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台湾へ行こう!
見えてくる日本と見えなかった台湾
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年10月
- 書店発売日
- 2018年10月29日
- 登録日
- 2018年7月2日
- 最終更新日
- 2018年11月12日
紹介
日本を再発見し、真の台湾に出会う知的旅行のスタディー・ツアーガイド。
台湾のいたるところに「日本」がある。また、日本からは見えない台湾がある。
日本統治時代の歴史を踏まえながら、変貌する台湾のダイナミズムを感じ、新たな気づきと知見を得るためのガイドブック。
――本書は台湾リピーターや教育機関のスタディツアー企画担当者との「台湾の社会や歴史を一歩踏み込んで考えるための手引きがないだろうか」という議論から生まれました。
今、台湾各地では、市民団体や自治体が積極的に郷土の歴史を探究しています。本書は、こうした台湾人と並走しながら執筆を重ねました。――
目次
台北の官庁街
西本願寺広場
剝皮寮
自来水博物館
圓山水神社
国立台湾大学と磯永吉小屋
四四南村
二二八事件
景美人権文化園区
両蒋文化園区
桃園神社(寄稿・大谷優介)
黒蝙蝠中隊文物陳列館
台中の街
宝覚禅寺
嘉義の街
国家広播文物館
烏山頭ダムと嘉南大圳
台南の街
ゼーランディア城と安平の街
湯徳章記念公園と湯徳章
高雄の街
哈瑪星
戦争と平和記念公園主題館
柯旗化故居
金門島
【コラム】
老房子文化運動
台北に残る日本寺院
眷村(軍人村)を訪ねよう
台湾に残る神社の足跡(寄稿・大谷優介)
台湾と台湾人が主人公の歴史
武徳殿
鉄道から見えてくる台湾の歴史と素顔(寄稿・平賀匡)
湯けむりがつなぐ台湾と日本(寄稿・大谷優介)
北投・陽明山の歴史散歩(寄稿・大谷優介)
前書きなど
はじめに――もう一歩、台湾に踏み込むために
台湾は日本から近くて渡航費も手ごろ、海外なのにどこか懐かしく、夜市は美味しく、人々は優しく親切、治安も良好で、日本人に人気の旅行先です。
台湾に魅了され、リピーターとなった人もたくさんいます。
ビジネスや文化面でも日本と台湾は深く結びついています。高校や大学も台湾へのスタディツアーを積極的に展開し、現地の学校や施設を訪問して交流を重ねています。こうした日台関係の密度の濃さを反映して、台湾に関するガイドブックも多く出版されています。これらと比べると、本書はかなり硬派なガイドブックに仕上がったと思います。
本書は、台湾リピーターや教育機関のスタディツアー企画担当者との議論から生まれました。わずかでも事前知識があれば、街角を歩いているとき見える景色が違ってきます。たとえば、台湾の至る所に残る「過去の日本」に気づけば、日本と台湾の深い結びつきに足を止めたくなります。このように、台湾の社会や歴史を一歩踏み込んで考えるための手引きがないだろうか。こうした要望に応えようとした結果が本書です。
今、台湾各地では、市民団体や自治体が積極的に郷土の歴史を探究しています。戒厳令解除や民主化の進展によって、台湾人は自らの過去を問い、台湾とは何かを考えているのです。本書は、こうした台湾人と並走しながら執筆を重ねました。
もっとも、東海岸や原住民など、台湾を考える上で重要なテーマであるにもかかわらず、紙面の都合から割愛せざるを得ない記事が多くありました。こうした点は、いずれ「もっと踏み込む台湾」として紹介したいと考えています。
上記内容は本書刊行時のものです。