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日本旗章史図鑑 苅安 望(著) - えにし書房
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日本旗章史図鑑 (ニホンキショウシズカン) 古代から現代まで (コダイカラゲンダイマデ)

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発行:えにし書房
B5判
248ページ
上製
価格 12,000円+税
ISBN
978-4-908073-68-7   COPY
ISBN 13
9784908073687   COPY
ISBN 10h
4-908073-68-6   COPY
ISBN 10
4908073686   COPY
出版者記号
908073   COPY
Cコード
C0025  
0:一般 0:単行本 25:地理
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年7月30日
書店発売日
登録日
2019年5月29日
最終更新日
2024年2月15日
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紹介

日本の旗章の歴史を古代から現代まで網羅し、解説した初の書。
日本旗章学協会会長にして、多くの著作がある筆者が、これまでの成果を総動員し仕上げた日本旗章研究の集大成!
本書は第Ⅰ部「古代・中世」第Ⅱ部「戦国時代・近世」第Ⅲ部「近代・現代」と大きくわが国の歴史を三つの時代に区分している。第Ⅰ部に属する古代、源平時代、鎌倉時代、南北朝時代、室町時代からは平氏源氏の紅白軍旗や錦の御旗・武家の御旗の誕生を中心に旗章を解説する。第Ⅱ部属する戦国時代・江戸時代からは百花繚乱の如く戦場に生まれた戦国武将の旗印、馬印、指物や、江戸中期の各藩船印や幕末に用いられた西洋型藩旗更には日の丸誕生の経緯を取り上げる。第Ⅲ部に属する明治・大正・昭和・平成時代からは明治維新以降に制定された軍旗、皇族旗、大戦後に誕生した自衛隊旗そして行政旗として中央官庁と地方自治体で使われてきた旗章を時系列で網羅している。古いところから現在まで一気に並べることによって日本の旗の形状やデザインの変化と共に海外の旗と比べた場合の特徴が見えてくる。

目次

第Ⅰ部 「古代・中世の旗章」
1. 弥生時代、飛鳥・奈良時代
2. 源平時代
 平行盛旗/平清盛旗/源義家旗/千葉常胤旗 ほか
3. 鎌倉時代
 大矢野次郎種保/竹崎五郎兵衛尉季長/菊池次郎 ほか
4. 南北朝時代・室町時代後期
 楠木正成/新田義貞/足利尊氏(高氏)/後村上天皇 ほか
 南北朝時代の錦旗

第Ⅱ部 「戦国時代及び近世の旗章
1. 戦国時代
 1 旗印
 伊達政宗/支倉常長/杉謙信/武田信玄/真田信繁/織田信長/京極忠高/毛利元就/黒田長政/島津義弘 ほか73武将の旗印を画像と共に解説
 2 馬印
  井伊直政/今川義元/織田信長/豊臣秀吉 ほか
 3 指物
  団扇/柄絃/懸扇/風袋/禿 ほか
2. 江戸時代中期
  船印・帆印・幕印
    阿波徳島藩 蜂須賀阿波守/讃岐丸亀藩 京極長門守/備後福山藩 阿部伊予守 ほか20藩
3. 江戸時代後期
 日の丸の変遷
 1 幕末の諸藩藩旗
  宇和島藩/加賀藩/紀州藩/福岡藩 ほか16藩、御国総印
 2 戊辰戦争で使われた藩旗
  ❶ 旧幕府軍
    会津藩/仙台藩/盛岡藩/福島藩/奥羽越列藩同盟旗/榎本武揚艦隊旗 ほか
  ❷ 新政府軍
    久保田藩/弘前藩/彦根藩/薩摩藩/長州藩/ほか23藩/錦旗

第Ⅲ部 「近代・現代の旗章」
1. 軍旗・皇室旗・自衛隊旗
    明治政府成立後、制定された旗
      陸軍御国旗/陸軍病院旗/陸御旗/皇族旗/大将旗/長旗/海軍旗/水路嚮導旗/歩兵聯隊軍旗/軍艦旗/海軍病院旗ほか
    警察予備隊、自衛隊関連の旗
      警察予備隊総隊総監/保安庁長官旗/第一幕僚長旗/陸上自衛隊中隊旗/自衛艦旗/陸上自衛隊陸上幕僚長旗/航空自衛隊航空幕僚長旗/海上幕僚長旗/航空自衛隊旗ほか
2. 行政旗
  日本船籍商船に掲げる国旗/日本商船記(旗)/日本国郵便蒸気船会社旗章/地理寮測量標旗/水上警察巡回用汽船及短艇旗章/白瀬南極探検隊開南丸旗章/海上保安庁旗 ほか88旗
3. 官庁旗 183
 内閣官房/総務省など、42の官公庁のシンボルであるロゴマークないしシンボルマーク及び官公庁旗の有無
4. 都道府県市町村旗
47都道府県旗・県庁所在地旗と23特別区旗に加え、政令市、中核市、旧特例市など、人口20万人以上の都市の旗
 デザインの特徴
  使用色数/地色/伝統色/植物・鳥類・文様の図案化/平成時代の自治体旗 ほか

前書きなど

はじめに
 古来より人は集団を形成すると他の集団と識別し自らのアイデンティティーを確立し、集団への帰属意識を高めるための標識を作ってきた。それは集団の歴史、性格、理念を示すシンボルとして集団の構成員に分かりやすい色や形をもった標識であって布製のものは旗と呼ばれた。旗は集団の識別のほか、情報の伝達手段や慶弔の表明として軍事、祭事、儀礼に用いられてきた。
 紀元前1040 年頃、中国には周王朝が興り、始祖である武王はその存在を示す目印として槍先に白旗を付けたと伝えられる。3 世紀に魏から黄幢と呼ばれる軍旗が同盟の証としてわが国に贈られて来たと『魏志倭人伝』は伝えるが、日本でもそれ以前にも祭事、軍事に布が旗として用いられていたと考えられる。
 本書は第Ⅰ部「古代・中世」第Ⅱ部「戦国時代・近世」第Ⅲ部「近代・現代」と大きくわが国の歴史を三つの時代に区分している。
 第Ⅰ部に属する古代、源平時代、鎌倉時代、南北朝時代、室町時代からは平氏源氏の紅白軍旗や錦の御旗・武家の御旗の誕生を中心に旗章を解説する。
 第Ⅱ部に属する戦国時代・江戸時代からは百花繚乱の如く戦場に生まれた戦国武将の旗印、馬印、指物や、江戸中期の各藩船印や幕末に用いられた西洋型藩旗、さらには日の丸誕生の経緯を取り上げる。
 第Ⅲ部に属する明治・大正・昭和・平成時代からは明治維新以降に制定された軍旗、皇族旗、大戦後に誕生した自衛隊旗、そして行政旗として中央官庁と地方自治体で使われてきた旗章を時系列で網羅している。
 古いところから現在まで900 余りの旗を一気に並べることによって日本の旗の形状やデザインの変化と共に海外の旗と比べた場合の特徴が見えてくる。
 海外では一国の旗章の歴史を書いた書籍はいくつも存在するが、わが国では残念ながら旗指物、帝国陸軍海軍旗、日の丸と言った個別のテーマで旗を論じた書籍は見られるものの、古代から現代まで日本の旗の通史をまとめた書籍は見られなかった。いくつかの壁が存在するためで、西洋の旗を研究するのに西洋紋章の知識が要るように日本の旗を研究するには一通りの日本紋章、即ち公卿武家が用いた家紋の知識が、また、古い文献を読むには古文書を読み解く技術が求められる。海外の旗や旗章学の知識と共に今日、日本で使われている各種旗章の情報も必要である。本書を執筆するに当たって、著者がこれまで収集してきた書籍、文献を総動員して作業を行い、一応の形にまとめることができた。しかし筆者は歴史学者や家紋研究家ではないので、是非とも読者識者のご叱正を仰ぎたい。
2019 年7 月 苅安 望

著者プロフィール

苅安 望  (カリヤス ノゾミ)  (

1949 年、千葉県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。総合商社に入社し東京本店、ニューヨーク支店、メルボルン支店食品部門勤務を経て、食品会社の取締役国際部長、顧問を歴任し2015 年退職。2000 年より旗章学協会国際連盟(FIAV)の公認団体である日本旗章学協会会長。北米旗章学協会、英国旗章学協会、オーストラリア旗章学協会、各会員。2009 年7 月横浜で海外研究者を招致してアジア初の国際旗章学会議開催。旗章学協会国際連盟には「大極旗の歴史」ほか投稿論文多数。
《著書》『世界「地方旗」図鑑』えにし書房/『日本「地方旗」図鑑』えにし書房/『国旗・国章の基礎知識〈図解事典〉』えにし書房/『『歴史と共に進化する国旗̶世界の国旗図鑑』偕成社/『世界の軍旗、翼章、国旗図鑑』彩流社/『世界海事旗章図鑑』彩流社/『列強植民帝国旗章図鑑』彩流社/『世界旗章図鑑番外編』彩流社/『世界の国旗と国章大図鑑』平凡社/『こども世界国旗図鑑』平凡社

上記内容は本書刊行時のものです。