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生きるためのサッカー ネルソン 松原(著) - サウダージ・ブックス
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詳細画像 0

生きるためのサッカー ブラジル、札幌、神戸 転がるボールを追いかけて

四六判
240ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-907473-04-4
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年6月
書店発売日
登録日
2014年6月14日
最終更新日
2016年4月11日
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書評掲載情報

2014-12-28 日本経済新聞
評者: 陣野俊史(批評家)
2014-07-20 朝日新聞

紹介

「だけど、後悔はしていない。ぼくの行く先はボールが決める。ボールが転がり着いたところが、ぼくの生きる場所なんだ。」
――本書より

ブラジル・日本サッカー交流史をめぐる貴重な証言を収録した、著者初の自叙伝!
元ヴィッセル神戸ユース監督の日系ブラジル人2世のサッカー指導者である著者は、セルジオ越後、ラモス瑠偉らとともに、J リーグ発足以前の日本に“ブラジル・サッカー” を伝授。”フットサル”をはじめて日本に紹介した立役者のひとりとしても知られる。数多くの選手を指導・育成し、教え子には京都サンガF.C. 元日本代表の山瀬功治らがいる。

「サッカーには勝つよりも、大切なことがある」。信念を貫いたサッカ一指導者の感動秘話! 
母国ブラジルとのサッカー文化の違いを受け入れながら日本でキャリアを積み、阪神淡路大震災やクラブチームの経営不振などのさまざまな難局を、「生きるためのサッカー」への情熱によって乗り越えていく。サッカーファンや指導者はもちろん、先行きの見えない人生に思い悩むすべての人に捧げる”不屈”の指導者のライフストーリー。

ブラジルのサッカーのみならず、スポーツ教育、日本人移民の歴史に関心のある読者にもおすすめの一冊。

目次

序文 転がるボールを追いかけて 
第一章 はじまりのサッカー ――サンパウロ 
第二章 家族の中の移民史 
第三章 ブラジルから来た留学生 ――札幌 
第四章 ぼくはやっぱりサッカーをやりたい 
第五章 指導者という生き方 ――札幌~倉敷 
第六章 傷つき、立ち上がる街で ――神戸 
第七章 生きるためのサッカー ――二つの国を生きて 
関連年表 
解説=小笠原博毅 ボールに導かれる旅

前書きなど

 フィールドの上をボールが転がる。それを追いかけてゴールを目指す。サッカーはとてもシンプルなゲームだ。
 そのボールは何でできてる? 牛の革だ。フィールドには何が生えてる? 緑の芝だ。だからボールを転がせ。大地をゆく牛が、草を食べるように。パスはフィールドを這わせろ。それが自然だ。サッカーとはそういうものなんだ。
 ブラジルにいた若い頃、そんなたとえ話を聞いたことがある。どこでだれに聞いたかは忘れてしまったけれど、なるほどサッカーの原点を語っている。ぼくは深く納得して、胸に刻んだ。世界にはいろんなスタイルのサッカーがあるけれど、ぼくの理想はそこにある。サッカーを人に教えるようになってからも、よくこの言葉を口にする。
 北海道にルーツを持つ日系二世としてブラジルに生まれたぼくは、ボールを追いかけて育った。路上で、空き地で、学校の片隅で。教会や地域のクラブのグラウンドで。夢中になってボールを追いかけるうちに、海を渡っていた。父祖の国である日本へと。……

版元から一言

2014ブラジルW杯開催年に贈る、本格派のスポーツ・ノンフィクション。日本に”ブラジル・サッカー”を伝授し、日本代表やJリーガーを含む数多くの選手を育成した日系ブラジル人2世のサッカー指導者による、はじめての自叙伝。

2016年、リオデジャネイロ五輪開催。ブラジル流カナリアイエローの新しい帯をつくりました。サッカーにはただ勝つよりも、大切なことがある。日系ブラジル人の指導者による感動の自叙伝です。

著者プロフィール

ネルソン 松原  (ネルソン マツバラ)  (

サッカー指導者。1951 年ブラジル・パラナ州ロンドリーナ生まれ。2 歳の時にサンパウロに移る。1973年から75年、日本ではじめてのブラジル人サッカー留学生として札幌大学に留学。この間、フットサルの普及活動やルールブックの翻訳にも携わる。ブラジルに帰国しサント・アンドレ体育大学を卒業後、スポーツ関連の仕事に就く。1988年に札幌のサッカー指導者として再来日。その後、川崎製鉄サッカー部ヘッドコーチ、ヴィッセル神戸ユースコーチおよび監督を歴任。サッカー日本代表やJリーガーを含む数多くの選手を育成した。現在は、神戸スポーツアカデミーで市民にサッカーやフットサルを指導するかたわら、NPO法人・関西ブラジル人コミュニティのスタッフもつとめる。

松本 創  (マツモト ハジム)  (取材・構成

1970年生まれ。神戸新聞記者を経て、フリーランスのライター/編集者。関西を拠点に、政治・行政、都市や文化などをテーマに取材し、人物ルポやインタビュー、コラムなどを執筆している。著書に『ふたつの震災―[1・17]の神戸から[3・11]の東北へ』(西岡研介との共著、講談社、2012)。

小笠原 博毅  (オガサワラ ヒロキ)  (取材・解説

1968年生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程修了。社会学PhD。研究テーマはスポーツにおける移動と人種差別の文化。共編著に『サッカーの詩学と政治学』(人文書院、2006)、編著に『黒い大西洋と知識人の現在』(松籟社、2009)など。現在神戸大学大学院国際文化学研究科教員。

上記内容は本書刊行時のものです。