版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
製本屋と詩人 イジー・ヴォルケル(著) - 共和国
.
詳細画像 0
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:
注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
トランスビュー     書店(直)
トランスビュー     八木     ト・日・他     書店
直接取引:あり
返品の考え方: トランスビュー経由ですべての書店・帳合に納品いたします。トランスビュー経由の場合は返品を承りますが、取次経由の場合は返品(見計らい)不可となります。

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

製本屋と詩人 (セイホンヤ ト シジン)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:共和国
菊変形判
縦188mm 横150mm 厚さ18mm
重さ 300g
188ページ
上製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-907986-95-7   COPY
ISBN 13
9784907986957   COPY
ISBN 10h
4-907986-95-5   COPY
ISBN 10
4907986955   COPY
出版者記号
907986   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年10月25日
書店発売日
登録日
2022年9月29日
最終更新日
2023年10月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2023-12-22 神奈川大学評論  104号
評者: 村上健太
2023-05-10 婦民新聞  2023年5月10日・20日合併号
評者: 岩崎明日香(日本民主主義文学会)
2023-05-07 しんぶん赤旗  朝刊  2023年5月7日付
評者: 上手宰
2023-01-25 セゾンカード会員誌 express  2023年2月号
評者: 蜂飼耳
2023-01-22 しんぶん赤旗  日曜版
2023-01-18 イラストレーション  237号
評者: ムシカゴグラフィクス
2023-01-14 図書新聞  3575号
評者: 野村喜和夫
2023-01-07 日刊ゲンダイ デジタル  
評者: 〈狸〉
2023-01-04 しんぶん赤旗    2023年1月4日付
2022-12-17 図書新聞  3572号
評者: 山本貴光
2022-12-09 文藝春秋  2023年1月号
評者: 佐久間文子
MORE
LESS

紹介

20世紀初頭のチェコを代表する革命詩人、イジー・ヴォルケル(1900-24)が、その短い生涯に遺した数多くの童話と詩から精選した、日本初の作品集。子どもや虐げられた者たちの低い視線に映し出される社会を描いた童話5篇に、故郷モラヴィア地方や性愛をうたった詩や社会的バラッド24篇、さらにカレル・タイゲと共同執筆したマニフェスト「プロレタリア芸術」を収録。この稀有な詩人の姿が、ついにあきらかになる!
装画:ヨゼフ・チャペック
装幀:宗利淳一

定価=2500円+悪税

目次

------
I 物語
------
製本屋と詩人
太陽をぬすんだ百万長者
煙突そうじ屋さんのはなし
郵便配達人のはなし
サーカスのジョニー

------
II 詩
------
踊り 
朝の歌 
悪魔がぼくの夢にあらわれて
つつましさ 
郵便ポスト 
収穫 
窓 
徴兵 
詩人よ立ち去れ! 
門口の客人 
もの 
聖地スヴァティー・コペチェック 
受難のとき 
生まれてこなかった子どもたちのバラード 
目 
夢についてのバラード 
出会い 
出発 
ボイラーマンの目のバラード 
海 
レントゲン 
死にゆく者 
病院のベッドの上に世界が落ちてくる…… 
墓碑銘 

------
III 附録
------
プロレタリア芸術 


参考文献

訳者あとがき

前書きなど

  詩人よ立ち去れ!
  すべてを投げだし――スコップを持ってもどってこい
  そして墓地から地平線まで地面をすっかり掘りおこせ!                   
  夜になったら愛と謙虚をそこに撒け
  それが実れば すべての人びとが
  泣いて歌うことができるから
  詩人のいらない 
  金色の朝がやってくる。  ――「詩人よ立ち去れ!」

  *
「本書には、二十世紀のチェコを代表する革命詩人、イジー・ヴォルケル(Jiří Karel Wolker, 1900-24)が、二十四年足らずという短い生涯のうちに数多く遺した物語や詩などから、訳者が選んで収録しました。日本でヴォルケルの作品がまとまって紹介されるのは本書が初めてのことでしょう。
いまから三十年ほど前、自分が子ども時代を過ごしたプラハがむしょうに懐かしくなり、チェコに行きたい、チェコの児童書をまた読んでみたいと思うようになりました。チェコの絵本が何か残っていないかと実家に父を訪ねたときに渡されたのが、ヴォルケルが子ども向けに書いた五つの物語でした。チェコ語を学び始めた時期でもあり、辞書を引きひき読んでみると、五つの作品それぞれに話の展開も面白く、人間が抱くさまざまな感情がみずみずしく表現されていて、興奮を覚えました。
二十世紀初頭という時代的な制約はありますが、作品の根底に流れている世界の不正をただしたいという、ごまかしのない強い願いにひかれ、これはぜひ日本でも読んでもらいたい、その価値のある作品だと考えて訳し始めました。それがようやく形になったのが、本書です」
――「訳者あとがき」より

著者プロフィール

イジー・ヴォルケル  (イジー ヴォルケル)  (

1900年、現在のチェコのプロスチェヨフに生まれ、1924年、同地に没する。享年24。
チェコの20世紀初頭を代表する詩人、作家、劇作家。
1919年、プラハのカレル大学法学部に入学、21年、チェコスロヴァキア共産党に入党。22年、左翼アヴァンギャルド芸術グループ「デヴィエトスィル」に加わるが、翌年に脱退。現在もチェコでは多くの作品が読み継がれている。
生前の詩集に、『門口の客人』(Host do domu, 1921)、『受難のとき』(Těžká hodina, 1922)がある。

大沼 有子  (オオヌマ ユウコ)  (

1956年、東京に生まれる。5歳から10歳までプラハで過ごす。東京学芸大学教育学部を卒業後、1980年から2017年まで、教員として勤務。
訳書に、パベル・シュルットほか『ベルンカとやしの実じいさん』(上下、福音館、2015)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。