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ドイツ語圏のコスモポリタニズム 菅 利恵(編) - 共和国
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ドイツ語圏のコスモポリタニズム (ドイツゴケンノコスモポリタニズム) 「よそもの」たちの系譜 (ヨソモノタチノケイフ)

文芸
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発行:共和国
菊変形判
縦188mm 横150mm 厚さ21mm
重さ 350g
336ページ
並製
価格 3,600円+税
ISBN
978-4-907986-04-9   COPY
ISBN 13
9784907986049   COPY
ISBN 10h
4-907986-04-1   COPY
ISBN 10
4907986041   COPY
出版者記号
907986   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年2月20日
書店発売日
登録日
2023年2月1日
最終更新日
2023年2月25日
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書評掲載情報

2024-03-16 図書新聞  3632号
評者: 久保隆(評論家)
2023-05-26 週刊読書人  3490号
評者: 二藤拓人(西南学院大学)
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紹介

「よそもの」たちは、世界とどう関わってきたのか?
ユダヤ文化、カント、ロマン主義、テオドール・フォンターネ、トーマス・マン、エルンスト・ブロッホ、ハンナ・アーレント、さらにイルマ・ラクーザや多和田葉子まで。地域・空間・時間を超えた「コスモポリタニズム」(世界市民主義)の理念はどのように形成され、議論されてきたのかを問う気鋭の研究者8名による論集。
執筆者=菅利恵(京都大学教員)、高橋優 (福島大学教員)、西尾宇広 (慶應義塾大学教員)、磯崎康太郎 (福井大学教員)、山室信高 (東洋大学教員)、吉田治代 (立教大学教員)、渡名喜庸哲 (立教大学教員)、新本史斉 (明治大学教員)
3600円+悪税

目次

はじめに――コスモポリタニズムと「よそもの」(菅利恵)

第1章 「永遠平和」への道――ヴィーラントとカント(菅利恵)

第2章 「詩的国家」と「世界共和国」――ロマン主義におけるコスモポリタニズム(高橋優)

第3章 「世界文学」の十九世紀――「多様性における統一」の理念をめぐって(西尾宇広)

第4章 十九世紀後半におけるコスモポリタニズムとフォンターネ『エフィ・ブリースト』(磯崎康太郎)

第5章 「我あるところドイツあり」――トーマス・マンのコスモポリタニズム(山室信高)

第6章 歴史への遡行、世界市民的介入――トレルチとブロッホ(吉田治代)

第7章 ハンナ・アーレントとコスモポリタニズム(渡名喜庸哲)

第8章 二十一世紀の越境する創作者たちが描く、もう一つのコスモポリタニズム――なまり、言い間違い、同音反復、そして翻訳(新本史斉)
  
おわりにかえて――ドーロホフの目(菅利恵)
 
 
ドイツ語圏のコスモポリタニズム 略年表

前書きなど

《いつのまにか私たちは、遠くの人たちと同じシステムをわかちあい、同じテーブルを囲んでいる。目下の国際社会では、この同席のテーブルが「正しい見方」をめぐる覇権争いの場ともなっているが、それでもこの場所で、経験や出来事の共有可能性を押し広げていかねばならない。ひとつたしかなのは、私たちの「いま」が、いつも「よそもの」とのせめぎあいのなかで生起するということだ。異なるものと出会うからこそ、人は自分や世界の新しい姿を知ることができる。せめぎあいを否認する力にあらがうこと。本書の試みが、その一助になることを願っている。》
――「まえがき」より

著者プロフィール

菅 利恵  (スガ リエ)  (

1971年、福岡県に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間・環境学)。現在は、京都大学教授。専門は、ドイツ文学・文化。
著書に、『「愛の時代」のドイツ文学――レンツとシラー』(2018)、『ドイツ市民悲劇とジェンダー――啓蒙時代の「自己形成」』(2009、いずれも彩流社)がある。

ほかの執筆者:
高橋 優 (福島大学教員)
西尾 宇広 (慶應義塾大学教員)
磯崎 康太郎 (福井大学教員)
山室 信高 (東洋大学教員)
吉田 治代 (立教大学教員)
渡名喜 庸哲 (立教大学教員)
新本 史斉 (明治大学教員)

上記内容は本書刊行時のものです。