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まちに生きるローカル商店
14事例にみる生き残りかた
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年1月30日
- 書店発売日
- 2026年1月30日
- 登録日
- 2025年9月17日
- 最終更新日
- 2026年1月27日
書評掲載情報
| 2026-03-07 |
朝日新聞
朝刊 評者: 野矢茂樹(哲学者) |
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紹介
銭湯、駄菓子屋、豆腐屋、文具店…。まちに暮らす人々とともに生きながら、その“まち”らしい風景を生み出す“ローカル商店”は、まちの魅力をかたちづくるもの。
本書では経営危機を乗り越えた14軒のローカル店の復活ストーリーと生き残りの工夫をまとめた。各店の生き残り術を抽出したポイント、年表やデータも掲載。
まちづくり・事業承継に興味のある人に向けた、魅力的で持続可能なまちの実現を目指すための一冊。
目次
【目次】
CASE STUDIES まちに生きるローカル商店
CASE 1 銭湯の文化を日本に残し続けたい「サウナの梅湯」(京都府京都市)
CASE 2 毎日食べてもらえる日常の豆腐をつくりたい 「安達屋」(東京都世田谷区)
CASE 3 まちにある居場所の一つでありたい 「スナック水中」(東京都国立市)
CASE 4 創業の地でひとりひとりの眠りを支えたい「金澤屋商店」(群馬県高崎市)
CASE 5 子どもたちが集まり憩う風景を残し続けたい「ぐりーんハウス」(東京都町田市)
CASE 6 人々の記憶に残る“写真館”という場を残したい「亀甲館写真」(神奈川県逗子市)
CASE 7 震災から再生し商店街とともに歩んでいきたい「文化堂」(福島県福島市)
CASE 8 歴史ある酒蔵の名と建築を残したい「瀬戸酒造店」(神奈川県足柄上郡)
CASE 9 長年愛された“思い出の味”を守りたい 「まぼろし商店/烏森百薬」(東京都港区)/「キッチンビーバー」(東京都千代田区)
CASE 10 無添加かまぼこの製造技術を承継したい「吉開のかまぼこ」(福岡県みやま市)
CASE 11 新潟銘菓「ゆか里」を残し続けたい「明治屋ゆか里店」(新潟県新潟市)
CASE 12 喫茶店という“居場所”を神田のまちに残したい「神田珈琲園」(東京都千代田区)
CASE13 旧友との約束“安くてうまい食事の提供”を守りたい善通寺「構内食堂」(香川県善通寺市)
CASE 14 木造建築のまちなみと名物パン屋を守りたい「ハト屋パン店」(東京都墨田区)
ANALYSIS EDITION ローカル商店が生き残るということ
前書きなど
【はじめに】
まちの様子は日々、めまぐるしく変化している。久しぶりに訪れたまちが変化していたとき、新しくわくわくする気持ちになることも、見慣れた景色ではないことにうら寂しさを覚えることもあるかもしれない。そんななかで「このまちが好きだ」「こんなまちに住みたい」、そう思うとき、どんな目線でまちを見つめているだろうか。
その問いを起点とし、わたしたちは、人々の生活や日常の風景のなかに残り続ける、なんとも言えない味わいや良さを感じさせる店がもつ魅力に着目した。路地に残る赤提灯、昔ながらの喫茶店、地域の人々が集う銭湯。居心地の良さやノスタルジーのような「なんかいいなあ」「なくなってほしくないなあ」と思う気持ちを解きほぐし、今後のより良いまちづくりを考えるきっかけとすべく、 14のローカルな商店に協力を得て、まちで生き残り続けてきた店の実態に迫ることとした。
わたしたちが所属する独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)は、経済の高度成長に伴う住宅供給需要に対応するため、国の政策実施機関として1955年に設立された日本住宅公団(その後、住宅・都市整備公団、都市基盤整備公団を経て現在はUR都市機構となる)から始まった。以降、賃貸住宅の供給や管理だけではなく、時代のニーズに合わせて都市の魅力を高める都市再生の推進や、大規模災害からの復旧・復興の推進などを担っている。
独立行政法人という、国や行政とも民間企業とも異なる立場だからこそ、これからの時代に求められるまちづくりにおいてURが担うべき役割を考えることを目的に、 2020年10月、社内の若手職員にて構成される勉強会が立ち上がった。本書は、その勉強会を発端として、ローカルな商店に焦点を当てて検討をさらに深めるため発足した、「ローカル商店研究会」の成果をまとめたものである。
まちが従来からもつ魅力を解き明かすことは、魅力的で持続可能なまちの実現のために必要不可欠なことである。これからの時代における、スクラップアンドビルドの手法だけに頼らない、柔軟なまちづくりのあり方を模索するきっかけになるものと信じている。
まちづくりの分野に直接は関わりのない方にとっても、本書により、まちに生き続ける店がもつ魅力に触れ、言葉を通してその魅力を具体的に認識することで、まちを見つめる視点を増やすきっかけとなれば幸いである。ぜひ、身近なまちの魅力を再発見してみてほしい。
上記内容は本書刊行時のものです。

