃マニヤは歓迎? 22
      ●早メシ、早グソ、要領は旧軍の伝統 24
      ●耐えられない「三K」職場 26
      ●貯金と日記は上官管理 29
      ●脱走と脱柵、一字の違い 32
      ●ズッシリ重い小銃の貸与 36
      ●一膳メシとは情けなや 38
      ●「連帯責任」という名のシゴキ 41
      ●ポルノ写真も持てない私物点検 44
      ●「精神教育」という反共教育 46
      ●ノンビリ屋のうまい射撃 49
      ●地連募集の大ウソ 51

  第2章 営内班の中はドブ 55
      ●ゴネ得で市ケ谷駐屯地勤務 56
      ●中隊長伝令という名の使役 58
      ●連隊長、師団長は雲の上の人 60
      ●自衛隊とラッパ 63
      ●貴様は、ラッパ様を見たか? 67
      ●「皇軍の伝統」を継承した内務班 69
      ●一発五万円の暴力 72
      ●警務隊はケンペイ 75
      ●貯金がたまるというウソ 76
      ●草刈り戦線異状なし 78
      ●婦人自衛官のウラ話 80
      ●意見具申を批判と受けとる上官 83
      ●「恒久平和」に驚く幹部 85
      ●三島由紀夫の亡霊 87
      ●正当防衛で撃てる弾薬庫歩哨 90
      ●駐屯地の中の将校ドノ 93
      ●ウヨクには務まらないグンタイ 95
      ●市ケ谷駐屯地雑感 97

  第3章 駐屯地の外はテンゴク 99
      ●「税金ドロボー」と罵られた制服外出 100
      ●シンペイは「カゴの鳥」 103
      ●幼児のごとく扱われる陸士 105
      ●日曜下宿では規律は弛緩 107
      ●二四時間態勢下の外出と休暇 109
      ●お年寄りにモテる自衛官 112
      ●東京の中の自衛隊サン 115
      ●「通い婚」の陸士 117
      ●演習で夜学にも通えない苦学生 119
      ●片寄った自衛官の意識 121

  第4章 演習場の中はドロまみれ 125
      ●昔も今もワラ人形への突撃 126
      ●ドコマデ続くヌカルミゾ 129
      ●銃を抱いて塹壕生活 131
      ●体でホウシする自衛隊 133
      ●人体実験でホウシするシンペイ 135
      ●原発事故で災害派遣? 138
      ●「T訓練」という名の暴徒鎮圧訓練 140
      ●自衛隊のゲリラ、レンジャー 143
      ●イヌ、ネコを食べる「レンジャー鍋」 145
      ●カナズチも泳ぎ始める水泳訓練 148
      ●最高指揮官に「カシラー、ミギ」 150
      ●衣食住はタダの自衛隊 153
      ●災害派遣は余技か? 155
      ●実戦化の中でクタクタのオジサン兵士 159
      ●戦地へ赴く! 応急出動訓練 161

  第5章 駐屯地のウラはヤブ 163
      ●「ショクギョウ軍人」の教育 164
      ●グンタイの要・下士官 167
      ●将校ドノにはテンゴク 169
      ●エリート・防大生の危機 171
      ●調査隊はJCIAか? 173
      ●たるんでいる! 市ケ谷駐屯地 175
      ●鉄は熱いうちに打て 少年自衛官 178
      ●ツブシがきく? 施設アガリ 180
      ●海空自衛隊のウラ 184
      ●「職業病」に冒されたショクギョウ軍人 187
      ●予備自衛官という労働者 190

  第6章 自衛隊の中はヤミ 193
      ●海外演習にはスキン必携 194
      ●強制保険で天下り 196
      ●センシ保険のナイ? 自衛隊 199
      ●バイトに精をだす医官ドノ 201
      ●年度末には食料の大量支給 203
      ●不祥事件にビクビクする幹部 205
      ●苦情処理をモミ消す幹部 207
      ●一〇〇%を誇る選挙の投票率 209
      ●クーデターはできナイ将校たち 212
      ●マスコミには模範回答を指導 214
      ●「特定隊員」から外された社会党、創価学会? 216
      ●ツブシがきかない自衛隊アガリ 219
      ●待遇改善で生き残れるか? 222
      ●人手不足で危機が深まる自衛隊 224
      ●「制服を着た市民論」の大ウソ 226

  第7章 自衛隊の常識はシャバの非常識 229
      ●「弛緩」を「ちかん」と言う幹部たち 230
      ●多発する幹部の犯罪 232
     ●自殺者はなぜ激増したのか? 234
      ●放火と飲酒で大騒ぎの海自艦艇 236
      ●イラク派遣に「ネツボウ!」 240
      ●海外派遣は断れるか? 243
      ●ネット環境で「無風地帯」でナイ営内 247

前書きなど

 はじめに


 ボクが、この本を書くのを思い立ったのは、自衛隊の実情を知ってもらいたかったからだ。自衛隊が創設されて以降、自衛隊について書かれたもの、報道されたものは、確かに膨大にある。
 が、そのどれも実情に迫っているとは、言いがたいように思う。メディアを通して伝えられるものは、その一部はともかく、真実も全体像も描かれてはいない。やはり、ここには二重にも三重にもフィルターがかけられている。
 自衛隊というのは、閉ざされた社会だ。この中は体験したものでないとわからないことが多い。第一、ここでは今なお、旧軍時代の言葉が飛びかっている。グンタイやセンソウなどの、戦後の国民には忘れられ無縁になった出来事が氾濫している。
 しかも、この十数年来、隊内の出来事を外部に伝えるのは、元陸幕長とか元統幕議長などの「軍事評論家」ばかりになってしまった。つまり、お偉いサンの考える自衛隊だ。
 もっとも、自衛隊がいかに社会から隔絶されているとはいえ、そこは社会の縮図。さまざまな庶民的楽しみも、苦しみもある。ボクがここで描きたいのは、庶民の目から見た自衛隊、いわば、ヘイタイさんの目から見た自衛隊だ。長い退屈な自衛隊生活の中で、ボクは、そのオモテもウラも見てきた。本書では、この自衛隊の実情を正確に描くことに努めた。
 この本の最初の版は、一九九五年に現代書館から出した。発行直後から、さまざまな反響、話題をよんだという。著者としては大変嬉しい出来事である。そして、本書の新装増補版をこのたび、社会批評社から出すことになった。
 この新装増補版では、当時と異なることには「補足」として、注釈を入れている。また、最近の自衛隊、自衛隊員をめぐる出来事についても、書き足している。読者の、とくに隊員たちからの批評をお願いしたい、と思う。
                               二〇〇五年五月一日

著者プロフィール

根津進司  (ネズシンジ)  (

 1950年、鹿児島県に生まれる。
 1970年、陸上自衛隊に入隊。

上記内容は本書刊行時のものです。