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奴らを通すな!
ヘイトスピーチへのクロスカウンター
B6判
160ページ
並製
定価
1,200円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年11月
- 書店発売日
- 2013年11月1日
- 登録日
- 2013年10月5日
- 最終更新日
- 2013年10月28日
紹介
「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」といった言葉が飛び交うレイシストたちのデモに敢然と立ちはだかった「カウンター」グループには、思想的には左翼やリベラル層だけでなく右翼も含んでいた。
その一人、山口祐二郎が「かつての仲間」への憤りとともに、レイシズム行動を見て見ぬふりをしてきた自分への怒りを真摯に書きあげた。
2013年の日本で、何があったかを伝える一冊だ。
前書きなど
これは、俺が反差別運動を「やらなかった」記録と、そして「やってきた」記録だ。
二〇〇七年、その後に「ネット右翼」と呼ばれ、一万五千人もの会員を誇るようになる在特会(在日特権を許さない市民の会)が生まれた。
同じ年、俺は“反米・自主独立”を掲げる新右翼団体「統一戦線義勇軍」で活動を始めた。
北関東の小さな町でケンカ上等な時代を過ごし、無理矢理入れられた大学を抜け出してホストになったりした末のことだった。
既存団体での新右翼行動は思っていたものとはまるで違った。
街宣行動といっても、街をゆく人は誰ひとり聞いてもいない。素晴らしい先輩たちから多くのことを学んだけれど、学べば学ぶほど直接行動をしなければと焦った。
そんな悶々とした日々に終止符を打つため、防衛省の正門から火炎瓶を投げ込み、短刀をもって敷地内に乱入した。これも二〇〇七年のことだ。
あっけなく逮捕された俺は、三島由紀夫になれず、そして見沢知廉にもなれなかった(このヘンの経緯は前著『ハイリスク・ノーリターン』に詳しい)。
四カ月後に東京拘置所を出てきたら、仲間だった奴が、一人二人と抜けて、在特会とともに活動を始めていた――。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。